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「飽き性」な人の処世術。飽きやすくても、圧倒的成果を出す方法

何をやってもすぐ飽きる人は、たぶん、自分が飽きることをネガティブにとらえていると思う。基本的に1つのことを継続できないのは、駄目なこととされているし、色々手を出していると、そろそろ落ち着けと言われたりする。そんな自分が駄目なやつだと思い込んいるかもしれないし、結局1つのことを積み重ねてきた隣人が大きく育って、焦りを感じたりするかもしれない。

実際、僕もそうだったわけだが正直今は「飽きやすいことは能力だ」と思っている。飽きやすいという能力。逆に1つのことを追求するタイプの人には持っていない能力であることは、まず間違いない。じゃあ、その飽きやすさを使って、1つのことを追求する人に勝てばいい。

飽きやすい人の武器

飽きやすいというと、めちゃくちゃ悪いことのように捉えられがちだが、よくよく考えると利点が多いことに気づく。人それぞれなので、当然、いくつか当てはまらない人もいるかもしれないが、飽きやすい人の特徴を拾い集めると、ざっくり考えて4つくらいある。

・たくさんのことに興味を持てる
・色々なことに手を出すので知識の幅が広い
・1つのことに執着しない
・発想が1つに凝り固まらず、柔軟

どれも、1つのことを追求するタイプだと得られない強みだ。上記の「能力」を武器として比較するなら「追求タイプ」は「飽き性」に、そう簡単に勝てない。飽きやすい人間は性質上、すでに4つ武器をもっている。

だが、能力は活かさなければ意味がない。活かし方が分からないし、結果を出す方法をみんな知らないから、飽きやすいことが非難されがちなのだ。この世の中に人間が理解してないことなど無数にある。同じように飽きやすい人間が優れた力を持っていることも認知されていない。活かし方がわかれば、飽きやすさは「そいういう能力」になる。徹底的に活かせばいい。

例えばたくさんのことに興味を持てるなら、それだけ知識の幅が1つに凝り固まらないということだ。1つのことだけに集中して継続できるタイプであれば、その業界や分野の思考や考え方になってしまう。ところが、飽きやすい人には発想が1つに凝り固まることがない。

様々な分野の考え方を吸収していけるため、何か1つの考え方や思考が「絶対」という感覚を解除しやすい。それは、非常にクリエイティブな思考だ。常識や当たり前と言われていることを疑いやすい思考なので、ゼロから何かを生み出したり、何か問題を解決する時に柔軟な思考で対処できる。これが、1つの考え方に囚われた人なら難しい。

そして、1つのことに執着しないのも武器だ。何か失敗しても、次のことに取り組みやすい。自分は「必ずこれで成功してやるぞ」みたいに考えている人は、その道が駄目になってしまった時に、どうすればいいか分からなくなる。失敗だったと理解してはいても、諦めきれずにその道を追求し続けてしまうことがある。失敗なら失敗で、執着せずに別の方法を試さなければならない。どんどん試して量をこなし「あたり」を見つけ出す方が効率も良い。飽きやすいということは、執着しにくいことでもある。

こうした武器を持っている場合が多いので、案外、成功しやすいのだ。引き時をわかっていて、失敗に執着せずに、すぐ次の挑戦に切り替えられること。様々な分野を知っているので、考えが凝り固まらず、たくさんの価値観や考え方から柔軟に問題を解決し、発想できること。1つのことを追求するより、量を試せる気質なこと。「飽きやすいタイプ」には、こうした能力があることも多い。これは間違いなく武器だ。特にゼロからイチを生み出すケースでは、これほどベストな特徴は他に無いだろう。

飽きやすい人の適職ってなんだ

ここで、具体的に飽きやすい人のための職業リスト、みたいなものを作ろうと思ったが、やめた。その職業に対する価値観は様々で、僕が飽きやすい方が向いてると言ったところで、その職業の人が「そんなことないぞ」みたいにあくまで自分の経歴と視点だけで語ってくるかもしれない。コワイ。

なんなら僕はWEBデザイナーも飽きやすい人は割と向いていると思っている。事業づくりも飽きやすい人が向いている感じがする。なにしろ、僕が飽きやすさの化身みたいなものなのに、続いているからだ。そして、自分の特性を活かせているとさえ感じている。

まず、WEBデザイナーは色々な仕事を相手にするから良い。間口が広い。さらに、たくさんの業種、業界の仕事に関われるので特徴がフルに活用できる。別の業界の問題解決策を、他の業界に応用できたりする。そういう意味ではコンサルティングも同じ部類に入るだろう。

同じ業界ではなく、たくさんの業界に関われるような間口の広い仕事は飽きやすい人の特徴を活かしやすい。飽きる前に次の問題解決に移っているのだ。飽きやすい人は「様々な分野に関われる仕事」こそ天職になるはずだ。トム・クルーズが毎回毎回、新シリーズでこりもせず新しいミッションに挑戦しているのと同じだ。同じ仕事なんて1つ足りともない。

