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大谷翔平選手の目標シートの書き方

大谷翔平選手が花巻東高校時代に作成した9×9マスの目標シートをご存じでしょうか。

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その後の彼の活躍については言うまでもないかと思いますが、とても高校生が書いたシートとは思えないほどのクオリティ。

この目標シートを開発したのは原田隆史さんという方で、元教師。
原田さんについては下記リンク(彼の経営する株式会社原田教育研究所のホームページ)よりご覧いただければと思います。

彼の開発した目標シートについては、その作り方が書かれた書籍があります。興味の湧いた私は早速購入し、読み込み、自分なりの目標シートを作成してみました。

書籍の内容すべてを語りつくすことはできないのですが、とても素晴らしいシートだと感じたので、そのエッセンスだけでもシェアしたいと思います。
詳しく知りたい方は、上記にAmazonのリンクをつけていますので、どうぞ。

目標シートはオープンウィンドウ64(OW64)が正式名称

こちらの目標シート、正式名称はオープンウィンドウ64(通称OW64)と言います。

シートをご覧いただくと真ん中に最終目標が書かれています。
その周りには最終目標を達成するために必要と考えられる8つの要素が書かれています。

さらにその8つの要素をひとつひとつ達成するうえで必要な具体的な行動が8つ書き出されています。

最終目標達成に向け、8×8の要素を洗い出し、書き出していくことからOW64と名付けられたようです。

シートの中身に入る前にわかっておくべきポイント

OW64を作成する前にいくつか留意点があります。

真ん中の最終目標を立てるとき、
①私自身が達成したい有形の目標
②私自身が達成したい無形の目標
③社会や他者に貢献したい有形の目標
④社会や他者に貢献したい無形の目標
の4つにおいて、どういう状態かをしっかりとイメージしておくことをおすすめすると、原田さんは言います。

私のシートで例えてみましょう。

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ちょっと文字が小さいかもしれませんが、中央の最終目標には”サッカー日本代表のメンタルコーチ”と書かれています。

この目標、上記にある①~④の目標のどこに当たるかというと①に当たりますね。
私が達成したい、有形(誰が読んでもわかる)の目標になっています。

ただ、目標をつくるときにはこれだけではまだビジョンが甘い。

まず、私がその有形の目標を達成した時、どんな気持ちでいたいのかから考えてみます。

・自分のキャリアを誇りに思っているだろう
・毎日が刺激にあふれ、選手とともに夢を追いかけているだろう
・自分も自分自身の人生を今まで以上に本気で生き抜いているだろう
といった様々な無形のイメージをつくっていくことができます。
これが②私自身が達成したい無形の目標です。

さらに社会や他者に対してはどのようなことが起きそうか。

有形のものとしては、
・何よりサポートした選手が活躍し、日本代表が強くなってほしい
・メンタルコーチが全人類に必要なものだということが認知され(アスリートにも明確に意味のあるものとしての認知)、コーチのキャリアが開けている
・なりたい職業ランキングにコーチが出現する

無形のものとしては
・会社員としてキャリアをスタートさせた様々な人たちに希望を与えている
・大人になっても夢を持ってもよいと思える
・なんでも願えば実現するのだと感じてもらえる

有形、無形とも、社会や他者に対して何を起こしたいのかがイメージできている感じがしますよね。

私はこうなりたい。
社会・他者にこう貢献したい。

きっとそれぞれ起点は異なると思います。
ただ、大切なのは両観点でしっかりとイメージを持ち、ワクワクすることです。
これはアドラー心理学にもある「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」につながるような気がします。
コーチングでも大切なポイントではないかと感じますが、コーチのみなさんいかがでしょう。

最初の8マスの書き方

さて、最終目標をこれまでの内容の通り、ご自身の中で深め、ひとつ選んだら次に行うのは”基礎思考”と呼ばれる最終目標の周りの最初の8マス。

この8マス、もちろん何でもいいわけではありません。
注意を払わなければならないのは、心・技・体そして生活というそれぞれの要素がしっかりと埋め込めているかが重要だといいます。

何か目標を達成しようと決めたとき、技から考えることはありませんか?

・東大に合格する!が目標ならまずはどの科目をどのようなペースでどの程度勉強するのか考えます。
・甲子園に出ることが目標ならば、どのポジションであれば自分は活かされるのか、そのためにやることは何かを考えます。
・昇格するのが目標ならば、どのような業績目標を達成すればよいのか、どのような立ち居振る舞いができていれば昇格対象になるのか考えます。

どのようにして〇〇を達成するのか、というのはとても重要な観点ではありますが、それだけでは達成は難しい。

日本代表のメンタルコーチになるならば、コーチングの技術だけでなく、コーチ自身がチャレンジしていたり、強い心を持っていたり、人を思いやる強さも必要な気がします。

アスリートのコーチならば、当然コーチ自身も健康で、節制が出てきている気もします。

やると決めたことはやり切るし、何より人にやさしい気がします。
思いやりと感謝にあふれ、いつも利他の精神があり、様々なポジティブな習慣を持っているような気がします。

特に重要なポイントは生活です。
ダイレクトにその成果に結びつかずとも、どのような習慣を持って生活しているかは様々なものを引き寄せます。
運も素敵な生活があってはじめて引き寄せていくような気もしてきませんか。

私がOW64をつくったあとに特に意識しているのは一日一善。
毎日誰かのために何かを行って、自分の徳を積み上げるような、そんな活動を楽しみながらやっています。

行動内容はささいなことです。
・一日最低一か所、日ごろ掃除できていなさそうなポイントをみつけて掃除する
・店員さんにありがとうを伝える
・ゴミが落ちていたら積極的にひろう
といったような、そんな活動です。
別に何を期待しているわけでもないし、何かが起こっているわけでもないのですが、自分自身のステイトが整っていくのを感じます。
少しだけ妻も喜んでくれているエネルギーを感じていますが、これそのものにも感謝です。

残りの56マスの書き方

心・技・体・生活の4つの観点を大事に最初の8マスを書き終えたら、残りの56マスを埋めていきます。

こちらは”実践思考”をベースに書いていきましょう。

実践思考とは、具体的であることがまず重要です。
期日があるもの、あるいは習慣になっているものが推奨されていますが、私はSMARTゴールを意識するとよいと思いました。

シンプルに具体的であればよいのです。
できるだけ具体的に、できたかできていないのかわかるように工夫しましょう。

ただ、私はあえて抽象度の高い言葉も残しました。
理由は未達になってやる気を失うリスクを感じたからです。
56個の具体的な行動目標を達成するのは無理だと思いました。そもそも覚えられない。

何にフォーカスするかはその日のコンディションや状況によっても変わるので、私の場合はシートを毎日眺め、モーニングジャーナルを通して深め、その日一日をどう過ごすのか決めるようにしはじめているところです。

最後に

いかがでしたでしょうか。
ほかにも多くの要素のあるOW64。
今回の個人的なテーマに限らず、組織やチームでつくるのもいいかもしれません。
せっかく組織のマネジメントを私も担当していることですし、下期のキックオフミーティングをチーム内で開くときにはOW64をつかった戦略・戦術策定をみんなでおこなってみようと思います。

学ぶことは遊び(^o^)/

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