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中国にきたぞ④ 南京観光


南京の玄武湖という場所にやってきました。雪のような、雨のようなものが降ってきて、正直なところ寒すぎて寒すぎましたが、観光地に行かずして南京を去るわけにはいかんでしょう。

真っ黒な服の男が湖へと繋がる門に到着です。

龍のお出迎え。昔はこの湖に黒龍が出たという伝説もあるそうです。その伝説故か、今年は辰年だからかわかりませんが、入るとすぐにこういう派手なオブジェがあると心が湧きますよね。しかもこの龍首が可動式で、ずっと動いています。どんなところに力を入れているんやら。

玄武湖は、江南三代湖に数えられるらしく、外周は10キロもあるそうです。僕は高校時代陸上部で長距離をやっていたのですが、その時の顧問の先生なら「10キロ、ちょうどいいランニングコースじゃねぇか」と舌なめずりをするだろう距離です。どうでもいいか。
湖越しに高層ビルを見るのはなかなか壮観です。自然を隔ててゆったりと喧騒の中心を眺めるのは、星々の爆発を地球から眺めて美しいと感じる感覚に似ています。

湖には五つの島が浮かんでいて、歩いて入ることができます。時期が良ければもっと梅が咲くのかもしれませんが、雪と冬の木々のコラボレーションもなかなかに粋でよかったです。

とはいえ、もう本当に寒くて寒くて仕方がなくなったので、僕と彼女は、ケンタッキーに逃げ込むことにしました。僕らが知っているカーネルサンダースよりなんか全体的にフォルムと絵のタッチが柔らかくなったおっさんが入り口に立っています。

中身も日本のケンタッキーとは違います。だって、手羽先が出てくるんですから。
味もこだわり抜いたスパイスの味わいはなく、それこそ本当に居酒屋で手羽先を頼んだようなタレっぽい味がしました。それはそれで美味しかったですが、これでKFCを名乗るのは解せん。

夜がふけるにつれて、イルミネーションが本格的になっていきました。一つの色でなく、様々な色に姿を変えるライトが、目線の届く限りの最果てまで湖を彩っていました。
ロマンチックな雰囲気になりますよね。僕と彼女は同じ気分になり、寒さを一時忘れて2人写真を撮りまくりました。

イルミネーション後にビル群を見るのもまた、良い。

彼女がもう一つ美味しく有名なミルクティー店に僕を連れていこうとしてくれました。その道中でまた龍を発見です。
中国の新年は旧暦基準ですから、毎年時期が違います。今年は2月10日。僕が中国に遊びに行ったのは2月21日〜だったので、既に新年の連休も終わる時期だったのですが、この龍を筆頭に、まだまだ新年の気配を感じることが多かったです。新年気分じゃなくなるまで新年の飾りがある、らしいです。

店に到着するまでに何度も迷いましたが、ようやっと有名ミルクティー店に到着しました。しかし、写真から見てわかるように、大反響大盛況で、なんと待ち時間は1時間越え。ミルクティーごときに1時間待つ神経はイカれています。もちろん通常時であれば、僕もイカれたミルクティー愛好家の一員として、1時間待つことだってしたでしょうが、僕たちは南京を出てまた移動しなければならず、電車の時間が迫っていました。僕と彼女は涙を流しながら、お店に背を向けるしかなかったのです。

急いで駅に向かう途中に、一風堂を見つけました。立ち寄ることはできませんでしたが、きっとKFC同様に、知っている一風堂とは別の何かを楽しめることでしょう。

光らせなくてもいいだろ、というものまで光っている南京です。
都会ネオンの匂いが凄くしました。


続く

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