とは言え「継続できない」も克服できる

なお、僕自身は「事業づくり」もまた天職だと思っているのだが、とは言えこれは、数年に渡る長期のプロジェクトになる。事業づくりは、短距離走ではなく長距離走型だ。どちらかといえばフルマラソンだ。なので、一見、飽きやすい人には向いていないように見える。だが、戦い方を変えれば別だ。

シンプルな方法としては、複数の事業を同時に作ればいい。複数の事業を同時に成果を出すなんて、そんなに甘いものではないと、多くの人は話すだろう。正論だ。だが、正直「爆速で成長を目指すスタートアップそのものでなければ」いける。

1人で4人のプレイヤーを操作する桃鉄だと思ってもらえばいい。もちろん1人のプレイヤーに集中したほうが、1人に対しては成長が早いのだ。しかし、現実を見ると、その1人のプレイヤーは先に行っていたはずなのに、いつの間にかゲームを諦め、離脱していたりする。その間に、歩みは遅いがゲームを離脱していない人が後から抜いていたりするのだ。

つまり、ゲームから降りずに、延々と歩を進めていれば、どのプレイヤーもゴールまでたどり着く。現実ではビリになってもボンビーはつかない。ウサギとカメならカメでいい。社会で最も大事な要素の1つは、やめないことだ。長い時間をかけてもやめないこと。そして、少しずつでも歩を進めること。

自分の中の熱を散らす

桃鉄的に考えた場合、4人のプレイヤーを同時に操作して、1つを追求したプレイヤーに勝つことは不可能だろうか。そんなことはない。現実では、どうせその中の90%はドロップアウトする。追求した1つが成功するかどうかも危うい。ならゲームから降りずに、4人を延々と交互に成長させていくことで、やめなければいずれ4人とも最強になれる。おまけに4パターンのアプローチを試すわけだから、その中でめちゃくちゃ成果が出るかもしれない。ある日突然、特急カードが100枚手に入るかもしれない。人はそれをバズと呼んだりする。それは4つのルートを試した方が確立は高まる。

飽きやすい人の「諦め方」は単純だ。1つのことを、ある短期間に集中して取り組んで、一気に飽きる。熱しやすく冷めやすいというやつだ。だったら、なんとか平熱を保てるように工夫すればいい。熱を1つじゃなく複数に分散すれば、平熱を保ち続けられることも多い。少なくとも僕はそうして生きてきた。熱は上がりすぎても冷めすぎてもいけない。

ただ「順番に1つずつやる」ことを意識する必要もある。複数同時にやると、混乱するように思えるが、混乱するなら整理整頓すればいい。1つ1つに向き合うことを複数回やるイメージを持つ。1週間でそれぞれのプロジェクトにおける目標を決める。今週は、各プロジェクトをここまで進めよう。そして、1つ1つこなして確実に終わらせていくのだ。すると、仕事内容にバリエーションが出るので、熱くなりすぎることもなく、冷めやすくなることもない。

矛盾しているようだが「飽きやすい」は「やめない」ことで克服できる。分散して一瞬の熱を散らし、複数のことを同時に進めることで継続可能にするのだ。むしろ、分散することで、他の1つのことを長く継続できる人よりも、より長く、厚く、積み重ねられる可能性だってある。おまけに、複数の分野に同時に取り組むことで、発想や考え方の幅が広くなるだろう。

1つのことを追求するケースでは、その分野の思考や考え方に縛られがちだが、複数の分野に常に取り組むのなら、いくつかの分野の考え方や方法を混ぜて活用できる。これこそ、飽きやすい人の最大の武器だ。思考が柔軟なので、圧倒的に発想の幅が広い。

まとめ

ということで、飽きやすい人の処世術についてお話してきたわけだが、おさらいしてみよう。まず、飽きやすい人は、自分の特性を理解して仕事をする。知識の幅が広いとか、柔軟に物事を考えられるとか、常識を疑えるとか、失敗に囚われにくいとか、引くべきところをすぐ引けるとか。こうした特徴を活用できるのは主に間口が広く、様々な業界に関わることができ、そしてゼロから何かを生み出すクリエイティブな世界だ。

そして、熱しやすく冷めやすい性質は、熱を分散することで冷めにくくなる。平熱を常に保つことで、やめずに継続することもできるだろう。1つ1つの歩みは遅いが、総合力で負けることはないし、熱を分散させることで「やめない」ことをすれば、いずれそれぞれの分野でプロにはなれる。その時、プロのスキルをいくつも手に入れたあなたに能力として上回る人は、まわりを見渡してもごく少数になっているはずだ。

すべての飽きやすい人が、今回の特性に合うわけではないが、自分を観察すれば、必ず何かしらの傾向が見つかる。それを、弱点と思わずに、どう「能力」として昇華させるかが重要だ。うまく使えば、飽きやすさは生き抜く上での強力な武器になる。ぜひ、飽きやすさを追求してほしい。

最後に、今イチオシの仕事を載せておく。

WEBデザイナーやエンジニアを目指す方、そして、現役の方でキャリアに悩んでいる方は、絶対読んで欲しい。

では、また次回。

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