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オーケストラ感想20/7/30

2020/7/30
日本フィルハーモニー交響楽団
「1時間くらい休憩のない演奏会」
ドヴォルザーク 交響曲第九番「新世界より」

(乱筆で感想を書くだけです)

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オケ全体:
満足だったー!
ダイナミックな表現はやや控えめなものの、歌と躍動感ある音楽だった。
全体を通してテンポが見える、スッキリした作り方で、二楽章もリズムが見えてくる面白さがあって新鮮。

ダンサブルな指揮で好き嫌いが分かれそうだけど、僕はすごくいいと思った。二分割系と三拍子の振り分けも分かりやすいし、ボーイングのニュアンスも指揮で伝えている感じがした。

一曲だけの演奏会って意外にもいいな~、曲目選び(プログラミング)の癖が強い人の演奏会って途中で死にそうになるし、一曲にフォーカスしてやると当たり前だけど時間対情報の密度が高くて集中できるし。集中力の無い若者にはこういう機会は嬉しい。

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弦楽器:
ヴィオラパートのまとまり、音程感がオケに貢献しまくっててすごかった。バランスも美しさを保っていた。
コントラバスも、少しとまどいは見せつつもクるところはキてて良かった。
ヴァイオリン・チェロは、あ~、ヴァイオリンとチェロだな~って思った。


金管楽器:
ホルンがベテランの音(良くも悪くも)だった。それに追随してトロンボーンがセクションを支えてたけど、曲が進むにつれて体力が尽きていた。
どの楽器かわからんけどなんか二回くらい縦が崩壊してた。二楽章の再現部のタイミングは神がかってたけど。


木管楽器:
オケにブレンドしていると言うより、個人個人(特にフルート)がかなり頑張ってる感じ。
二楽章のコールアングレはすごくきれいだったけど、フレーズの入りが少しフライング気味で、待って待って~オジサンついていけないよぉ(>_<)ってなった。ビートを消さないオンタイムの音楽作りを優先してたのかな?
ファゴットの音色が、なんか派手な感じだった。


ティンパニ・打楽器:
ティンパニの音色は全曲通してミスマッチだった。一楽章を聞いて、あ~、まあ二楽章からは音色変えてくるタイプかなーと思ったらそのまま、ぼやけつつもヒステリックな音を貫いていた(バチ選び?)。呼吸が無く、テンポを牽引する筈がテンポを壊す結果になったように感じた。
新世界のシンバルの解釈はいろいろあるんだなーって思った。四楽章でシンバル出てくるの知ってたのに、鳴った瞬間えっ?!ってなって曲に集中できなかった。そういうもん?


新世界:
新世界好きだなー、どの楽章をとっても、この耳馴染みの良さと無駄を省いたスマートさ、もはやポップスやんけ!って感じ。
レスピーギとかチャイコフスキーとかもだけど、こういうキャッチィなオーケストラ作品すこ。
新世界は抽象表現っぽい感じがするけど、絶対音楽に寄ったスタンスで(表題やけども)ここまでポップにいけるところがドヴォルザークのすごい技だな~。

ドヴォルザークありがとー!
ドヴォルザークに乾杯~!!

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