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AbemaTVの”ちょいゲス”なマーケティング戦略に心奪われた話

こんにちは、豊藏(@shotatykr)です。

普段はアイオイクス社にてWebコンサルタントをしています。

あなたは、普段からサブスク動画サービスを利用していますか?

Amazonプライムビデオが日本で普及したのを皮切りに、今ではHulu、NETFLIX、Paravi、DAZN、Disney+といった様々な動画配信サービスが出ていますよね。

私も、一通り契約し色々なドラマや映画を見ましたが、かなりマンネリ化してきたというのが実情です。(ドハマりしたのはNiziProjectくらいですね。)

そこで最近我が家は新たにAbemaTVに会員登録してみました。

結論、豊藏家は今AbemaTVの番組にドハマりしています。

そこで、この記事では、AbemaTVの基本的なマーケティング戦略を振り返るとともに、どういう意図でコンテンツを制作しているのか私見を述べていこうかなと思います。

結論から言うと、AbemaTVは、地上波には興味をないけどテレビは頭使わず楽しめればOKというニーズを見事に満たしていると感じます。

今日はこのあたりを詳しく解説していきます。

AbemaTVの基本ターゲットはテレビ離れが進む若者

まず、最初にAbemaTVのユーザー情報とマーケティング戦略から見ていきましょう。

AbemaTVの視聴ユーザーは18~24歳が29%、25~34歳が28%で、テレビ離れが進んでいる若手ユーザーを多く獲得しています。
(詳しい内容はこちらの記事がわかりやすかったです。)

別の記事のソースになり恐縮ですが、サブスク動画サービスの18歳~34歳の平均比率は41%でありかつ、可処分所得の少ない18~24歳の比率が高いというのは興味深いデータです。

上記の計測はGoogleAnalytics(以下GA)のようですが、GAだと18歳以下のデータは見れません。

ただ、AbemaTVはそれ以下の年齢層に多く支持をされていることは間違いないでしょう。(理由は後述します。)

上記記事では毎年200億円の赤字と言われていますが、MAU(月あたりのアクティブユーザー数)は当記事執筆段階にて1000万人目前となっており、これらユーザーの月額課金に加え、企業広告等旧来テレビのような広告モデルを同時展開することで、収益を改善すると述べられています。

今後の方針としては

①競合のいないビジネスモデルをパイオニアとして確立させていく
②コンテンツ強化を最優先する
③ネット接続テレビの普及や5Gなど環境の変化に合わせて投資

上記3つを軸として、ビジネスをスケールさせていくとのことです。

今回は、このコンテンツ強化に関して話を広げていきます。

Abemaのキラーコンテンツ「恋愛リアリティ」ジャンル

AbemaTVには、ほかの有料動画サービスには無い「恋愛リアリティ」というジャンルがあります。

恋リア

Amazonプライムユーザーにはおなじみの「バチェラー」しかり、NETFLIXユーザーにおなじみの「あいのり」「テラスハウス」しかり...

この恋愛リアリティショーが大好きという人は少なくないかと思います。

AbemaTVでは、「恋愛リアリティショー」のみで番組ジャンルがあります。

例えば、

いきなりマリッジ
初対面の男女が当日に結婚式を挙げ、30日間の同棲を経て、最終的に夫婦になるかを見守るドキュメンタリー

今日、好きになりました
→初対面の高校生たちが1泊2日の宿泊体験を経てカップルとして成立するかを見守る甘酸っぱいドキュメンタリー

恋愛ドラマな恋がしたい
→役者志望の男女が集まり、各回キスシーンのあるプロットに沿ってドラマを撮影し、演技の過程で相手を好きになるか見守るドキュメンタリー

....「なんかすげーくだらなそうだな...」とか思ったりしませんでしたか?

私は最初、そう感じましたw

ただ、だまされたと思って見てください。バチェラーやあいのりが好きだった人は思わずハマると思いますw

こうした恋愛系のコンテンツは制作費も安く済み、かつ企画と参加者の数だけ番組を作れるので、Abemaはかなり積極的に取り組んでいる印象です。

先ほど、視聴者の年齢層が若いという話をしましたが、上記番組にもあるように、高校生~社会人と年齢層毎にターゲティングして恋愛リアリティーコンテンツを量産していることも、若年層に支持されている大きな理由だと思います。

高校生は恋愛ものが大好きですからね(多分)

ダラダラテレビを見るには、ちょいゲスい番組が丁度よい。

有料動画サービスは、もちろん映画やアニメを見る時にも活用しますが、最近ではよっぽど自分の興味のあるもの以外、見ることはなくなりました。

「2時間集中して見るのはきつい。」
「お互いの好みが違う」
「育児や仕事など、ながら作業をしていることがほとんど」

こんな理由により、何見よっか?と映画のリストを20分ほどかけてみて、興味を無くしてYouTubeにてTWICEを流すのが我が家のルーチンでした。

その為、AbemaTVの番組にある「ちょっとゲスくて頭を使わずに見れるコンテンツ」は我が家のニーズに非常に刺さりました。

これなら、ながら作業でも見れて面白いし、妻と2人で楽しめる。

こうした「ゆるく楽しく見れるシリーズもの」は今後コンテンツの制作コストが下がっていくにあたって、どんどん増えてくる気がします。

まとめ

以上、本日はAbemaTVの”ちょいゲス”なマーケティング戦略について私見を述べてみました。

サブスクサービスが広がったことで、一生かかっても見切れない量のコンテンツに気軽にアクセスできるようになりました。

良質な映画やドラマは勉強にもなりますし面白いですが、「無理して映画やドラマを見る必要はないな」と思います。

正直、テレビは多少くだらないくらいが面白い。これが、豊藏家がAbemaTVにハマって感じた結果です。

とりあえず、しばらくはAbemaTVにお布施をしつつ、恋リアジャンルの番組を片っ端から流ししては妻と二人で「しょーもな!」とツッコミすることを楽しみに過ごす予定です。

以上、豊藏(@shotatykr)でした!

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