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すごいぞ、大分のアート。"大分発アヴァンギャルド「芸術都市の水脈」〜田能村竹田からネオ・ダダまで〜"@大分市美術館

大分県立美術館(OPAM)では現在、「モダン百花繚乱」と称した開館記念特別展が行われているけれど、大分市美術館も負けてなかった。

OPAMの開館記念特別展に行ってからというもの、大分県出身の芸術家へのふわふわした知的好奇心がくすぐられていたのだけど、その好奇心を存分に満たしてくれる素晴らしい展示内容だった。

美術館に行くきっかけって何だろうと考えた時、魅力的な特別展がある、というのはひとつの大きな理由になると思う。

大分市美術館でもこれまで、「テオ・ヤンセン展」(2011)だったり、「草間彌生 永遠の永遠の永遠」(2013)だったり、「ねこ歩き 岩合光昭写真展」(2014)だったり、魅力的な特別展が数多く開催されてきた。

けれど、美術館には、特別展示室もあれば、常設展示室もある。
ふと思ったのだけど、常設展→特別展の順番で美術館の展示を見るひとって、少ないんじゃないだろうか。
たいがいの人は(私自身もそうだけど)、特別展を見たあと、特別展のチケットの半券を使って無料で常設展を見るけども、
特別展の方で鑑賞する体力をそこそこ消費しているので、常設展は「さらっと」見て終わってしまう。という感じなのではないかと思うのだ。
もっと言うと時間に余裕がない時は特別展だけ見ることも多い。

そういう人にこそ、この展示はぜひ見てほしい。
今回の「芸術都市の水脈」は、大分市美術館の常設展示室、企画展示室両方を使った、全6章から成る大ボリュームの展示である。そして、この壮大な芸術都市の水脈の物語の第1章は「常設展示室」から始まるのである。

いままで何度も訪れた大分市美術館だったけど、常設展示室から先に入ったのは実は初めてで、途中、館内で迷ってしまったくらい。

そこで出会ったのは、わたしが今まで特別展を見てから「後回しにしてきた」、大分県出身の芸術家たちの活き活きとした作品だった。

高山辰雄、福田平八郎、宇治山哲平、佐藤敬、生野祥雲斎、吉村益信。

高山辰雄は小さいころから知ってたけど、それ以外の芸術家の名前は、本当につい最近、OPAMで出会ってから覚えたし、作品を見て、これは誰々の作品だろうな、と分かるようになったのも、最近。だけど、今では大好きな芸術家たち。

OPAMの特別展示「モダン百花繚乱」についてはまた改めて書くことにして、せっかくOPAMで大分の芸術家の作品に"出会った"ひとはぜひ、大分市美術館の展示も見てほしい。すごいから!

大分県立美術館〜大分駅〜大分市美術館をつなぐ巡回バスも運行開始したみたいなので、アクセスしやすくなってます。
"大分発アヴァンギャルド「芸術都市の水脈」〜田能村竹田からネオ・ダダまで〜"は、大分市美術館にて、7月5日(日)まで開催中です。
http://www.city.oita.oita.jp/www/contents/1424393992455/index.html

おまけ。

大分市美術館内にあるレストランひかりのミュージアムランチ、デザートとコーヒーがついて890円。定番のチキン南蛮もグランメールチキンも、好き。

#大分市美術館 #大分県 #大分市 #OPAM

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