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保育士の偉大さ

先日、二男(年中・4歳)の保育参観がありました。(といっても、人数が少ないので、年中と年長の合同クラスですが。)
見ていて、保育士の先生の偉大さを痛感いたしましたので、今回はそれを記したいと思います。
(世の中の保育士の皆様、保育所に子どもを預けるお母さん・お父さん、「今更気付いたんかい!」というツッコミは、一旦歯を食いしばって胸のうちに留めていただければ幸いです。)

その日の保育の計画としては、以下のような感じでした。

  1. ピアノの周りに集まってご挨拶(体調確認等)

  2. 歌やリズム遊び

  3. 食育(歯磨き)に関する紙芝居の読み聞かせ

  4. 椅子取りゲームのような体を動かす遊び

  5. 親子で紙粘土工作

  6. 給食参観

  7. 緊急時(地震発生)を想定した引き渡し訓練

この日は土曜参観ということで、上記のメニューを9:00~11:30くらいの間でこなします。

2時間半⁉
実質2時間くらいです。
すごすぎんか⁉

もちろん、準備・片付けも含まれますし、途中で「やりたくない」と言い出す子もいれば、不貞腐れる子もいます。ルールを守らない子(本人は守っているつもり)もいますし、年中さんの中にも支援が必要な子(おむつを替えたり)もいます。
そういったイレギュラーに割く時間は最低限にし、すべてのメニューを円滑に進めます。もしかしたら、先生方は「イレギュラー」とすら思っていないのかも。

親子での工作では、紙粘土を丸く伸ばして、そこに小さい正方形に切った花紙(色のついた和紙のようなもの)を突き刺すようにしてアジサイの形のバッジを作りました。(作り方の説明が下手ですみません…。)
この工作のためにも、事前に粘土はある程度分けて置くし、花紙は牛乳パックを切って作ったケースに色ごとに分けて置くし、色紙で葉っぱも作っておくし、紙粘土を伸ばすときの大きさを指定するための型紙(牛乳パック製)も作っているし…。とにかく、この日のための準備もたくさんしています。

妻も昨年度まで保育士だったこともあり、
「今日の様子って、子どもたちは頑張ってるほうよね?」
と聞いてみました。小・中学校でもそうですが、参観日って子どもたち張り切りますからね。
この質問に対して妻の答えは、やはり
「そうだと思うよ。普段だったらもっと給食をこぼす子もいるし、言うこと聞いてくれない子もいるし…。そもそも、先生たちも普段は一緒に給食食べなきゃいけないからね。流し込むよね、そりゃ。」

参観日(子どもたちが張り切っている)の日ですら、先生たちは息つく暇なく動き続けています。

それなのに、かなり薄給です…。(昨年度の妻の給料から考えると、この仕事量は割に合わない。)
しかも、少し目を離すと命の危険だってあります。

責任もあり、体力も必要、そして(何を言っているか分からない)子どもや、(こちらもたまに何を言っているか分からない)保護者とのコミュニケーション力も必要です。企画力、手先の器用さ、ピアノや歌唱やお絵描きといったクリエイティブな能力…。
挙げるとキリがありませんね。

教員と同じく、”やりがい”という言葉だけでは片付けられない仕事です。
そういう現場をどうにかしたいというのも、私が教師を辞めた理由の一つです。
教員をしながら、どうにかできないかいろいろやってきたつもりですが、うまくはいきませんでした。

じゃあ、学校の外からどうにかできないか。
まだまだ奮闘中です。

優秀な保育士の方や学校の先生には、良い環境で働いてほしい。
みんなそう思ってるはずなんだけどな。



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