4/17ちょっと加筆 【生徒向け】オンラインレッスンの受講方法
こんにちは。ジャズドラマーの浅井翔太です。今回はオンラインレッスンを受けてみたいけど、どう準備したらいいかわからない生徒さんに向けての記事になります。私の同マガジン内にある講師向けの記事と重複する内容もありますが、より簡潔にまとめてみました。楽器の種類やレッスン方法によって必要なものの優先度が多少変わってきますので、この記事を踏まえて直接先生に問い合わせてみてくださいね。
まず先に、オンラインレッスンの雰囲気を見てみてください。
これは次の項で説明する最低限必要なもののみを用意してもらった生徒さんのレッスン風景です。(※生徒さんからの許可をいただいて公開しています。)
最低限必要なもの
・楽器と、音を出せる環境
・パソコン or スマホ、タブレット
・イヤホン
・Wi-Fi環境
私はドラマーなので、一番ハードル高いのが最初の項目です。笑 生ドラムをレッスン会場と同じように叩ける環境の方はパーフェクトですが、電子ドラムでももちろんOKです。電子ドラムの場合スピーカーで鳴らしてもらうことになりますので、ヘッドホンしかお持ちでない方は厳しいかも。(後述のオーディオインターフェイスがあれば、スピーカーがなくても大丈夫です。)でも私は練習パッドでのレッスンもやってますので、電子ドラムをそのように使用してもらうことはできます。この辺りは先生のレッスンスタンスによります。
パソコンはビデオ通話を使うためのカメラが内蔵されているものでないといけません。(後述のウェブカメラがあれば、内蔵カメラはなくて大丈夫です。)スマホやタブレットはほとんど全ての機種に内蔵カメラがついてるのでその点は良いのですが、マイクの設定が細かくいじれなかったりするのでパソコンの方がベターとさせていただきます。
イヤホン(もちろんヘッドホンでもOK)は、先生の音をクリアに聴くため、エコーやノイズを防ぐために必要です。マイク付きイヤホンだとさらに◎。私が行ったテストではイヤホンがなくてもさほど不具合は出ませんでしたが、あった方が良さそうです。
Wi-Fi環境(有線LANならより◎)が必要な理由は2つあって、一つは通信速度、もう一つはデータ通信量です。スマホが使用している携帯電話回線では通信速度に限界があり、映像と音声を同時にやり取りするオンラインレッスンでは致命的な音と映像のズレや音飛び、ノイズの原因になります。また、オンラインレッスンで使用するビデオ通話アプリ(ウェブミーティングサービスと言ったりもします)は、普段の通信量より多く使用しますので、スマホの契約によってはすぐに速度制限がかかってしまう恐れがあります。
今の通信速度を調べる方法は、このページにアクセスしてもらうだけです。数値の意味は割愛しますがおおよそ10~15Mbpsくらいの速度が出ていれば問題なく通信できるようです。(体感的にはもっと速い方が良さそうです。。。)ちなみに今は良くても、時間帯や場所によって大きく変わる(深夜やお昼休みなど通信が混んでる時間帯は遅い。地下や建物の奥だと遅い。など)ので、注意が必要です。余裕があればレッスンを受講する時に近い時間帯・場所で計ってみてください。
あったらレッスンがスムーズに進むもの
ちょっと遠まわしな言い方ですが、絶対必要かと言われればそんなことないけど、あった方が先生側が助かるなー、というものです。
・スマホ、タブレットスタンド
・メトロノーム
・レッスンや練習で使用している音源
スマホスタンドは地味に(先生が)助かります。楽器の場合手元や姿勢が見たいので、融通の利く無段階調整のものが良いです。
他の2つは普段先生がレッスンの時に用意してくれてるじゃん、と思われるかもしれませんが、オンラインレッスンの最大の欠点が、遅延と呼ばれるお互いの映像や音が完全に同時にはやり取りできない現象です。つまり、先生と一緒に演奏したり、先生の出すカウントやメトロノームの音や音源に合わせて演奏することはできないのです。通信技術の進歩によってこの遅延は劇的に改善されていくと思いますが、現状はできないと思ってください。
ですので、生徒さん側でこれらを用意してもらい、演奏の音と一緒に集音して、先生に送るのです。ただしスマホでオンラインレッスンを受けながら同じスマホでメトロノームや音源を鳴らすのは難しいので、別でメトロームや再生プレイヤーなどを用意してください。ちなみに電子ドラムをお持ちの方は、ほとんどの機種にメトロノーム機能や、外部音源を接続・再生できる機能がついているはずです。
もっと良い音・映像でレッスンを受けたい方は
・オーディオインターフェイス
・ミキサー
・外部マイク
・ウェブカメラ
があれば完璧です。というか、これらがあれば先生とほとんど同じ環境になるはずです。この辺りを揃えたい方は、講師向けの記事になりますが
オンラインレッスンに向けての準備記録2 〜音質編〜
オンラインレッスンに向けての準備記録3 〜映像編〜
こちらをご覧ください。
準備が大変そうだと感じる方は
先生は生徒さんの動きなどからある程度察することができるので、先述の最低限必要なもののみ揃えてもらえれば、その他はもちろん完璧に準備してもらわなくてもレッスンは問題なく行えると思います。あまりに受講のハードルが上がってしまうと、気軽にいつでも受けられるというオンラインレッスンの最大のメリットが失われてしまうので、プレッシャーを感じず、ぜひとも無理のない範囲で用意してもらって、今までとは違うリラックスしたレッスン形態を楽しんでくださいね。