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アドレスホッパーの生き方を伝える会社をつくった本当の理由。なぜカルチャーを育てるのか?

先月、Address Hopper Inc. という会社をつくりました。

実は、家を解約してこの生活を始めた頃は全くそんなつもりはなく、ただ偶然に偶然が重なって会社をつくるところまで至ってしまったという感覚。
マーケティング畑で10年近くやってきた僕には信じがたいことですが、そこには何の戦略もロジックもない。

それでも、今はこの生まれたてのカルチャーを深め、育てて、いずれは誰でも選択できるライフスタイルにしたいという情熱に燃えているのだから、人生って面白いものです。

たまたまカルチャーを発見した

約1年半前に始めた アドレスホッピングという生活(当時はそんな呼び方すら無かった)は、引っ越しの代替手段として実験的にやってみたAirbnb生活というものからスタートしました。最初に新R25で取り上げてもらったのも、前職の先輩と飲んでいたらたまたま面白がってもらったのがきっかけ。

その記事が少し話題になり、ポジからネガまで色んな意見をもらいましたが、記事の反響で一番驚いたのは「僕もそういう生活してます!」という声でした。そう、実は同時多発的に「定住しない生活」を選択する人たちが増えていたのです。

だから、アドレスホッパー のコミュニティも「つくった」というよりも「そこにあった」という方が表現としては正しいと思っています。
このライフスタイルに興味ある人が意外といそうだから、集まってみたら楽しそう、というノリでHopping Night #1 は開催されました。そうしたら思いがけず40名近い人が集まり、これはコミュニティとしてしっかり運営していくべきかも?と思い始めたのです。

直感ではじめた生活が、たまたまメディアに取り上げられたことで反響を呼び、「一拠点にとどまらずに(時には家すら解約して)各地を転々と移動し、住み替える」というカルチャーを偶然にも発見してしまった、という感覚でした。

新しい豊かさの可能性

ただ、実際アドレスホッピングを始めてから、人生の豊かさが激変したことは事実です。日々、同じ場所に帰っていた頃と違い、毎日が刺激に満ち溢れている。物理的に移動を続け、生活環境を変容させていくことは、明らかに内面的な変化をもたらしていました。そこには新しい豊かさのへの秘密の鍵が隠されているように思えてならなかったのです。

それに加えて、同時多発的に増え続けるアドレスホッパーたち。そこに共通していたのは、自由な精神性とフラットな人間関係。無謀な選択ではなく、生活の知恵と新しいテクノロジーを駆使した合理的な選択としてのライフスタイルでした。テクノロジーの発達やシェアリングエコノミーの普及など、そこには明らかに、大きな時代的背景があるように感じられました。

名付けることで拡大したライフスタイル

アメリカ大陸を発見したコロンブスよろしく、僕はまずこの現象を命名しなければと思いました。といっても、簡単に思いつくわけではなく、悩みに悩みました。そんな時、たまたま発見した記事で「アドレスホッピングナイト」という言葉にビビっときて、高梨さんに仲間になってもらい、「アドレスホッピング」と呼び始めました。

そこからは怒涛で、まるでオオカミに育てられた子供が、発見された途端メディアに引っ張りだこにされたように、テレビや新聞に取り上げてもらい、アドレスホッパー という言葉は想像以上に早く流布されることとなりました。

出没!アドレスホッパー 定住しない若者たち(日経MJ)
マツコ、自宅を持たない“アドレスホッパー”の生活スタイルに感心「常にはじめましての状態」
次世代ライフスタイル アドレスホッピングが生み出す「移動性信用経済」(Forbes)
地方創生でも活躍?定住しない「アドレスホッパー」若者たちの実態(AbemaTV)

しかし、僕が前職のスタートアップで学んだ大切なことの一つに「未成熟なままの拡大は死を招く」というものがあります。このままいくと、まさしくアドレスホッパー というカルチャーは、未熟なままメディアに食い荒らされ死にいたるのではないかという危機感が芽生えてきました。

その頃、僕の心境としては親心というか、ある種の責任感のようなものが芽生えていました。このカルチャーを発見し、仲間を巻き込んでしまった以上、ちゃんと形にして、みんなが住み良い社会にしないと申し訳が立たないぞ、と。

カルチャーへの責任感

そんな責任感に後押しされる形で、アドレスホッパーという生まれたてのカルチャーを深め、そして正しく発信していくためにAddresss Hopper Inc.という会社は作られました。
コミュニティを一緒に立ち上げたMatt Masuiと、社会人一年目からの友人である高木新平という、心強い友人も仲間になってくれた。
会社のステートメントはこれ。

「アドレスホッパー」という生き方がある。
それは、一拠点での定住にこだわらず、移動することを中心に生活するスタイル。
家を持たずに毎日転々とする者もいれば、各地に家を持ち、多拠点居住を楽しむ者もいる。
そこに共通しているのは、その土地の人や文化と交わり、自らの世界の拡張を楽しむ精神。
暮らしと旅の間に境界線を引かず、様々なコミュニティを移り渡っていくことで、価値観をかき混ぜ、社会にポジティブな変化をつくっていく。
今はまだ生まれたばかりの存在だが、未来には必ず、バックパッカーやフリーランスのように、人生の一つの選択肢になる。
だからこそわたしたちは、先駆けた実践者として、思考や経験、可能性を伝えていくことで、アドレスホッピングという新たなカルチャーインフラを、世界中に広げていきたい。

例えば、バックパッカーという言葉は、誰が生み出したかわからないけど、その概念が生まれる前と後では明らかに旅への考え方が変化しています。それまで海外旅行は高価なもので、大学生がいけるものではなかったけれど、安価なバックパッカーであれば手が届く。しかも、一度経験した人は、人生を通してバックパッカーの自由な精神を持ち続けることができます。

そのようなライフスタイルというか、カルチャーインフラと呼べるものにまで昇華したい。そう考えています。

選択肢が増えると、人生は豊かになる

僕は、このライフスタイルを皆がやるべきだ、などと押し付けるつもりは全くありません。あくまでもこういう選択肢があり、もし興味がある人がいれば、現実的な選択肢として障壁なく選び取れる状態になっていればいい、と思っています。バックパッカーやフリーランスのように、生き方の選択肢が増えることで、人生を豊かにできる可能性が広がると考えているからです。

アドレスホッパー もそんな生き方の選択肢になれる可能性があると考え、まずはカルチャーを伝えるマガジンを自主制作しています。
クラウドファンディングは本日5月20日18時までです。あと3時間。応援してもらえると嬉しいです。

心理的ハードルを下げるために「まずは体験」ということで
#お試しアドレスホッパー 体験というプランも始めました。
同じくクラファンからお申し込みをどうぞ。受け入れてくれる自治体や宿泊所も募集してます。

一緒にカルチャーを深め、広めてくれる仲間を募集していますので、気軽にこちらからメッセージください。

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アドレスホッパーの生みの親としてカルチャーマガジンつくったり、hopetoつくったり。ヘラシーで17キロやせました。クラフトサウナの人でもある。水の会社 #WOTA のCMOもやってます。逆説的なカウンターカルチャーをメジャーにしたい。

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コメント (1)
コミュニティを作ったのは流れからだったんですね。本当の心理が知れて面白かったです!
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