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大分で、日本美術の巨匠達に出会う。-東京国立博物館名品展 @大分県立美術館 OPAM-

大分で、日本美術の巨匠達に出会う。-東京国立博物館名品展 @大分県立美術館 OPAM-

美術館が面白いと思ったのは、高校3年生の夏だったとはっきり覚えている。
部活での大会参加のために訪れた東京、空き時間に顧問の先生に連れて行ってもらった東京国立博物館で行われていた特別展「対決-巨匠たちの日本美術」が、最初のブレイクスルーだった。

当時受験勉強の為に日本史Bで習った、本阿弥光悦の「舟橋蒔絵硯箱」を生で観て、その意匠のあまりの美しさに、しばらくその場から動けなかったのを覚えている。

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文化の祝祭、おおいた大茶会 -いま、大分で起きていることについて-

文化の祝祭、おおいた大茶会 -いま、大分で起きていることについて-

今年の秋、大分県では「国民文化祭」と「全国障害者芸術・文化祭」という2つの大会が、「おおいた大茶会」というテーマのもとに同時開催されています。毎年どこかの都道府県で行われている国民文化祭が大分にやってくるのは20年ぶりです。

この20年間で、文化やアートをめぐる取組は、全国各地で地域づくりの文脈と深く関わりながら、一昔前よりも多様かつ盛んになってきました。
大分県内でも、「混浴温泉世界」(20

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すごいぞ、大分のアート。"大分発アヴァンギャルド「芸術都市の水脈」〜田能村竹田からネオ・ダダまで〜"@大分市美術館

すごいぞ、大分のアート。"大分発アヴァンギャルド「芸術都市の水脈」〜田能村竹田からネオ・ダダまで〜"@大分市美術館

大分県立美術館(OPAM)では現在、「モダン百花繚乱」と称した開館記念特別展が行われているけれど、大分市美術館も負けてなかった。

OPAMの開館記念特別展に行ってからというもの、大分県出身の芸術家へのふわふわした知的好奇心がくすぐられていたのだけど、その好奇心を存分に満たしてくれる素晴らしい展示内容だった。

美術館に行くきっかけって何だろうと考えた時、魅力的な特別展がある、というのはひとつ

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