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ポートランド滞在記録10【1ヶ月の暮らしを振り返って】

メキシコに到着して、今日で3日目です。
今日から本格的に、メキシコ、オアハカを巡っていく予定です。
すでにオアハカが鮮烈すぎて、記憶が塗り替えられそうなのであります。

と、新しいことを入れるその前にポートランドの一ヶ月の振り返りを自分の中で残しておきたいと思います。

自分のための振り返りなので、全然読んでいて楽しくないかもしれませんが、興味がある方はぜひ。

Q:ポートランドでの滞在によって得られたことはなんだったのか?

・多様な人がいる社会でどのように生きていくか?ということに関する着想
▶︎ローコンテキスト
▶︎体験機会の重要性
・Local Firstな都市のあり方
▶︎都市と農村部の近接した、双方に支え合うモデル
・ポートランド的なSustainabilityという感覚の体験
▶︎課題意識からくるものではなく、内発的な願いからくるような動機
▶︎自然環境に囲まれた豊かな土壌を持ち、その自然を守りたいという想いがある。
・自分たちで暮らしを作る感覚というのは、楽しさであり、クリエイティビティである。
▶︎ネイバーフッドアソシエーションやDIYであり、アート活動などすべての市民活動が楽しそうに行われており、そこに人が行き交い交流している。同時にルールで縛るのではなく、新しい発想と創造性で市民感動が形成されている。
・様々な社会課題が混在しているわけだが、ポートランドの文化を支えていたコミュニティについてもかなりバランスが崩れている傾向にある。
▶︎ドラッグやホームレスの問題、格差など、特にコロナ後から一気に広がりを見せている。
▶︎ポートランドのダウンタウンはかなり危険な雰囲気が出てきている
▶︎それでも、ポートランドでは、アメリカのカウンタカルチャーとしての側面も強く、これからも人々のクリエイティビティを持って新しい方法で乗り越えていきそうな雰囲気がある。
・アメリカの寄付文化の推進というのは、すべてのサービスには対価が支払われるべきであるという資本主義の一つの形の突き詰めた形なのかもしれないという問い
▶︎チップ文化が醸成されていることも影響しているのか、寄付が当たり前の社会というのは、一つにはサービスには対価が支払われるべきであるというアメリカの資本主義を突き詰めた形なのかという問いが残った。
・子どもにとっていい社会はとても住み心地のいい社会である。
▶︎一つのまちづくりの基準として、子どもにとって住み良いか?ということはとても大事だと思う。
お年寄りに対しての配慮も必要だと思うが、子どもに配慮された社会ではお年寄りも生き生きしているような気がした。
▶︎Tiny Free Libralyもその一つだと思うし、スーパーや至る所で子どもへの親しみを感じる町だった。

Q:ポートランドで暮らしたことから学び、活かせることは何か?

・市民活動の本質的な意義
▶︎ワクワク感や、楽しいことからドライブしていくこと。
また、そういうことは多分にもれずアーティスティックな活動になりやすい。そういうカオスなエネルギーをどのように全体へ活かしていくかについては社会と対等なコミュニティが必要になる。

・都市と農村の在り方の模索。
▶︎農村部の問題を農村部だけで解決することは難しい。
ある程度の人口が集中している都市エリアとその郊外のエリア、その周辺のエリアとの連携を日本の中ではどのように作っていけるのか?
かなり農村と都市の距離が遠くなってしまった日本においてどのようにこの距離感を詰めていけるか、あるいはまた別の方法があるのかについて模索したい。

・生活に手間をかけることも選択肢においておく
▶︎やはりお金払ってしまえばすぐに解決できることも
場を開くことで交流の場に変わり、その交流の場を積み重ねることで関係性が繋がり、知見が溜まり、新しい活動が生まれていく。そういう手間をかけることも選択肢に入れておくことが重要である。

・持続可能性という言葉への意識
▶︎そもそも持続可能な取り組みはないということを感じた。
常に状況は変化するし、その変化に対してしなやかに対応する集団が必要。
取組としての持続可能性ではなく、活動、体験を通じ、人々の中にその信念や想いみたいなものが折り重なっていくことを目指し、願いとして人の想いが紡がれていく循環を作りたい。
その結果、サスティナブルな取り組みやプロアクトがたくさん出てくることはとてもいいことだと思う。

ポートランドで関わってくれた様々な皆様本当にありがとうございました!


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