月に何冊読みますか?
小説の編集という仕事をしていると、よくそんな質問をされます。
担当している作家さんとも、そんな話しになります。ある作家さんは、文章で稼いでいくと決めた大学生の時、一日三冊小説を読むことを自らに課したそうです。単純に計算しても、一年で千冊を超える量ですね。
ある映画プロデューサーは、年に500冊読んで企画書を書きまくった時期があったとか。
「王様のブランチ」で、かつてブックコーナーを担当していた編集者の大先輩・松田哲夫さんに、週にどれくらい読みますか? と訊いたことがありました。「2,3冊でしょうか」という返しに、意外と多くないなと思ったものでした。
振り返って自分はどうかというと、小説の資料を漁るようなときには、週に10冊くらいは読んでいるんじゃないでしょうか。少なくとも、読まない週はないですね。
読書量に正解はないのだろうと思います。
「小説丸」の人気コーナーに、「私の本」があります。この本のおかげで、今の自分がある! というインタビュー記事です。
量ではなく、質こそが大事ではないか? そんな問いが聞こえてきそうな若松英輔さんのインタビューです。読むこと、そして書くことの重要性を教えてくれます。
一方で、圧倒的読書量から裏付けられる知識に驚いたインタビューが、出口治明さんです。少年時代に、図書館の本を読破したのだとか!?
本には、力がある。そんな本と出合えたらいいですね。
船長
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