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『やりたいことは何ですか?』当時就活生だった私はどう考えていたかを振り返ってみる

こんにちは。@___York___です。
総合商社へ入社し、海外駐在してから帰任して以降、私は仕事における『やりたいこと』について最近すごく真剣に考えています。

その中で、「あれ、そもそも何で今の会社に入ったんだっけ?」とふと思い、せっかくの機会なので就活生時代の私の思考を掘り起こしてみることにしました。

<ES上のYorkのスペック>
性別:男
学歴:公立高校→MARCH文系(現役、1留)
成績:GPA 約1.9
所属:ゼミ、バイト(体育会やサークル未所属)
資格:運転免許、簿記3級(TOEIC未受験)

上記の通り、そんじょそこらの都内の大学生でした。
特に勉強もせず、バイトや飲み、たまに旅行をしながら何ともない大学生活を過ごしていた私も、大学側が連れてきた某人材会社の就活キックオフセミナー参加以降、以下の問いと向き合うことになりました。

『やりたいこと』は何ですか?

卒業後の進路として、「就職」しか教えてくれない大学側に疑問を持ってはいましたが、留学や起業をする気がなかった(というか真剣に考えてもいなかった)私は普通に日系大手企業への就職を考えていました。

ほとんどの学生はこれまでの人生で『やりたいこと』について考えたことはなく、就活で初めて考えることになるのではないでしょうか。かくいう私もその1人でした。

しかし、

何からはじめていいかわからない。。。当時の心境です。

ただ、「やりたいこと」について考えるだけなのに、どう考えていけばいいのかさえもわかりない。

就活セミナーの講師や大学のキャリアセンターの職員は、「とりあえず自己分析から始めましょう!」と言い、自己分析に役立という質問集を渡された記憶がありますが、当時の私はなぜかやる気にならず全く手をつけませんでした。

真面目な友人たちは、ノートに自分史や自分年表、ロジックツリーを作成しならがせっせと自己分析に励んでおりました。まるでこれらを作成するのが目的であるかのように時間をかけて丁寧に。

そもそも「自己分析」という表現がコトを複雑化させているのだと思います。

要は『やりたいこと』を明確にすればよく、自分のことなので、わざわざ時間と手間のかかる手法を使わずとも、自分の本音に耳を傾けるだけでそれは明確になると個人的には思います。歩いている時、風呂に入っている時、寝る前に、自分と対話して、気づきを都度iPhoneのメモアプリに軽く記録する程度で事足ります。

とにかく自分の本音を拾うのです。きれいにまとめる必要はなく、過剰書きで。
自分年表やロジックツリーを作成したりすると、途中で完成させようとすることに神経がいって、ロジックをあわせるために自分の本音から少しズレた事実を書いてしまうことが何回か発生してしまう恐れがあるので個人的にはおすすめしません。

iPhoneのメモアプリを使って少しずつ自分の本音を記録していったものの、なかなか『やりたいこと』が明確になりませんでした

そこで、どのように思考していたかを振り返ってみると、「銀行員に興味があるかな」とか、「テレビ番組作りたいかなー」とか、いきなり個々の具体的な事象に焦点を当てていました。

当時読んでいた「イシューからはじめよ」で、物事を考える際は抽象から具体という順序で具体化していくと本質的になると見かけ、「やりたいこと」について考える際も正に同じ発想にした方がよい!と思考を転換たことを覚えています。

この本です↓

『やりたいこと』とは、もっとざっくりした概念的なこと、
また、それを探る自問自答内容として、下記のような問いをしてました。


・長く続けても苦にならないことは何か。
・興味があることは何か。
・得意なことは何か。


ぼんやりと『やりたいこと』が見えてきそうな気がしましたが、実は全くダメでした。

なぜか、

実は、当時の私には『やりたいこと』がなかったのです。これを認識するまでに少し時間がかかった。。

今の就活生もほとんど私みたいな感じなのではないでしょうか(違ったらすみません)。別に『やりたいこと』がないことは恥ずかしいことではなく、またヤバいことでもありません。

