言語化力を身につけよう!【令和6年度第2学期始業式】
本日、始業式を行ない「言語化力を身につけよう!」というテーマでお話ししました。
今日から2学期がスタートします。生徒の皆さんの元気な顔を見れてとても嬉しく思います。
この夏、信光館のフロアもリニューアルしましたのでお知らせします。
1)パリオリンピックでの課題
さて、この夏は、パリオリンピックが開催され、日本人メダリストも多数誕生し大いに盛り上がりました。
しかしその反面、選手や審判に対する誹謗中傷も大きな問題となりました。
選手への誹謗中傷を巡っては、パリ・オリンピック(五輪)期間中にオンライン上の誹謗中傷の投稿が8500件を超えたと国際オリンピック委員会(IOC)の選手委員会が発表し、日本オリンピック委員会(JOC)も「行きすぎた内容に対しては法的措置も検討する」との声明を出すなど社会問題としてクローズアップされたことを知っている人も多いと思います。
2)言葉を取り巻く環境の変化
最近では「言ってはいけない」言葉をSNSで発信してしまい活動自粛をする人や、匿名投稿によって大会への出場を辞退する人が話題になっています。
「『言葉を発する』ということに大きな責任が生じている」ということです。
三浦崇弘さんの著書「言語化力 言葉にできれば人生は変わる」の中に次のような文章があります。
SNSが発達した現代では、自由に自分の言葉を発言し発信できるようになりました。
三浦崇弘さんはこの本の中で、今の時代に言葉をうまく使って生きていくためのポイントの1つとして「誰もが『伝える価値』を持つ時代になった」と言われています。
「伝える価値」を持つ時代…
だからこそ自分の発する言葉の責任は大きく、重くなってきているに違いありません。
3)人を助ける言葉と人を傷つける言葉
ネットであろうが、リアルな対面であろうが、人と人がコミュニケーションをする方法は言葉によるものです。
言葉には、人を助ける力と人を傷つける力があります。
「人を助ける言葉」とは、
それは相手の心を安定させ、前向きなエネルギーを与える力があります。
一方「人を傷つける言葉」とは、
これは他者の心に深い傷を与え、時には命の危険に及ぶことさえあります。
現在、匿名で行なわれるネットの世界では、暴言や誹謗中傷が世界中に拡散する可能性が高く、ネット上の誹謗中傷は「侮辱罪」として厳罰化する改正刑法が可決、成立しています。
それほど「言葉を発する」ことは重みを増してきているということ…
4)心に響く言葉、心に残る言葉
「言葉を発する」とは自分の考えを表明することであり、誰かと繋がることでもあります。これからは
「自分の発する言葉は相手にどんな影響を与えているか」
「どんな言葉を選べばいいか」
という意識を強く持つようにすべきだと思います。
三浦崇弘さんは「言語化力」の中で今の時代に必要なのは、
と言われています。
主体的に「自分の言葉で話せるかどうか」ということは、これから社会生活を生きる中で、皆さんにとって必要不可欠なスキルになります。
そして「言葉で他者を動かすことができるかどうか」ということは、スクールミッションにも掲げている「バランス感覚のあるリーダー」になるために身につけておくべき重要なスキルです。
まとめ
皆さんの大切にしている言葉は何ですか?
心に響く言葉、心に残る言葉、自分の人生を変えた言葉があるはずです。
自分の心の中にある大切な言葉を思い浮かべてみてください。
そしてこれからの人生の中で、心を動かれる言葉に出会うと思います。
その度に「言葉は大切だ」ということを感じてほしい…
そして自分の人生から生まれ出てくる言葉を大切にしましょう。
高い目標をもって自分を律して努力を続ける皆さんには「言語化力(言葉にする力)」を養ってほしいと思います。
この2学期の皆さんの成長と活躍を大いに期待して始業式のことばといたします。みんなで力を合わせて頑張っていきましょう!
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