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僕はきっとビールの神様を怒らせたに違いない。
だからこんなにもビールから離れられないんだ。
これは神様からのお仕置きか何かだ。
そんなことに最近気が付いた。

お酒を飲み始めた頃、苦くてビールなんて飲めたもんじゃなかった。
けれども乾杯と言えばとりあえずビールだし、スイスイと美しくビールを喉に通している女の子もいる中でビールが飲めないのも何だかかっこ悪いような気がしたから、なるべく飲んでみるようにしていた。
グラスでちびちびと。
(もちろんビールが飲めないことがかっこ悪いことなんかでないことはもうとっくにわかっている。)

家でお風呂上がりに冷たいビールをグイグイとか、ナイターを見ながら熱々のおでんをフーフー、ビールと一緒にグググイっとかそういうことには昔からすごく憧れていたので、実際にやってはみるのだけれど、やっぱりどうも想像してたものとは違う。。
苦い。全然美味しくない。

きっとそんな僕を見かねたビールの神様。
何たる失礼か!そのような後ろ向きな気持ちで飲むなどけしからん!と腹を立ててお仕置きをした。
それがビールから離れられない体にしてしまうこと。
やられたね。
だって突然別人のように飲めるようになってしまったのだから。
いやはや「飲めるようになったかも?」から「今日も飲み過ぎちゃった」になるまでの期間の短かったこと短かったこと。
そこに人知を超えた何かを感じるのは当然なのである。

ただそんなお仕置きからもう随分と経って、体(主にお腹)もみるみるうちに大きくなったところで、やっと少しずつ許されてきたのか最近はビールに対して自制が効くようになってきた。
我慢ができるようになってきた。
ありがとう優しい神様。
もう二度と美味しくないなんて思ったりしません。

ビールの神様。
見た目はやっぱり恵比寿様みたいな風貌だろうか。
これからまたビールが美味しい季節がやってくる。
うだるように暑い夏。
仕事を終えた金曜日の夜。
今夜もきっと熱帯夜だろうなんて思いながらジョッキを持ち、溢れんばかりに注がれこれでもかとキンキンに冷やされた黄金の液体を、一気にとにかく一気に喉の奥に流し込む幸せな瞬間。
(ああ生きてて良かった!神様ありがとう!)
きっと今年も何度も何度もそう思うんだ。

そんなとき一気に飲み干したいビールの銘柄は何だろう?
エビスビールもいいけれど、僕が一番好きなのはキリンラガーです。
夏にはバドワイザーも合いますね。

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