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人生に切る喜びを。包丁料理人おいりさんの【sizzle interview-14】

「 sizzle interview (シズルインタビュー)」は、クラシルショートクリエイターのジュワッと溢れる魅力をお届けする連載シリーズ🕊 今回は、包丁料理人おいり(@oiri_kitchen)さんにお話をお伺いしました。

切る喜びとは__
  
食材を切る。
不要なものを切り捨てる。
明るい未来を切り開く。


私は、人生に「切る」という喜びを伝えるために、生まれてきました。

そう力強く語る、包丁料理人おいりさん。
学生時代に包丁の魅力に気づいてから、人生が激変したんだとか💭

包丁を愛し、包丁に捧げる人生のお話をじっくりお伺いしました👀

01.料理屋で握った、包丁の衝撃。

僕が包丁の魅力に気づいたのは、高校生の時。

当時は夢もなく、将来何になるのか漠然とした不安がありました。

そんな時、たまたま訪れた日本料理屋で、店主の方に進路の相談をしたところ、突然「包丁を触ってみないか?」と言われて。

お気に入りの三徳包丁

その時、人生で初めてちゃんとした包丁に触れました。
包丁を触った瞬間、雷が落ちたように電撃が走りました!

包丁の重み、握った時の衝撃、切れ味の凄さ……。

それまで料理とは無縁だった僕でも、その違いを一瞬で実感しました。
あの日、あの瞬間、「料理人になる」という夢が決まりました。

その後、調理師学校に進み、一から料理の勉強を始めました。

調理の基本からマナー、サービスまで。
どれも楽しかったのですが、包丁で食材を切っている時間が何より楽しく、幸せでした。

毎日、肌身離さず包丁を持ち歩き、切り物の技術で1番を目指して、誰よりも練習しました。

卒業後は、調理師学校の講師として日本料理を教えていたのですが、包丁への想いは募るばかり。

ちょっとした時間に包丁に触れるのではなく、ずっと包丁に触れていたいんです(笑)

そこで、本格的に包丁の勉強をするべく、歴史ある刃物メーカーに転職しました。
包丁づくりから販売のお仕事まで、包丁漬けの毎日でした。

02.友人のドタキャンが、人生の転機に。

包丁の魅力をもっと届けたいという想いから、趣味で写真の投稿を始めました。

本格的に発信活動に力を入れ始めたのは、ひょんなことがきっかけ。

ある日、友人と遊ぶ約束をしていたのですが、ドタキャンされてしまい、一日中暇になってしまったんです。

そんな時、冷蔵庫を開けたらきゅうりが三本。
ふと、“今の自分の技術で、このきゅうりをどれだけ飾り切りできるのか”という挑戦が頭に浮かんでしまって(笑)

その様子を動画で撮影し、投稿してみました。

するとその動画が思いがけず大バズり!
その反響の大きさに驚き、SNSを本格的に頑張ることを決意しました。

ドタキャンされたことが人生の転機に。
どこにどんなきっかけがあるか、分からないものですね(笑)

インフルエンサーとしての今の仕事は、包丁の知識と切りものの技術がある自分にしか出来ない仕事、そう思えています。

03.切れ味を伝える、キレる動画を。

動画のゴールは、包丁に興味を持ってもらうこと。
動画を見てマネしてくださった方が、手持ちの包丁との違いに気付いてもらうことを目指しています。

レシピや動画の構成も、いかに包丁の切れ味を伝えられるかを基準に考えています。

みずみずしい食材、映えてマネしたくなる盛り付け、清潔感のあるテーブルコーディネート……。

サンドイッチ研究家になったのも、パンは切れ味が分かりやすく、包丁と相性がいいと気づいたからなんです。

もし、動画から包丁に興味が湧いたら、まずは少しでも質のいい包丁を揃えることから始めてみてほしいです!
良い道具を揃えて、理にかなった切り方を習得すれば、もう今までの包丁には戻れません。

包丁でみなさんの楽しい未来を、一緒に切り開きたいです!

04.包丁で人生を切り開く。

夢は、世界中に包丁の魅力を広めること。
切れ味がいいと、料理がもっと楽しく、おいしくなることを伝える発信者を目指しています。

今後はSNSでの発信にとどまらず、活動の幅をもっと広げていきたいです。
レシピ本の出版調理師学校や企業と協力しながら研ぎの技術を広める活動に挑戦したいです。

ハロウィンのイベントで
大きなジャック・オー・ランタンを作ってる様子🎃

包丁の魅力をいろんな人に届けることは、僕にとって生きる使命であり、包丁への恩返し。

僕は、包丁に出合って人生が変わりました。
だから包丁は、命の恩人と言っても過言ではないほど。

所持包丁本数は、なんと44本!

実際に切って味わったら、もう今までの包丁には戻れないくらいに虜にする自信があります(笑)
誰かのためになる包丁の良さを、人生をかけて伝え続けたいです。

05.おいりさんからのメッセージ

いつもありがとうございます!
僕や動画をきっかけに、包丁に興味を持ってもらえたら嬉しいです。

これからも、今までに見たことないような、ゾクゾクする切り物の技術や動画をお届けします!

それから学生時代の僕のように、夢がなく不安に感じている方に、ヒントをひとつ。
まずは、いろいろなものに触れて「好き」を探してみてください!

おすすめは、子どもの頃に好きだったことを思い出すこと

小学校の頃の僕は、鉛筆削りや図工の彫刻が異常なくらい大好きでした。
刃物を扱うことが好きなのは、今も繋がっていると思います。

「好き」という感情は、最強です。
好きなことって、誰になんと言われようと続けることができますよね。
それを仕事にできたら、そんな最強なことはありません。

自分の「好き」を認識して、それは自分の強みになるのか確かめる。

とっておきの「好き」が見つかったら、今の時代ならではのものをフル活用して楽しんでください!

誰しもこの時代に生まれた意味があると思います。
これが僕が見つけた、人生を楽しむ秘密です!

06.イチオシレシピ

僕のイチオシレシピは、
『台湾風5食丼』です!

クラシルの「丼フェス」をきっかけに、人生で初めて考えた丼レシピ
初めて参加したコンテストで優勝できた、思い入れのある料理です。

味付けは1つ、10分できてとっても簡単、
食卓も彩るおすすめの丼レシピです!

是非作ってみてくださいね!

・・・・・・・・・

包丁を愛し、包丁の夢が見たいあまり、
まくらに包丁を忍ばせて寝たこともある!
……という偏愛っぷりのおいりさん。

おいりさんが描く発信者としての夢は、
一晩の夢にとどまらない、人生をかけた物語🔪✨

おいりさんと一緒に、包丁で楽しい未来を一緒に切り開いてみませんか?🌈


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