小籠包 次郎

小籠包 次郎

最近の記事

何年も前から言っている

何年も前から最近の大塚愛が素晴らしいと言い続けている。これに関しては皆々気付くのが本当に遅い。 今の大塚愛は良い意味で謙虚で、人生や自身に対して諦めがあって、それが最高に魅力的である。昔の無鉄砲ギャル時代とは違った魅力がある。

    • PESの新曲

      PESの新曲。ゆるゆると歳を取ってしまったおじさんに刺さりすぎる。 RIP SLYMEを聴いて育った者としては、ゆったり落ち着いた音楽を鳴らす今のPESを見て、年月の経過をひしひしと感じる。 おじさんになった今の私には、あの頃の華やかなRIP SLYMEの音楽よりも、今の等身大のPESの音楽のほうがフィットする。 この曲を聴くと、もう人生は中盤、いや、もしかすると終盤に差し掛かっているかもしれないと思わされる。 PES/1000年

      • うだつのあがらない街、神戸

        俗世に疲れ果てたので現実逃避のため神戸市の田舎のほうに赴いている。神戸電鉄の電車は今にも止まりそうである。神戸市は三宮〜ポートタワーの間以外は世間的な神戸のイメージとはほど遠く、散らかった下町かのんびりとしすぎた住宅街が大半である。しかしながらその品性の無さや田舎具合こそが神戸市の魅力だと思い込んでいるし、私はそんな街で生まれ散らかしている。 そんな神戸から出てきたバンドで今もなお神戸のうだつのあがらなさを纏いながら活躍し続けていているのがさよならポエジーである。 先日彼

        • あぁまた 日々 日々

          とんでもない名曲がリリースされている。この手のジャンルの完成系ではないだろうか。 全ての楽器に無駄がない一方、音で埋めすぎず、適度に空白があり最高に気持ちがよい。 若者のモヤモヤ感をエグいくらい忠実に表現しすぎている。完全に芸術であり、表現力が超越している。 近年ではVaundyの踊り子以来のインパクトを受けた。踊り子も発明であるが、Young lifeもまた発明である。この曲は踊り子くらい再生されてもおかしくないと思う。 Laura day romance/Young

        何年も前から言っている

          その昔、素晴らしい日のこと

          もう10年近く前、大阪の寺田町fireloopというライブハウスに大学の先輩のバンドを見に行った。 この日のことは今でもたまに思い出してしまう。そんな素晴らしい日であった。 この日は先輩のバンドに加え何バンドか出るイベントだった。ライブハウスの中は薄暗いけれども、その日はいかつい男もバンギャもあまりいなかったような気がする。とりあえずハイボールを喉に通し、薄暗い箱の中、白目を向いていた。 バーカウンターの後ろのほうにいらっしゃる方がおそらくハヌマーン育ての親、野津さんだろう

          その昔、素晴らしい日のこと

          合わせる顔を使い切って

          時は流れ2024年。束の間の休暇の中で暇を持て余したので、京都を闊歩した。気が向くままに歩き倒した結果、異国の民しかいない京都御所に迷い込んでしまい、そこで力尽きて最寄りのマクドナルドに飛び込み、ハンバーガーなどを齧りながら眠ってしまった。 眠りが少し深く食い込んでしまい身体が動かない。このまま丸太町のマクドナルドで命尽きてしまうのかと危機を感じ、さすがにそれは嫌だと飛び起きた。マクドナルドに蔓延るイチャイチャ高校生カップルに囲まれながら死んでいくのだけはごめんである。彼ら

          合わせる顔を使い切って

          平成、それは切ない

          12月なのに暖かく、春の寂しさを先取りして哀愁をぶらさげるおじさんになってしまった。 時は流れ、平成感プンプンのバンドは完全に懐メロと化したが、最近はFoZZtoneという平成感モリモリのバンドを聴している。中学生時代、オリコンチャートに張り付いていた頃、FoZZtoneのシングル曲は割とチャートに食い込んでいた。ケーブルテレビから流れるMVのダイジェストだけですごく良い曲だなぁと感じながらも、中坊の私にはFoZZtoneを追いかけるほどの度量は持ち合わせていなかった。

          平成、それは切ない

          同世代と思しき女性2人

          雑音が多い。都会に赴き茶をしばく。横のカウンター席に同世代と思しき女性2人が着席、ガールズトークとやらを大きな声でぺちゃりはじめた。うち1人の女性が一方的にBIG Voiceでしゃべっている。 1人が話し続ける。数日前、長年付き合った男と今後50年、60年一緒に生活することが想像つかないやら、わくわくしないやら、遠距離やのにLINEの返信が遅いやら、30前ならまだ仕切り直しができるやら、などを理由として別れたこと。 フィジカルの関係がある職場の先輩は顔しか取り柄がないだの。

