スタートアップ1人目HR&Corpの業務標準化&自動化話。”採用オペレーション”編

こんにちは。
ゼロスペック株式会社(IoT×SaaSスタートアップ@札幌)」で
1人目HR&Corporateの松田(@SHOMATSUDA3)です。

今回は、
「1人目人事の採用オペレーション業務」について私自身がこの数か月で
積み上げてきたことを、記事にしてみようと思います。

※想定している読者

  • 人事の皆様

    • 特に、1人目人事。

      • 採用業務にとって、時間を割くべき「母集団形成・認知拡大・接点増加」以外の業務に追われている方

      • 選考の中でのCX(CandidateExperience)の設計がうまくいっていないと感じる方

      • 社内外の連絡や業務の漏れが起こりがちな方

  • ゼロスペックメンバーの皆さん

    • 松田のやっていることを知ってほしい。


前提・「企業の採用力」とは何か?

「採用力のある企業・ない企業」という言葉を採用界隈ではよく聞きます。
では、採用力とは何か?をまずは考えてみます。

手始めに、「採用活動」の全体像を見てみましょう。

引用元:マルケト社(https://jp.marketo.com/content/recruiting-marketing.html)

この「採用活動」を細分化していくとこんな感じ。

  • ①採用広報(=認知~応募)

    • ペルソナ設計力

    • 露出量

  • ②採用(応募~内定承諾)

    • 面接・面談

      • 見極め力

      • 引付力

    • 面接・面談以外

      • スピード力

        • 日程調整

        • 選考結果

      • コミュニケーション力

        • 候補者の言葉を聞く・理解する力

        • 自社の気持ちを書く・話す力

ゼロスペックでは、これらの要素ごとに、方針を立て、日々採用活動をブラッシュアップしています(時間が足りず、手をかけ切れていませんが)

この記事で説明する「採用オペレーション」の範囲

本記事では「採用オペレーション」を対象に、ご紹介していきます。上記「採用活動の細分化」の中で、面接・面談以外以降のすべての領域をこの場では採用オペレーションと定義します。

(もちろん採用オペレーション以外も大切。今度、こちらも記事にしたい)

採用オペレーションの標準化&自動化

登場するツール群

弊社で導入済みのツールは以下の通り

①Notion
オールインワンのドキュメンテーションツール。ゼロスペックでは、Notionに業務マニュアルやルールなどを記載し、標準化・情報伝達の効率化を図っています。

②Talentio
弊社ではTalentioを導入しています。
無料プランから始められますし、SmartHRの連携機能が嬉しいので。
あと将来的に、APIで採用KPI出力の自動化もしたいので。

取り組みの全容

採用オペレーションの標準化に関して取り組んだのは以下の通り。
やるべきは、「スピード力の向上・コミュニケーションの質担保。」これらを、誰もが一定レベル以上に実行できることを目指します。

①採用フローの定義
②評価フォームの定型化(talentio)
③タグとメモの定義(talentio)
④採用オペレーションマニュアルの作成(Notion)

①採用フローの定義

各面談・面接をどう設計し、
ポジションごとに各面談・面接の面接官を決める。
もちろん、基本形を決めながらも適宜柔軟に面接官をアレンジする。
詳細は割愛。

②評価フォームの定型化

お互いの意思疎通を図りやすいような評価フォームを作成。
最低限、「合否点数、ポジティブ、ネガティブ、判断不能」あたりは全ての面談で必要項目としたい。
また、面接毎に定型質問を決め、その質問毎に評価点を設定できると良い。

評価フォームのイメージ。

③タグとメモの定義

ここからが、胆です。タグとメモを定義します。

talentioでは「タグ」機能があり、自由に定義できます。
ゼロスペックでは、選考フローをオペレーションにとって最適な形で細分化し、タグとして定義しています。

たとえば、
「01_カジュ面_日程調整送付済み」
「02_カジュ面_日程確定」
「03_カジュ面_実施済み・評価未記入」等。

また、タグによって、社内で催促をしたり、候補者にリマインドしたりが必要になると思います。催促/リマインドする相手や日数によって、タグを色分けしておくとわかりやすいです。

また、色分けだと少しの不便さが残ります。
たとえば、「日程調整送付済み」と言うタグがあり、これが「3日後にリマインド」というルールになっていたとします。
その場合、「メールした日付を確認する」と言う作業が発生します。

このような面倒から解放されるべく、「メモ」欄の書き方も定義しておきます。例えば「12/19(月)日程送付/12/21(水)リマインド」のようなイメージです。

Talentioの候補者一覧画面。タグとメモの使い方の例。


④採用オペレーションマニュアルの作成

仕上げです。
上記の細分化されたタグ・メモそのものの意味合いや、それに紐づく業務内容の「定義」ですが、頭の中にあるだけでは、属人的な状態。
これをマニュアルに落とし込み、標準化していきます。


Notionにてマニュアルを作成


基本形が完成した後は?

改善を図ります。
特に、日々の気づきから、マニュアルをさらに詳細にしていくことは必要だと思います。
例えば、ポジション・フェーズ毎に、候補者に伝えたい内容(メディア記事やベンチマーク企業情報)を伝達などなど。

より改善して、スピードUP&ミスが少ないオペレーションを構築していきたいです…!

※参考にした記事


①ポテンシャライト社・採用オペレーションについて

②talentioサービスサイト内、SmartHR社の事例

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