![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48135348/rectangle_large_type_2_8937e269e940153ce6caa8a6888c84f9.jpeg?width=800)
Teal組織についての雑感②アンバー組織
順応型 (アンバー) パラダイムは、他者の視点を獲得している。
子どもで例えると (定型発達の) 6歳~7歳くらい。
いわゆる「心の理論」で正答を導き出せる年齢である。
他者の視点を獲得して、他者が存在することを理解する。
そして、「集団」を理解する。
アンバー組織として例示されているのは、「学校」「軍隊」。
あああなるほどという感覚。
アンバー組織の根底にあるのは均一化と固定だ。
構成員の階層固定と能力 (思想) の均一化。
階層〇〇の人間は「これだけやれば十分(出来なければ落ちこぼれ)」、階層□□の人間は「これだけやれば十分(出来なければ落ちこぼれ)」といったような。
そして、このアンバーが強いのは「中長期的な計画」と「組織拡大」。
そりゃそうである。
階層を固定し、思想、能力を均一にしているので、上からの指示が簡単に通る。
また、レッドのような「取って食われる」危機感はないので、安定し、拡大しやすい。
ただ、思うのは。
このアンバー組織で一番苦しいのは「その層の能力を得られなかった人間」だろう(そして、下層にいけばいくほど苦しい)。
最下層、前線で動く人間で必要なのは「手先の器用さ」「身体の丈夫さ」などで、「組織を動かせるほどの視野の広さ」「新しいアイディアを出す頭」は要らない。
しかし、階層が固定されているので、最下層に「組織を動かせるほどの視野の広さがあるが手先が不器用な人」「新しいアイディアを出す頭があるが、貧弱な人」がいても意味がない。
なるほど黎明期の組織だ。
このアンバー型の組織はあまりに悲しい。
上にも下にも行けない。
前に進もうとすれば上に止められる。
能力も階層によって最低限しか求められない。
そして、「最低限」ということは、それにたどり着かなければ逃げ道がない。
読めば読むほど僕は、成熟した世界に生まれてよかったと思うのである。
いつも読んでくださる方、初めてお目にかかる方、スキしてくださる方、サポートしてくださる方、みんな大好きです!!