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中国にきたぞ⑦ 超有名、拙政园

蘇州には、中国4大名園の一つ、拙政园があります。
行ってきました。
後から調べると、何やら事前予約が必要らしいとの情報も得ましたが、僕たちは当日に赴き、当日券らしきものを入手しました。彼女の交渉術があっての成果なのかもしれませんが、実際のところ予約が必要なのか、よくわかりません。

入口から雰囲気があっていいですね。中国特有の丸い門、月亮門です。この門をくぐると風景ががらりと変わると言われたりするらしいです。

この拙政园というのは、明の時代に、中央政治にうんざりした王献臣が故郷に戻って作り出したのが始まりと言われています。嫌になったから仕事を辞めて、残った金と時間を使って遊び始めたのだ、と悪い想像を膨らませてしまいますと、王献臣、羨ましいです。

茂る緑と、池と、建物。三拍子が揃った巨大な庭園が広がっています。最初はもっと狭いと思っていたので、じっくり時間をかけて見ていたのですが、帰ろうかと思った時に別の道を見つけまして、別の道を進むと、なんともっと広大な敷地の庭園が続いているではありませんか。貧乏人の頭でイメージできる庭の、何倍もの大きさがある庭だったのです。よって、有名なところを見逃した可能性が大いにありますが、まぁ、一つの場所をじっくり見れたというのも、いい楽しみ方でしょう。拙政园は広さが売りなのではなく、山水と融合した景観が魅力らしいので。
とはいえ、規格が桁違いで、資金と身分の差を痛感させられたのは事実です。僕もいつか、地元に巨大な庭を建築してふんぞり返ってやりますよ。

鴨も遊びにきていました。
ただの鳥のくせに、拙政园に降り立つと風情を帯びます。

拙政园は、西園、中園、東園とあり、入るのは東園からですが、最も初期にできて、最も評価されているのは中園らしいです。僕たちはどうやら東園をじっくりと堪能したようです。

入口付近には、小さく、可愛らしい梅の木がありました。彼女が匂いを嗅いで楽しんでいました。
秘密の抜け道です。僕がもう十年若ければ、躊躇うことなく突入していたでしょう。
恐らくなんてことない橋の一つですが、美しさを感じて写真を撮ってみました。
もちろんここも、寒い。

奥にちらっと映っている観光客のように、民族衣装をレンタルして着ている人たちも多く見受けられました。女性が多かったですが、男性でも民族衣装を着ている人がちらほらいました。男性の民族衣装はなぜか剣までレンタルできるようで、剣を腰に下げている人がいて、正直なところ、中二心がくすぐられてしまいました。

やや人工芝っぽいのが気になりますが、目を瞑りましょう。東園は結構現代風のアレンジを加えられたエリアになってるそうです。中園の方が確かに人も多く、自然との融合もできている印象がありました。

流石に歩き疲れて、体温も低下しすぎたので、中国のスタバに行って休息を試みました。スタバの犬も、ドラゴンに進化して新年を祝っている様子が可愛らしかったです。

値段は日本とそこまで変わらない印象です。七百円、八百円くらい。アメリカの会社なので、中国だと高くなるのは致し方ありませんね。店員さんの愛想は残念ながら悪いです。

隣にあったKFCにも再び行ってきました。今回はバーガーを頼みました。KFCに行ったのにバーガーを頼むだなんてナンセンスだと思われるかもしれませんが、中国のKFCでバーガーはかなり主流だと彼女が言っていました。確かに周りを見てみると、バーガーにかぶりついている人が結構いました。さらに彼女が言うには、中国ではマックよりKFCの方が人気だそうで、そもそもマックとKFCを比べているということは、KFCの目玉はバーガーということでしょう。
袋から取り出したバーガーの写真を撮ることはすっかり忘れていて、気づいたら胃の中に消えていました。かなり美味しかったです。KFCのバーガーなのに、チキンではなくハンバーグが入っている時点で面白いですよね。
写真を見て気になる人がいるかもしれませんが、中国では別の店で買った物を持ち込んで飲み食いしても何も言われません。さすがにそのお店のものを買わないとマズイなとは思うんですけど、別の店の商品を堂々と食べている人を見たこともあります。おいおい、と日本人の僕は思うんですが、これが意外と楽で、飲み途中のミルクティーを片手に別の店に入ることができる幸せっていったら、並大抵のものじゃないですよ。店に入るために一気飲みする悲しみを、どれだけ日本で体験していることか……

続く


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