キラキラした言葉を紡げない
キラキラした言葉が苦手だ。
今までは、聞くのすら苦手だった。
今では、きちんと聞ける。
でも。
キラキラした言葉を出すことは出来ない。
心の中から、喉の奥から、腹の底から出てこない。
キラキラしたもの。
あなたはどうだろう。
あなたの目の前にある世界が過度にキラキラしていないだろうか。
過度なキラキラに目をやられて、心が眩しいと叫んでいないだろうか。
僕は夕方くらいがちょうどいい。
夜の川面くらいがちょうどいい。
夏の木漏れ日くらいがちょうどいい。
それでもいいじゃないか、と思うんだよなあ。
目の前の世界がキラキラしているからって、あなたの中の世界までキラキラさせなくていいよなあ。
あなたの心がどんより、暗闇に覆われていれば光が必要だ。
でもそうじゃなかったら。
あなたの心の中が、夕方の赤い陽くらいの、夜の川面くらいの、夏の木漏れ日くらいの淡い光で満たされているとしたら。
無理にキラキラさせてしまったら、強い光を取り入れたら、あなたの光がなくなっちゃうんじゃないかなあ。
僕はそれが怖いんだよなあ。
あなたの光をかき消したくないんだよなあ。
だから僕はまだ、キラキラした言葉が紡げない。
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