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文章の組み立てかたにおける記述の順序

望ましい文章の構成

文章は、以下の構成で組み立てられることが望ましい。
 ① 序論
 ② 本論
 ③ 結び
従来は起承転結にもとづいて、序論で問題を提起し、問題を取り上げた理由を解き、仮説や調査結果の記載、最後に結果をまとめていた。しかし忙しい現代における仕事の文書にはそぐわないため、序論、本論、結びの3部構成が望ましくなっている。

昔 ⇒ ⇒ ⇒ ⇒ 忙しい現在
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起(様々な題材から展開を始める)⇒ 序論、本論
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承(解説や、問題点を述べる)  ⇒ 序論、本論
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転(読者を驚かす変化を加える) ⇒ 結び 
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結(結論をつけて締めくくる)  ⇒ 序論、本論
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重点先行主義により、まず結果を述べる。そのあとで色々な角度から吟味し、改めて結果を述べる方法が現代の主流となっている。


序論とは

読者が本論を読むべきか否かを判断するための材料を提供する。さらに、本論にかかる前に必要な予備知識を読者に提供する役割を持つ。以下のような内容を記載すべきとなる。
・本論の主題となる問題
・その問題が重要である理由
・その問題の背景
・その問題を紐解くためのアプローチ方法
しかしながら、序論は「絶対に必要で、不可欠なもの」ではない。なので、なるべく短く書くことを心掛けるものである。

結びとは

本論のポイントを明確にまとめて、重要性を強調。さらに将来性についても言及するものである。しかしながら重点先行主義では序論にて、本論のポイントは述べてしまう。

また、記載内容の重複を避ける観点では、本論の内容と同じ中身になってしまうことを避け、結果として結びの記載が不要となると考えられる。

よって、文章の最後の結びに何を記載するべきかは非常に難しく、気を使って書くべきである。起承転結でいえば転の部分にあたる、すこしのひっくり返しを入れるのが望ましいのです。


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