大事なのは、その現実をしっかり認識して、自分に嘘をつき無理に『やりたいこと』を捏造しないことです。

では、どうするか?
『やりたいこと』がないのならば、『働き方ベース』で考える。つまり、働く上で自分が求める条件を列記し、多く当てはまる企業を受けようと当時の私は考えました。
土日休みがいいとか、BtoBがいいとか、そういうのです。

しかし、これでもまだなんだかモヤモヤが晴れませんでした。

というのも求めている条件しか考えていなかったからです。

自分の進路を考えるという前向きな作業をしているので、もちろんポジティブな面ばかりが頭に浮かびがちになります。しかも、就活で出会う某人材会社や企業の人事は当たり前ですが良いことしか言わないので尚更です。

しかし、自分の求める条件=プラス面を最初に考えるのではなく、こんな環境は嫌だというマイナス面を洗い出し、それを先ず排除したほうが失敗のない環境(会社)選びができるのではないかと思いました。

人は良いことがあってテンションが上がるよりも、悪いことがあってテンションが下がる時の方が感情の変動が大きいものです。当時ちょこっとやっていた日経平均先物の相場が頭に浮かびました。上昇時はゆるやかですが、下落時は急なあの地合いが。

ならば、マイナス要素がない環境を選ぼう、且つその中で自分の求める条件をたくさん備えている環境を。

結局、「好きだが、嫌いな要素もある」よりも「好きとは言えないが、嫌いではない」を選択した方が精神的ストレスが少ないと考えました。

私にとってのマイナス要素は以下の通りです。
×国内地方転勤あり
×過度な成果主義
×土日勤務あり
×資格勉強に追われる
×飛込み営業
×下請け的な働き方が強いられる
×入寮が強制
×BtoC
×オール英語
×給料極端に安い

不思議と、嫌なことは、好きなことよりも簡単にかつ沢山出てきます。先ずはこれらに当てはまる業界を削っていきました。

すると金融、メーカー、マスコミ、外資が消えました。金融とメーカーが消えるとスケジュール的にかなり楽な就活になります。リクルートスーツは週に1,2回しか着てません。

しかし採用人数の多い金融を受けないのは私のような標準スペックの学生にとってはリスクでしたので、それなりに頑張りました。嫌なものは嫌なのです。大事な人生選択の場面では自分に正直でありましょう。全落ちしたら就職じゃない選択をしてもいいし、また来年受ければいいかなと思ってました。

残ったのは総合商社、広告代理店、インフラ、コンサル。コンサルは大変そうだからやめました。次は自分の求める条件との照合。
〇知名度が高めのBtoB企業
〇年収高め
〇東京都心勤務(駐在は可)
〇土日休み
なんだかんだで嫌な条件の裏返しですね。

上記業界に属する会社を上から数社ずつ受けて、受かった会社の中から決めようと思っていました。これらの中だったらどこでも文句なかったので。

学歴的に結構な苦戦を強いられる予感しかしなかったので、戦略はこれでもかというくらいに練り、結果、面接解禁初週で何社か内定が出て、環境的に結構気になっていた会社に決めて今に至ります。後悔はしておりません。

と、まあこんなかんじです。

皆様にお伝えしたいことは以下です


◆自分にとって嫌な条件は何かをまず初めに考える
◆自分に嘘をつかない

やりたいことなど簡単に見えてきません。でも、やりたくないことは直ぐに見えてきます。
また、就活中は多方面から雑音が入ってきて、冷静な判断を下せないことがあります。そのような状況において大事なのは、自分に嘘をつかないことではないでしょうか。

この発想法は、新卒だけではなく転職の際にも使えるかもしれませんね。

※細かな就活ノウハウに関しては、僕のブログに書いていきますので興味のある方はチェックしてみてください!Twitterで呟いていただいた方はリツイートします!

読んでいただきありがとうございました!!

York



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