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本気になる目標はどうやったら創ることができるのか

コーチングを受けにきてくださる多くの方は、何かしら達成したい目標(ビジョンと言い換えてもOK)や解決したい課題を持って、セッションに臨んでくださいます。

ただ、中には本当にやりたいことがわからないという方もいらっしゃいますし、話していく中で新しい目標が見つかり、設定される方も。

必ずこのやり方で創り出せる!というわけではないのですが、それでもこれまで1,000時間以上のセッションを行う中で、追いかけたくなる目標の作り方について”型”をつくりました。”型”を使ってセッションすることもあります。
今日はその手法についてまとめてみたいと思います。

目的と目標の違い

ご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、まずは目的と目標の違いから確認していきましょう。

目的は行き先です。文字どおり目指す的。
人生を通してどこに到達できたら最高なのか、どんな状態が実現されていれば最高なのか。目標より前にまずは目的。
目的をありありと描き、そこに向けたマイルストーンとして目標を立てます。

目標は目的にたどり着くためのマイルストーンです。
立てた目標が達成されると、目的に近づいているとが実感できることが大切です。
設定した目標を達成することそのものが目的になると、いわゆる手段の目的化になります。

目標と戦略、戦術の関係性

目標が決まったらその目標達成に向けた戦略を立てます。
どうやったら定めた目標に到達することができるのか、そのロードマップを描くイメージです。
そしてそのロードマップを実現するためにはショートスパンで何をするのかを決めていきます。これが戦術を決めるということです。

目的、目標、戦略、戦術の関係性を意識しながら、自分には現時点で何が明確にあって、何が不明確なのかを、まずは自覚的になるところから始める必要がありますね。
横文字にするなら、ミッション(目的)、ビジョン(目標)、ロードマップ(戦略)、アクション(戦術)でしょうか。

目的-目標-戦略-戦術の関係性

目的と目標は同時に描くのがコツ

なんとなく上段の目的から描いた方がよさそうに感じるかもしれませんが、経験的に目的と目標は同時に描くのがコツです。

なぜかというと、目的はあり方になり、目標はやり方になることが多いからです。
※違う理論の方もいらっしゃると思うので、あくまで私の定義ということで。

あり方とはBeing。どういう状態を目指したいかという状態の定義です。

自分を起点に、どんなBeingがよいか考えてみたとしましょう。
例えばそれは、常に挑戦していて、刺激をたくさん受けながら日々成長実感を感じられるような状態を目指したいと思ったとします。

社会•他人軸を起点にしてみましょう。
例えばそれは、周囲が自分のことを信じ、願えば叶うんだと、誰1人人生を諦めることなくエネルギッシュにチャレンジしている状態を実現したいと思ったとします。

この状態を目指すには、私が(あるいは会社が)いま出来ること、やりたいことを見据えたとき、何が実現できていればその状態の実現に近づいているのかを考える。これはありたい状態の実現の仕方、つまりはやり方、Doing。

ここまで読むと、上からやったほうが王道に見えるかもしれませんが、逆の順番で考えるのが得意な人もいるので要注意です。

私は目標から考える方が得意なので、目標から創るとはどういうことなのか、私の例を使って具体的にまとめてみたいと思います。

私の目標はサッカー日本代表のメンタルコーチになることです。
この目標自体は2020年の夏に設定した目標です。
この目標が設定されたのは、当時コーチとセッションする際、
「今の延長線上だと毎日ワクワウが止まらない!超楽しみ!!とはならないので、何かぶっとんだ目標を創りたいです!手伝ってください!!」というものでした。
この1時間のセッションで設定されたのが、サッカー日本代表のメンタルコーチになるという目標でした。

確かにこれだけでも私にとっては十分魅力的な目標だったので、目標に向けて動くモチベーションは十分あります。

ただ、この目標に向けた動きをさらに加速するために、ここでもう一歩、目的も同時に考えることにしました。
自分はこの目標が達成されることで、どんな状態を実現したいのか。

自分軸でまずは考えました。
この目標が達成されたらきっとワールドカップにも帯同するだろう。仕事でワールドカップに行ったらどんな気持ちになるのか。
きっとトップアスリートのコーチなんだから、身体もちゃんと引き締まっているよな…。こどもたちにも伝えやすい仕事だし、仕事が充実しているから、きっと自分自身が目をキラキラさせながら仕事の話を家族にしているよな。
と状態イメージを膨らませていきます。

私の場合は社会•他人軸で目的を整理したときの言葉がパワフルでした。
会社員として社会人人生をスタートしたからといって、夢を諦める必要はないということを周囲にも伝えたい。もっとみんなが挑戦できる世の中になってほしい。自分がサッカー日本代表のメンタルコーチになっていたら、それはひとつの証明になり、勇気づけにもなるのではないか。
そんな気持ちが立ち上がってくると、やる気が湧いてきます。

目標として設定したサッカー日本代表のメンタルコーチ。
そこから派生して目的のイメージがドンドン膨らみ、やる気にさらに満ち溢れていくこの感覚。テキストで伝わりますでしょうか(笑)

目的イメージが湧いたあと、さらに目標に戻ってきます。
追加した目標は、ジムに入会し、毎月100キロ走るという目標でした。

当日の私にはかなりハードルの高い目標でしたが、翌月にはジムに入会し、毎月本当に100キロ走りました。
残念ながらランニングは100キロ走って3カ月を経過したころ膝が痛くなってきたので月50キロに再設定しましたが、約2年半続けることができています。ジムもコンスタントに月6回程度はランニングとは別に通い続けています。もう2年以上です。

この目標、目的があるから継続できているのです。
サッカー日本代表のメンタルコーチになりたい、トップアスリートと仕事で関わっていきたいという気持ちが目標達成に向けた大きなモチベーション。

目的と目標を行ったり来たりすることで、その達成確度は確実にあがっていきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
少し具体的な話が多かったかもしれませんが、目標に向けて本気でやめずに動き続けるためには魅力的な目的と目標の両方が必要です。

今、目的がある人は、その状態を実現するためには何ができていたら最高なのか。
今、目標がある人は、その目標が達成されたらどんな状態が実現すると最高なのか。

ご自身に問いを立ててみてください。
きっと魅力的な目的と目標が設定できるはずです。

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