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世界の飲食🍽応援事例📣

美味しい食べ物を食べに行きたいけど、自粛期間で行きづらい僕たち。客足が遠のく飲食店の私たち。いまコロナ禍の渦中にいるすべての人たち参考になれば...。かなり恣意的な事例選定なのでご容赦を。読切りです。

No.01 アメリカ発
オンライン呑み会で地元の飲食店を救う⁈

VIRTUAL CHEERS.ORG は5月4日から始まったキャンペーン。発起人はアメリカ東海岸、ニューヨーク州のブルックリンに拠点がある独立系広告代理店。専用サイトからZOOM用の壁紙をダウンロードできる仕組み。あわせて購入者にはおよそ24USドルの寄付を任意ですることができます。

つまり、利用者の善意にゆだねられていること。「Zoomの壁紙を購入する」と「飲食店への寄付」は紐づいていません。行きつけのあのお店を助けられるなら....ということで寄付が集まるのかもしれません。各店舗の寄付獲得状況はまちまちですが、目標金額を数百万~1000万円級に設定し、すでに目標金額を達成したお店も。バーや呑屋好きの人の人には楽しんでお店に貢献できる手段なのかもしれません。

ちなみにお店が寄付を集める際に利用しているプラットフォームがgofundmeというサービス。代行手数料はとらず振込手数料のみで利用できる利用者ファーストな環境も◎ですね。UIも洗練されているので、のぞいてみてください。

No.02 オーストラリア発
社会貢献型カフェの取り組み

2010年に非営利型カフェとしてオーストラリアのメルボルンにオープンしたcafe Kinfolk。このお店の特徴は、ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)を体現しようとしていること。店員さんは、引きこもりやホームレス、失業者など社会的に困難な状況にある人たちを対象に職業訓練(ホスピタリティトレーニングプログラム)の一環として携わってもらう仕組み。身につけたスキルを基に雇用を見つけられることもあるそうだ。累計995名が参加し、2019年単年だけでも227人に上る。詳細は下記のウェブサイトが詳しい。

このお店が母の日に実施したのが、家庭内暴力で困難な立場にある母子世帯や移民・難民の母子世帯で金銭的な支援が必要な人たちを対象にした食べ物セットをプレゼントする仕組み。このお店は母の日以外にも常時このサービスを運営しているのがすごいところ。100円~7000円強をオンラインショップで決済するだけで支援できる。

No.03 ニュージーランド発
レストラン再開に際しての行動規範

2015年にニュージーランドの南島にあるクライストチャーチでオープンしたおしゃれな自然派レストランのTwenty Seven Steps。5/15から営業を再開したのですが、そのアプローチがちょっとユニーク。

●どうしても来店したい...というお客様向けに
座席は間引いたうえで、予約したお客様に事前にメールでメニュー送信。お客に事前に注文してもらうスタイルに移行。できる限り非接触方式で接客をということでしょう。

●お家で料理を楽しみたい...というお客様向けに
火曜午後8時までの注文を翌週月曜日の午後にデリバリーするもの(店舗から10㎞圏内)。お客様はプラスアルファで130円程度を支払うと、調理した美味しい料理を食糧支援として寄付するのだそう。

No.04 シンガポール発
ビール会社が始めた飲食店応援キャンペーン

1932年創業のシンガポールで生まれたビール会社”タイガービール”が4/17から始めたのは、地元のバー、パブ、カフェの支援を目的としたキャンペーン。2020年5月末までにおよそ2,200万。さらにタイガービールからも760万ほどの寄付を行い総額およそ3,000万の寄付を集める目標です。これまでに集まった寄付額は会社からの寄付を合わせて、約1400万円(5/20時点。目標比46%強)。支援対象となる飲食店は600店を超えました。参加ステップは至って簡単。

①約750円強を専用サイトから寄付する
②後日タイガービール社からビール2本(電子バウチャーで)プレゼント💛
③お店が再開したらビールで乾杯🍻

一人何回でも参加でき、寄付金額は100%飲食店向けに寄付されるよう。タイガービール社のブランディングは日本語サイトでも表現されており、ユニークなので合わせてみてみるとよいかも。

終わりに

掲載事例はデンマークのカリスマ料理人レネ・レゼピらが設立した非営利組織MADからの情報を参照しました。コロナ禍のいま、以下のインスタグラムアカウントから世界の飲食業がどのように立ち向かっているか、その事例が毎日のように発信されています。
拙い箇所等ございましたら、温かい言葉でご指摘ください。既に日本語記事があればぜひご教示ください。

※番外編・ポルトガル発
ギャラリーが始めたオンライン即売会で赤十字に寄付

リスボンのアートギャラリーが始めたポルトガル赤十字への寄付キャンペーン。「40人の芸術家・40の作品・40のスタイル」というキャンペーンは、オンライン上で毎日1作品が10万~50万円代で販売されている。売上の10%がポルトガル赤十字に寄付される仕組み。コンテンポラリーアートが好きな方にはおすすめしたい。