読後録#7 『消された信仰 「最後のかくれキリシタン」ー 長崎・生月島の人々』

スコセッシのハリウッド映画『沈黙-silence』を見て、遠藤周作の原著も読んで以降、長崎で継承された潜伏キリシタンには興味を持ってきた。

カバーデザインにもなっている生月島に残る「洗礼者ヨハネ」の聖画。非常に和とキリスト要素が交差するデザインである。本屋でも目立つこの装丁がきっかけで本を読み進めた。

生月島は長崎空港から2時間半はかかる辺鄙な場所だ。この地域はキリシタンを見せしめとして処刑した殉教の地でもある。この生月島は世界遺産の構成要素からは外れている。何故か。ぜひ一筋縄には語れないある種の「課題」は本を読んでもらいたい。

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