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人生をかみしめる、再定義の習慣のススメ

昨日のnoteに沖縄での親切で優しい人たちとのふれあいの体験を通して、あらゆる課題や問題を解決する糸口となるコミュニケーションの本質は先義後利にあるのではないかとの気づきを書きました。今日はその続きとして(神の島の画像とともに)更に咀嚼してかみしめたコトを書き述べてみたいと思います。

コミュニケーションとは相手の立場に立った行動

私が代表理事を務める一般社団法人職人起業塾では、職人を始めとする建築現場実務者に向けてまだ本人も気づいていない才能を発揮して、付加価値を生み出してもらえるようにと研修事業を行っています。その中で、非常に大きなウェイトを占めているのは接遇、コミニケーションの講座で、JALアカデミーで長年講師を務められた接遇業界の大御所と言われる横山桂子先生に三日間にわたりみっちりとコミュニケーションの講座を行っていただいてます。横山先生が塾生たちに伝えられるのは、挨拶にしても身なりにしても、電話の応対から普段の立ち居振る舞いまで全てコミニケーションであり、その根本は相手の立場に立って不快な思いをさせないように気を配ることだと言われます。その考え方は昨日私が改めて気づいたと書き述べた先義後利の精神と大まか同じだと言っても過言ではないと思いますが、ただ、概念をこねくりまわしたところで、一切何の役にも立たないのは自明の理、横山先生の実習講座はその考え方を、1つずつの行動に転化させるところに大きな価値があるのだと今更ながら腹落ちした次第です。先に人に貢献することを考えるよりも、まず目の前の人に気持ちよく挨拶することの方がずっと重要で、周りの人に気分良く過ごしてもらい、自分も機嫌良くなることがコミニケーションの扉を開くことにつながるのは、誰しもが知ってはいるところではありますが、その先につながる大きな価値を意識して日々の些細な行動や態度に意識を置いている人はそんなに多くはないと思います。机上の空論に遊ぶような、森を見て木を見ずの状態にならないように気をつけたいと思います。

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再定義の大きな効果性

長年様々な学びの場に足を運び、結構な数の本を読み、20数年来学びを続けてきたはずの50代半ばに差し掛かったオヤジがこのような基本的すぎるシンプルな理論を今更文章に表すのは正直恥ずかしい限りです。しかし、人は(私は特に、かも)忘れやすい生き物で学んだことを理解して、実行に移しその先にある「できている状態」をキープし続けるのは決して簡単ではありません。私としては、理解しているつもりになっていても、あやふやな部分が残っている言葉や概念を何度も繰り返し再定義することで、「やってみる」から「出来ている」の状態への移行と、その持続に少なからず意識を持つことができたし、実際、大きな効果があったと思っています。
再定義と言うのは平たく言うと名前をつけ直す作業です。これが実は非常に重要だと思っていて、概念や解釈が明確でない言葉だけではなく、シンプルな考え方でも更に解りやすい言葉に置き換えることで自分自身が納得できるだけではなく人にも伝わりやすくなったりします。
先日、とある人から「人から頼まれたことに対して一生懸命動くし、みんなとても喜んでくれている。これってそのうち商売として成り立つというか、利益になって返ってきたりするんでしょうか?」と相談を受けました。その際に私がアドバイスしたのは、「今行っていることに一度全て名前をつけてみてはどうですか?」と言うことでした。そのままズバリ再定義の取り組みですが、人に喜ばれている事の本質が明らかになり、それが人に伝わるようになればビジネスとして当然、成り立つようになると思うのです。

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人生を味わい尽くす

最近、私が新たな学びの場として参加させてもらっている自然(じねん)経営のコミュニティーの勉強会の中で、主催者の天外氏が口にされた言葉でにハッとさせられました。それは「世の中の事象に良いも悪いも無い、ただそれを味わい尽くすだけ」との一言で、良し悪しを直ぐにジャッジしてしまいがちな私としては目を覚まされる様な言葉でした。人生をかみしめて味わい尽くすとの言い回しには、なるほどと、いたく感心しました。表面的に悪く思えるようなことでも、災い転じて福となすとの諺通り実は成長につながる新たな行動に踏み切るきっかけになったりと、本質的には良いことだったりすることもあります。脊髄反射的に反応するのではなく、かみしめて咀嚼する時間を持つことでその本質が明らかになると言うのは確かに一理あると感じたのです。人生を味わい尽くすと言う考え方は、自分自身の価値観を見直し、再定義するとともに充実した豊かな人生の足がかりになるのではないかと思った次第です。そのような観点から見れば、当たり前のことに疑問を持ち、毎日ログを書き残す、経験を咀嚼してはアウトプットする習慣を持つ事は大きな意味があるのではないかと思うのです。人生を噛み締め、味わい尽くす入り口に、毎日のログを残されてみてはいかがでしょうか?

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