Education is the only solution! Education first! 〜チームエデュの挑戦〜
教育こそが唯一無二の課題解決の手法であり、最優先にすべきだ!と世界に向けて高らかに提言と言うより宣言したのは2014年に史上最年少でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイというパキスタン生まれのの女性。11歳の若さでタリバンの恐怖政治、男女差別に文字通り命を賭けて異を唱え、15歳でタリバンの兵士から銃撃を受けて重傷を負った事件はつとに有名です。彼女は女性の人権活動家、フェミニストとして紹介されることが多いようですが、彼女が唱えた、世界の未来決めるのは教育しかないとの理念、概念は人類の未来への本質を突いており、その教育の意図と方向性によって世界は良くも悪くもなると私も思っています。
人が生きる目的
当たり前すぎる話ではありますが、人は必ず死にます。それはいつなのかは誰にもわかりませんし、そして、誰もが一日、一秒ごとに死に近づいて行きます。人間も生物のひとつとして死から逃れられない以上、死後の世界から目を背けるわけには行かないし、人類の有史以前からの価値観として、生物の最大の目的は種の存続だと言われます。基本的にあらゆる生物が生きる目的は子孫の繁栄と言われます。しかし、文明を繋ぎ、進化発展を繰り返してきて地球の覇者となった人間として目指すべきは、単に生存の欲求、種の保存を充すだけではなく、人が皆、幸せになり生きがいを持って生きられること、そして全ての生きとし生けるものの安寧だと仮定したら、人類の、文明の叡智を次の世代を担う子供や若者に伝え教え、育み成熟させることこそ人にとって最も重要な営みではないかと思うのです。そして、その様な本質的な教育が現代日本の社会においてなされているか?と問われると残念ながら、特に今の日本では皆無と言っても過言ではないと感じています。
Education is the only solution!
本質的な教育とは何か?この問いに対する解は簡単ではありません。マララさんを殺そうとしたタリバンの兵士は悪事を行った意識などさらさらないどころか正義の執行者だと思ってまだ子供だったマララさんとその友人を銃で撃ちましたし、現在、ウクライナで行われている戦争も正義と正義、利権と利権のぶつかり合いです。それら紛争と分断の根本にあるのはまさしく教育であり、今の世界は単一的な価値観に拠って動いているのでは無く、それぞれの立場、信条、宗教、価値観によって違う正義を持っており、それに従った教育を行うし、そこで生まれるのは排他や分断、差別、争いです。世界が成熟し、平和で誰もが幸せになる理想の世界を実現するには人を人として認め合う、また人だけではなくあらゆる命の尊厳を認める根本的な愛を中心にした価値観の教育しかないと思うのです。
Education first!
とは言え、残念ながら世界平和のために具体的に私ができる事はありません。私にできる事はせいぜい、少しだけでも身の回りの人に対して良くなってもらえるようにする程度です。それでも、今ある社会課題、それを解決した未来に目を向けるとやはり教育に注力しなければならないと思うのです。そんな観点から世の中を見れば、すべての大人は教育に対してもっと興味を持つべきだし、決して他人事ではなく自分の課題だと思うべきではないかと感じます。特に99%にも及ぶと言われる社会そのものと言っても過言でない地域に根ざした中小企業とその経営者は次世代のこの国を担う子どもたちや若者に対してできることを考え、行動に移すべきです。そんな想いを持っているのは私だけではなく、同じ危機感を感じたメンバーが集まって社会課題の根本解決である教育に対してのアプローチを始めています。以下にその例を列記してみます。
チームEducationの挑戦
私が参画している、本業で社会課題の解決に取り組む企業、経営者が集まって全国各地で幅広い活動を展開している経営実践研究会なる団体の中で、「教育」をテーマにしてさまざまな切り口でプロジェクトを立ち上げています。私は(↑のリンクのように)学歴マイノリティーに対してモノづくりの世界での活躍の場を提供する職人育成の高等学校の立ち上げを進めています。私の他にも教育の現場の最前線にいる教師と経営者が共に集い、未来の教育について熱心に語りあう場を作って実社会で求められることと大きな齟齬が生まれていると言われる教育現場の意識改革を推し進めようと元教師で教育機関向けのコンサルティングや研修を行われている野中さんは精力的な活動を行われています。
また、教育の入り口としてまず重要なのは自己肯定感を持つこと、子供に限らず誰しもが自分はもっと成長出来る、もっと貢献できるとのセルフイメージを持つことが何よりも大事だと言われます。その前段階として必要なのはまず自分自身を深く知ることであり、自分の個性や特徴を把握することで、適切な方向で活躍の場を見出せるようになれば自ずと最高のパフォーマンスが出やすい環境が生まれます。チームメンバーの内藤さんは本業のデーター分析を生かして子供に限らず綿密な個性分析とその結果を踏まえてのメンタリングやカウンセリングを行われています。それらは私が構想する職人高等学校のカリキュラム策定にも参画頂いています。
その他にも、なんとまだ弱冠20代にも関わらず、教育とエンターテイメントを組み合わせて楽しみながら本質的な学びを子供達に提供する国際エデュテイメント協会なる団体のトップを務められている森さんもチームのメンバーです。英文のSDGsを学ぶことで持続可能な社会の実現という理念と共に楽しく英語を習得できる教材などのリリースをされています。
その他にも旅することで世の中に貢献したりa、a地域や社会にある課題を知り、学ぶstudy tourなる取り組みをされているメンバーもいます。本業は一級建築士事務所を運営されておられますが、もっと世の中に良くなるような事をしたいと建築の事業を絡めつつ、つい先日もゼロウエイストの取り組みで有名な上勝町にスタディボランティアツアーに行かれていました。楽しみながら広く社会課題を知ってもらったり、ボランティアに参加する機会を作られているのは本当に素晴らしいアクションです。私も今後、出来るだけコラボさせてもらって、奥田さんが夢見るひと、環境に優しい旅が大きなムーブメントになるようにお手伝いしたいと持っています。
その他にも厳密にはまだチームメンバーではありませんが、協業して一緒に活動をしようと言ってくれているアルバムセラピー協会の林さんが行われている取り組みもセルフイメージを書き換える、自己肯定感を手に入れるには本当に素晴らしいワークショップです。この様に他業種に渡るチームで教育に関するプロジェクトを次々に立ち上げて行けば、徐々にその輪は広がり始め、現在、解決の糸口さえも見出せていない様々な社会課題の根本的解決へとアプローチ出来る可能性があると思っています。全ての社会人、経営者が教育に対する意識を変えるだけで世の中はきっと大きく変わると思っています。ご興味がある方は以下の盛りだくさんのイベントに是非参加してみて下さい。お問い合わせはお気軽に、コメント欄までどうぞ。
________________________
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?