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【連載第0回】『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』大研究

3月19日から配信がスタートする、マーベル・スタジオによるオリジナルドラマシリーズ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。このドラマと連動して、アメコミを得意分野とするライター/翻訳者の傭兵ペンギン氏の連載コラムがスタートしました。MCUファンに向けて、アメコミマニアならではの視点で元ネタを解説していただいたり、今後の展開を予測したりしていただきます!

文:傭兵ペンギン​

『ワンダヴィジョン』の次はどうなる?

ついに来週からDisney+で配信の始まるドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。ドラマ『ワンダヴィジョン』は謎が謎を呼ぶシリーズであると同時にコミックのネタを巧み織り込んできましたが、果たして『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は一体どんなコミックを参照する作品となるのか……!

この連載ではドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に影響を与えたであろうコミックのエピソードや、ドラマに登場するキャラクターのコミックでの設定を簡単に紹介していく予定なのですが、今回は第0回として今まで明らかになっている情報と共に、ドラマを見る前にコミックの基本的なところを予習したいという人にオススメの作品をご紹介していきます。

(予告の内容など今まで出ている情報を扱うため、ネタバレを完全に避けたいという方はお気をつけください……!)

現段階で明らかになっていること

ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカの盾を受け継いだファルコン(アンソニー・マッキー)がウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)とタッグを組んで、再び姿を表したジモ(ダニエル・ブリュール)に立ち向かっていくというストーリー。全6話。

予告ではキャプテン・アメリカのような格好をした人物が登場しており、コミックファンや格闘ゲームファンの方は彼の正体を知っているかもしれませんが……彼のことはまた改めて実際に登場したタイミングでご紹介いたしましょう。

またこのシリーズはドラマ『ハンドメイズ・テイル/侍女の物語』でエミー賞にもノミネートされた経験のあるカリ・スコグランド監督が全話を監督予定。ちなみにすでにMCUではドラマ『パニッシャー』のシーズン1第4話を監督済み。ホラーから政治劇、アクションなどなど様々なジャンルの作品を手掛ける監督で、世界を股にかけたアクションが見られそうな今作にはぴったりな人選の予感がします。

予習にオススメなコミック

お気づきのように事前情報は本当に少ない作品なので、まだ今の段階では直接引用していそうな作品はわからないのですが、なんといっても今オススメしておきたいのは『キャプテン・アメリカ:ウィンターソルジャー』

映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のベースともなったストーリーが収録されたもので、予習というより復習といったような位置づけにはなりますが、ファルコン、ウィンター・ソルジャー、ジモなど今回のドラマでの主要な登場人物のコミックでの設定とMCU版との違いなどを把握するのにも丁度いいものとなっています。ちなみに邦訳版は近日電子版も発売予定!

その後、スティーブ・ロジャースが死亡しキャプテン・アメリカをバッキー・バーンズ(ウィンター・ソルジャー)が引き継ぐ『デス・オブ・キャプテン・アメリカ』(ヴィレッジブックス刊)や更にその後復活したスティーブが今度は急激に老化しサム・ウィルソン(ファルコン)がキャプテン・アメリカとして盾を継承する『All-New Captain America』(未邦訳)も、ドラマのテーマが「キャプテン・アメリカを引き継ぐ」となるはずなので、影響を与えている可能性がありそう。

また、コミックではありませんがキャラクター図鑑『マーベル・エンサイクロペディア』もキャラクターのコミックでの設定と歴史の予習にオススメ。とりあえずドラマで知らないキャラクターが出てきてもすぐ調べることができて便利なはず。

コミックでも『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』

そして5月中旬に邦訳版が発売予定の『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。こちらは2020年の4月にスタートしたシリーズで、ドラマの製作発表の後に展開されたのでドラマの元ネタになっている可能性こそ低そうですが、ドラマを見てファルコンとウィンター・ソルジャーのバディものがもっと見たくなったら要チェックなタイトルです。

そして次回は実際にドラマの第1話に登場したものを中心に紹介予定。どんなキャラクターが登場するのか今から楽しみですね!


傭兵ペンギン
ライター/翻訳者。映画、アメコミ、ゲーム関連の執筆、インタビューと翻訳を手掛ける。『ゴリアテ・ガールズ』(ComiXology刊)、『マーベル・エンサイクロペディア』などを翻訳。