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中国にきたぞ⑤ 蘇州

南京から列車に乗って蘇州にやってきました。この列車というものが、合肥から南京に向かう時にのった特急列車とは異なり、劣悪を極めた車内環境を提供して下さったおかげで、蘇州に到着する頃にはすっかり2人とも疲れ果てていました。劣悪というのは、向かい合う形の狭い椅子、蔓延するタバコの匂い、中央のテーブルには山のようなゴミ、床にも時々ゴミ、頻繁に座席を変える謎の人物、座席に靴のまま立って荷物を取る人、不衛生を極めたトイレ.....…云々。いいところがなかなか探せない列車でした。

蘇州の駅についた時には深夜が近くなっていました。ここからゲストハウスまではまだ距離がありましたが、地下鉄はもう走っていませんし、歩くのは現実的な距離ではありません。そうなると、列車を降りた無数の人々がどこに群がるかというと、タクシー乗り場です。ライブ終わりかと言わんばかりに人が群がり、疲弊した心身を苦しめます。タクシーも飽和しており、タクシー乗り場も飽和しており、彼女の卓越した配車アプリの技術が無ければ、夜が明けるまでタクシー乗り場にいた可能性だってあるでしょう。

無事にゲストハウスに到着することができました。ゲストハウスの近辺にはコンビニがありました。空港以外でコンビニを見ることがなかったので、「コンビニだ!」とはしゃいで写真を撮ってしまいましたが、後々この旅行を振り返ってみると、どこにでもコンビニがあった気がします。こういうコンビニっぽいコンビニだけでなくとも、「便利店」と書かれているところもほぼコンビニとなっています。

この背の高いビルの最上階、二十六階のゲストハウスに止まりました。二十六階って、夢のような数字ですよ本当に。一階でエレベーターに乗ってから到着するまでが果てしなく長く感じますし、窓から見る景色は感動と恐怖を同時に味あわせてくれます。だって、落ちたら死ぬわけですからね……。
うっかりして部屋の写真を撮るのは忘れてしまったのですが、ロフトのあるお部屋かつ、プロジェクターがついていて、優越感に浸れるお部屋でした。

朝ごはんは出前です。出前が置かれるのは一階ですからいちいち取りに行かねばならないのが面倒なところですが、朝からこんなにおいしい料理を食べれるのは幸せです。これは小さな包子で、日本の小籠包と餃子の中間みたいな感じの美味しさでバクバク食べることができました。

この日は元宵节と呼ばれる日で、取り立てて有名な日ではないですが、ごま団子を食べて団らんする日だそうです。なので彼女が、奥に見える白いごま団子を買ってくれました。
手前に見えるのは合肥市で有名なとろとろ卵スープです。彼女曰く、合肥市で食べる方が美味しいとのこと。味付けに胡椒などの調味料を入れているのは、料理そのものに自信がないからだ、と言っていました。厳しくも、料理に愛のある意見ですね。

今回のブログはただゲストハウスにいってそこでくつろいでいるだけになってしまいましたが、その締めくくりとして、僕の大好きなヨーグルト(中国版)を乗せて終わります。
ヨーグルトって美味しいですよね。特に飲むヨーグルト。中国のコンビニでも、日本以上に様々な種類のヨーグルトが売っていて、どれを買うか悩みます。今回は彼女が馴染みのあるヨーグルトを買ってみました。食堂とかに置いてあることが多い、ベーシックなヨーグルトだそうです。こういう、プラスチックの袋に直接ストローをぶっ刺して飲むのは初めての経験で、こぼれてしまわないかと心配になったのですが、右側に空気が溜まった部分があり、写真のように手で掴んでいると零れないようになります。へぇーって感じですよね。味もかなり濃厚で美味しかったですね。より一層飲むヨーグルトが好きになりました。
次回はちゃんと、旅行します。

続く

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