年収や現在の仕事、自社サービスと受託の違いについて|船曵崇也氏インタビュー 後編
フルリモートで合同会社コベリンでエンジニアとして働かれている船曵崇也さんとコデアル株式会社CEO愛宕翔太の対談インタビューの後編
後半では、年収や現在どういった分野でどのようなことをされているのか、自社サービスと受託の違いについて語っていただきました!
<船曵崇也さんプロフィール>
2013年 電気通信大学卒業、1社目の会社に入社
モバイルアプリエンジニアとしてiOSとAndroidアプリの開発を行う。
2015年 合同会社コベリン入社
モバイルアプリエンジニアとしてAndroid向けTwitterクライアントアプリの開発を行う。
受託案件として大手SNS関連企業内ベンチャーのサービス開発に携わる。
2017年 オフィスのあった東京から大阪へ移住
それに伴って、仕事が完全にリモートになる。
自社サービスとしてオンライン会議の効率化をするためのWEBサービスを開発
受託案件として、HoloLensで自動車のブレーキアシスト機能を視覚的に体験するためのデモアプリを開発
2020年 大阪から山梨へ移住
2021年〜現在 子どもを自動車から降ろし忘れてしまう事故を防ぐ方法は無いかを考えて、様々な活動を行っている。
船曵さんが現在行っている、子どもを自動車から降ろし忘れてしまう事故を防ぐ活動についての詳しい記事はこちら
@shotaatago プロフィール
即戦力エンジニアのあなたに、複業案件のスカウトが届くハイクラス複業案件サイト「コデアル」を運営中。コデアル株式会社社長。中卒の父に感謝してます。 東大発ベンチャーで働きつつ、学費を稼ぎながら、東大卒→ヒモ→24歳でコデアル社創業→事業売却→上場企業クラウドワークスへM&Aにてグループ入り。
今回の記事の動画はこちら
ここまで働いてきた会社での収入について
愛宕)前半であくまでライフの中にあるワークがあるとおっしゃられていましたが、働いてお金を稼ぐってのはあるじゃないですか?
今まで2社で働かれてきたとのことでしたけど、1社目だとどのぐらい給料をもらってたんですか?
船曵)一応、生活はしていけるかなぐらいの額でしたね
愛宕)数百万円の前半ぐらいでしょうか?
船曵)そうです。2社目になると、数百万円の中盤程には上がってます。現状だとそのぐらいの額ですね。収入の変遷については以上になりますね。
エンジニアとしてやっている仕事の具体的な内容は?
愛宕)エンジニアとして何をやってるかについては、あまり具体的に今まで触れてこなかったですが、エンジニアとしてやってる仕事としてはどういう仕事があるんでしょうか?
また、技術的に興味を持ってる分野とかもあるのでしょうか?
船曵)Androidのアプリのエンジニアということで、基本的にはそれが仕事になります。ネイティブのアプリもやりますし、flutterもやります。
直近でやってることとしては、子供をチャイルドシートから降ろし忘れて亡くなる事故を防ぐための手段がないかを日々考えて研究しています。
愛宕)そういったものを作ってみるのも面白いですよね
Androidのアプリのエンジニアという領域を選んだ理由は?領域だけではない幅広い知識も
愛宕)仕事の内容についての話が出たので、これに関連して2つほどお聞きしたいのですがよろしいでしょうか?
船曵)はい、どうぞ
愛宕)1つ目は、現在では幅広い技術が存在していて、その中からどこに集中特化していくかっていう中で今の領域を選んでる理由について伺いたいです。
船曵)これについては、選んだタイミングも非常に重要で、私が大学3年生ぐらいの頃に、ようやくAndroidというものが日本に入ってきていたんです。
その頃にちょうどjava言語の勉強をやってたという背景があって、「どうやAndroidはjavaでコードが書けるらしい」と知ったので、今の領域についてやり始めたのがきっかけです。
当然Androidの分野だけで仕事は完結しないので、多少webのフロントの知識やバックエンドの知識やインフラの知識なども身につけました。
Google Cloud Platformのプロフェッショナルアーキテクトの資格も取ったんです。
愛宕)おー、すごい。
船曵)ですから、スマホをメインにはやりながらですが、他の部分も触れるし話もできますというポジションでキャリアを積んでいけてるかなと思います。
自社サービスの開発と受託での開発で違いを感じる部分は?
