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⑤メンタルダウンから回復まで


前回はメンタルを崩し、急遽1か月休んだあとからのお話。


あまり休んだ気もしない状況でまたもどってきた。
前回に少し触れたが、表向きは元気そうに振る舞っていたがとにかく適応障害のせいで思考が遅くなっていた。

病名がついて1ヶ月そこらでよくなることはまずなく、能動的に仕事ができない状況が続く。

この時の僕は半ば諦めの気持ちもあった。
ただ家族を養う責務もあったのでお金の心配もあった。


会社での仕事はレポートを出せと言われていた。
いまの自分の状況を計る?そんなつもりだったのかもしれないが、そもそも正常な状態ではないので酷いものだったと思う。


社会から疑われてるような気がした。
この場に自分がいちゃいけないとも思った。

社会とは一度メンタル病んだ烙印を押されると、ふつうに働けないんだと痛感した。

そんな事をグルグル考えているので更に症状は悪化していく。


やる気がないわけでもなく、ちゃんと仕事をしたいと思った、本当に思っていた。
ただメンタル疾患とはそういうふつうの事ができないのである。やりたいのにやる気がおきない。
思考が働かない。

涙がでる気分だった。

自分の自尊心や自己肯定感は人生で1番低い状態だったと思う。


この頃、メンタルクリニックの先生からは仕事を辞めた方がいいかもと言われていた。
復帰してその扱いはないと怒っていた。

通常、少し慣らし運転をすることが多いようで
いきなりフルスロットで働かせるのはおかしいと言っていた。

今回お世話になった先生はとてもいい先生だった。本当に感謝している。
初期の段階では、比較的強く辞めるなと言っていた。

メンタルを崩した人は基本的にそのストレス原から離れたいと逃避思考になる。
仕事の場合、辞めたくなると言う事だ。

ただし、その判断は早急であり、正常ではない思考回路なので先生は辞めるという事を止めてくる。
僕も初期の段階では結論を急ぐなと助言された。


振り返って考えてみても、あの精神状況で助言がないと誤った方向に向かうと思う。

僕は逃げ出したい、いなくなりたいという気持ちが頭に充満していたが、人によって、場合よって辞めない方がいいこともあるのだ。

凄まじくホワイトな企業でも病むひとは病むし
確かにそんなホワイトな企業を辞めない方が良い。
もっと酷い会社にいくなら、継続した方がいい。


僕も当時は、おかしい思考なので、

〝 起業したらストレスなく働けるかな 〝 

など本気で思っていた。こわいこわい😱


少し脱線したが、先生に『辞めるのも手だよ』と
言われた時、ホッとしたのを覚えている。
自分はやっとこの状況から解放されるのかと思った。
同時にわかってもらえる人がいる、心の拠り所がある、その安心感を感じた。


妻に内容を話し、正直に辞めたいと話した。
すごく惨めな気持ちになった。
賛成とまでは言っていなかったが、、、
自分の好きなようにしてほしい と言われた。


ただこの時はかなり酷い状況なので、辞められることに嬉しいとも思っていなかった。
ただただ、毎日 生きづらい としか考えられなかった。
感情は 無 もしくは マイナスな感情 しかない。
嬉しいや楽しいはまったくない。

そして思考は鈍く考えることができない。


例えると…
毎日、ほとんど寝ないで働いていることを想像してほしい。
まーったく、頭が働かない上に眠くて仕方ないと思う。

その眠くないバージョンといえばわかるだろうか。。。

とにかく、思考が遅いというか、思考ができないに近いかもしれない。


そんなところで、上司に辞める事を伝える。
まぁ〜タンパクな反応であった。

いらないし、彼をきちんと復帰させようなど微塵も思っていない返答だった。
辞めてくれの一心だったのであろう。

その後、退職の処理を進めていく。



自分で言うのもアレだか、生かすもの殺すも組織次第だなぁと思う。
A社の前職では上位5%での評価であり、現職でもそんな状況だ。
そんな人間が環境によってそこまで生産性が変わるのかと。

って自分の自己肯定を高めながら書いてますw

次回は退職後のお話をします。


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