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クラシック音楽は楽しい①ラヴェル

あたくし、オジおばさんはクラシック音楽が好きだ。オーケストラ、ピアノが特に好物で大切な趣味のひとつだ。

このシリーズでは、オジおばさんの好きな作曲家や曲について語っていく。
全く音楽的な専門的知識を持っていないし、本人や歴史にも興味がないので、独断と偏見にまみれた感覚的なお話になることをご容赦いただきたい。

第1弾
モーリス・ラヴェル(1875年-1937年)

近現代の作曲家なので写真が残っている
Wikipediaより


ラヴェルは、いかにもフランスの作曲家らしいと思っている。ドビュッシーと比較されることが多いが、オジおばさんは断然ラヴェル派だ。

ラヴェルの曲を聴くとテンションが上がる。そして落ち着く。なんでだろうか。美しい流れの中に激しさが散りばめられているからだろうか。

オジおばさんはラヴェルのことを「曲の始まり方は天才的、終わり方はセンスがない」と感じている。

2つの曲を取り上げて語ろう。

①ボレロ
誰もが知っているラヴェルの代表曲。
スネアドラムの一定のリズムが始まりから終わりまで続く。旋律も繰り返しだから、普通に考えたら15分くらいの長さに耐えられるか、眠くならないかと思ってしまうが、そうは問屋がおろさない。
オーケストレーションの天才であるラヴェルの魅力がふんだんに詰まっている。
スネアドラムから始まって、どんどんと楽器が重なっていく。連れて音量も増していく。聴衆は一種のトランス状態になっていく。

そこにくる旋律の変奏と転調で、パァーッと明るくなり、崩れ落ちるが如くフィニッシュを迎える。

オジおばさんは、ボレロは唯一、ラヴェルがエンディングを上手く描けた曲だと思っている。

「ジャジャー ダダダダダダン」

最後の「ダン」がハマると、テンションMAXでブラボーと叫びたくなってしまう曲だ。

②ラ・ヴァルス
ピアノで演奏されることも多いが、オジおばさんはオーケストラで聴くのが好きだ。
ボレロとは打って変わって、曲調、リズムがコロコロ変化する。これぞラヴェルという曲だ。

始まりは静かに。天から神々が地上を覗いているような雰囲気。

「地上の様子はどうかしら?あら、また馬鹿げたことをやってるわね。ちょっと懲らしめてあげましょ」

ヴァルスはワルツのフランス語なので、当然3拍子。メインの旋律は1度聴くと病みつきになる中毒性がある。舞踏会で煌びやかに着飾った男女がパーティーを繰り広げる様子が目に浮かぶ。

ところが変奏が激しい。ワルツなのにリズムが変動する。この曲では絶対に踊れない。躓き、足を踏み踏まれ、転倒し、罵声が轟く。

一旦落ち着いたかと思うと、またドンガラガッシャンが始まり、急にエンディング。
「ダダダダダン」
…へ?終わり??みたいな曲だ。

おそらくラヴェルは終わらせ方がわからなくなって「ダダダダダン」作戦で終わらせたんだと思う。ラヴェルはこの「ダダダダダン」で終わらせる戦法を多用している。これが「終わり方にセンスがない」と言っている理由である。

しかしながら、ラヴェルの曲はどれも面白い。ピアノ協奏曲ト長調、ダフニスとクロエなど面白い曲がたくさんある。

一言で表現すると「絵画でいう印象派とキュビズムが混ざり合った」曲が多いと思う。

皆様もぜひお試しあれ。

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