愛宕)今まで働いてきた会社でいうと、1社目は受託と自社サービス両方やっていて、現在の会社だと受託がメインという感じになるんでしょうか?
船曵)そうですね
愛宕)1社目では自社サービスの開発もやってたことはあるんですか?それとも1社目でも割と受託側の開発をされていたんでしょうか?
船曵)1社目の方では、すでにスタートしていた自社サービスの案件にアサインされていました。ですから、私主導のサービスを担当していた感じではないです。
愛宕)受託の仕事をするということと自社サービスの仕事をすることの違い、もっというとメリットやデメリットのようなものって船曵さんが実際感じたことで何かありますか?
船曵)前の会社だと、新卒1年目や2年目というキャリアなので、全然発言力もなければ、予算の事を考えるということもなかったので、自社サービスの仕事でも、ある意味では受託みたいなものでした。
今だと自分たちでサービスを起こすとなると、ビジネスとして成立するというところまで持っていく必要がありますね。
開発の部分での違いということでしたら、やっぱり自社サービスは良くも悪くも自由度が高いですよね。その分結果がどっちでも、自分たちによりダイレクトに帰ってきますけども。
最近の私たちのポジションでは、まず最初に自社サービスを作るというところからスタートではなくて、自社サービスを作ると成功しそうという段階までまず持って行ってから、自社サービスを作る必要がありますよね。
先ほど、子供をチャイルドシートから降ろし忘れて亡くなる事故を防ぐためのプロダクトを考えているという話をしましたけど、これに関してコードはほぼ書いてないです。コーディングのような技術的な部分はほぼやってないですね。
逆に、受託でくる案件の方が、どちらかというと技術的な部分の要素が強いことがほとんどですね
愛宕)受託はやれば、作った分の報酬がある程度約束されてるところはありますよね。
船曵)そうですね。
愛宕)自社サービスだと、こういったプロダクトを作成した、という内容を表立って見せやすい部分はあるかもしれないですね。受託だとその辺は見せられない部分も出てくるのかなと思います。
船曵さんは自社サービスと受託どちらが好き?その理由とは
愛宕)船曵さんは、自社サービスと受託を今まで両方やってきて、どちらが自分に向いてるであるとか、どちらが面白いとかありますか?当然どちらもそれぞれの良さがあるとは思うんですけども。
船曵)そうですね、やはりそれぞれに良さはありますよね。ただ、私はそれでも自社サービスの方が好きかなと思います。それが私の転職歴が少ない理由の一つでもあります。
今の会社は自社サービスとかの開発をやってみて、失敗してもいい空気感と
環境があるんです。もちろん限度はありますけど。
自分でやれることがあって、その中で自社サービスを築いていくというプロセスを踏める環境が今の環境なんです。こういった環境が好きなんですよね。
愛宕)いい環境ですよね。googleの20%ルール(従業員は、勤務時間の20%を自分のやりたいプロジェクトに費やさなければならないという、google社のルール)と似ている部分もあるんですかね?
船曵)似ている部分もあれば、違う部分もあると思います。例えば、googleなどで働いた場合、予算をもらって新しいことをできるのかもしれないですけれど、逆に言えば適切な期間内に、何か目に見える結果出さないと終わりにするというのが恐らくはgoogleのやり方だと思うので、そこは違うかなと思います。
うちの会社は、良くも悪くもそういったものが制度としてはないです。どちらの環境がいいかと言われると、自分は今の会社の環境の方がいいかなと思います。
愛宕)会社と従業員の距離が近いですよね。
船曵さんが最後に伝えたいこと
愛宕)生活を大事にしているエンジニアとして色々と語っていただいて、
移住を決めた経緯や会社の制度の話なども前半ではしていただいて、大変勉強になった人も多いと思います。
最後に船曵さんから何か一言お願いします。
船曵)前半で言ったことの言い直しにはなってしまうんですけども、本当に伝えたいことなのでもう一度言います。ライフワークバランスではなくて
ライフの中にワークがあるんです。
愛宕)ありがとうございます、動画の前半の方でも出てた名言ですね。それを忘れないでくれというメッセージですよね。こういう生き方もあるんだという。
エンジニアだからこそしやすい働き方というのも話して下さって本当に今日はありがとうございました!
船曵)ありがとうございました。
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