          同世代と思しき女性2人

          僕が旅に出る理由は

          私が音楽にのめり込んでしまった理由は、そもそも1人が好きだからかもしれない。 好き嫌いの話ではなく、誰かに会う時、または集団に入っていく時に帰りたくなるほど気が重くなる。逆に人と別れた時、集団から離れた時、どこか安心する自分がいる。 全く社会どころか人間不適合すぎて自分が嫌になってしまうが、ようやくそれらを自覚し認めることができるようになった。只今も缶チューハイを飲みながら、ヘラヘラしながら、フリック入力とやらで親指を酷使し、相も変わらず恥部のような文章をしたためている。もは

          僕が旅に出る理由は

          かく言う私は、しめ鯖でした

          むしゃくしゃして香辛料のたくさん入ったつけ麺を食し、次の日悶絶する人生を過ごしている。 実はもう人生の大半が終わっていたとして、またいつか会うだろうと思っていた人々とも実はもう2度と会うことがないことを知ると、それは、それは、なんとも言えぬ侘しさを感じる。人生はくじらのようである。 歌い出し一行目で鷲掴みにされる名曲。 Climb The Mind/デスマッチ

          かく言う私は、しめ鯖でした

          クレイジーサマーソルト

          本日は大分に旅し、かぼすサワー、かぼす餃子などを飲食し満足度の高い1日である。が、今日は横浜F.A.Dでゆれるのライブが行われてるそう。身体が2つあればそちに行きたかった。 ゆれるの演奏は最高である。あの頃阪急神戸線に揺さぶられながら狂ったように聴いていた。速くて熱い音楽が好きだった。 令和ど真ん中の今でも彼らの演奏を見れる機会があるというのは貴重なことである。 ゆれる/BPM

          クレイジーサマーソルト

          今日のこと

          BUCK-TICKの曲はあまり知らないが、中学生の頃ケーブルテレビの音楽番組から流れるこの曲がやけに切なく、頭にこべりいて離れなかった。当時よく風呂場で口ずさんでいた。 先日ふとこの曲を聴いていたことを思い出し、改めて聴き、感動したところであった。おじさんになった小籠包は今日、出張で来た知らない街、福山の居酒屋でその歌を聴いている。それはそれは優しい歌である。 BUCK-TICK/GALAXY

          知覧へ

          8月も終わる頃「人生に迷ったら知覧に行け」という本を読んだ。知覧とは戦時中特攻基地が置かれた地であり、この場所から多くの若者が特攻にて命を絶った。現在は特攻平和会館が建てられている。人生迷い散らかしている私小籠包は急いで知覧へ。特攻平和会館を目指すことに。フットワークの軽さだけが小籠包の取り柄である。 前日は鹿児島の中心街、天文館近くで宿泊を予定。ホテルニューニシノのサウナで追い込んだ後、ふらふらになり右足指を殴打、出血。大人しく天文館より少し北へ歩き、母親ほどの年齢のお姉

          分かっちゃいるけど

          8月の事。大阪梅田で油を売っていたら突然少年のワンマンライブが本日梅田で行われる情報がスマトフオンから飛び込んだ。ライブが始まる頃に知ったので行くかどうか迷ったが行ってみようと思いライブハウスへ。受付の若いギャル(鬼ギャルではない)にお金を幾漠か払う。中に入れば突然少年が演奏している。知った曲が流れている。周りを見渡す。お客さんがとにかく、若い。ほとんどが関西の大学生とかだろう。大学生の年齢で突然少年ワンマンに行くとは渋い趣向だなぁと思いながらもまあ彼ら彼女らはライブを楽しん

          分かっちゃいるけど

          沢村栄治

          盆、故郷に帰りし。本屋にて戦死した伝説の投手、沢村栄治のことを綴った本を興味本位で手に取る。沢村栄治はプロ野球創成期に巨人軍で大活躍した投手で、三度目の出兵で若くして亡くなっている。その本には沢村栄治のことだけでなく、戦前のプロ野球発足の経緯や戦争の渦中に野球の在り方がどのように変わっていったのかなど分かりやすく書かれていた。読み進め沢村栄治に感情移入する。youtubeで昔の彼の動画なんかを漁る。どうして若き伝説の投手が出兵し命を落とすことになったのか、悲しくて掘り下げて色

          俳優や映画スターになれない、それどころか

          思いつきで別府へ温泉旅に出るも、たまたま入った銭湯が45度の爆熱湯で湯船に全く浸かれなかったなどをして1日を終える。 人間は自身の心拍に近しい音楽を好むと聞いたことがある。それ故に若い頃はパンク、メロコアなど比較的速い音楽を好む人が多く、歳をとるにつれゆったりとした音楽を好むと聞き、やけに腑に落ちた記憶がある。 ふと携帯から流れたこの音楽が今日の私にぴったりの早さで心地が良かった。 凡人が確定した人生にこの曲の言葉たちが優しく染み渡る。 今度は由布院に行こうと思う AS

          俳優や映画スターになれない、それどころか