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ロジックではだめ、「在り方と信頼の核」で探す、選ぶべき。@住宅ローン勉強会

令和3年4月17日

私は建築と教育の事業を手がけておりますが、その流れというか、事業に派生してNPO法人などの非営利団体の活動にもいくつか参加しており、中には兵庫県産の木材利用推進、利活用を啓蒙する「ひょうご木づかい王国学校」の代表なども務めています。今日はそんな仕事のような、仕事でも無いような活動の一つで、「ライフスタイルサポートコンシェルジュ」というサービスのお手伝いで住宅ローン勉強会に参加しました。
このサービスは損害保険会社に所属するうら若き女性で、ご自身も絶賛お家探し中の「しらかわゆい」さんが自分の体験から、住宅取得がこんなに危なかしくて、不安がいっぱいなのに驚いて、様々な専門家の知り合いに話を聞いたのをきっかけに、同じような不安を抱える同世代の人をなんとかしたいと始められました。私はローンアドバイザーの立場から、アドバイスをしています。今日のウェビナー配信の現場で、改めて気づきがあったので以下に書き残しておきたいと思います。

住宅ローン勉強会の意味

この住宅ローン勉強会のウェビナーはイケメンで新進気鋭の司法書士、土肥先生が司会を務められ、しらかわゆいさんがスライドを説明するのを中心に、途中でライフプランナーの堀口さんや不動産宅建士の鶴田さんに質問を投げたり弁護士の遠藤先生に質問できたり、私も建築関係の話題になれば登場したりします。要するに住宅取得に関わる全ての専門家が一堂に会しており、しかも、顧客目線、住まい手の立場に立って誠実なアドバイスをするメンバーばかりが集まっています。現在のところ、全員が手弁当でセミナーを行っての完全に非営利の活動になっており、しらかわゆいさんの想いに応えるおじさんたちのとても素晴らしい活動で、私としてもこの情報発信の取り組みが広がればいいなと思っています。
ちなみに、セミナーの内容に関しては、私も監修を行っておりますので、以下の「暮らしづくりマガジン」にまとめている様な当たり前と言えば当たり前の内容です。しかし、それが出来ておらず、後悔したり、悲しい思いをする人が絶えない不動産業界、住宅業界の注意点を示しつつ、安心して、安全で快適な住空間を手に入れて、理想のライフスタイルを実現してもらうお手伝いをしています。

驚くべき失敗事例

今回のウェビナーでの私の気づきというのは、ライフプランナーの堀口さんが話されたご自身がマンションを買った際の体験談がきっかけでした。堀口さんは、購入されたマンションの販売営業マンと仲良くなって一緒に飲むようになった際、入居まもない内に新築のマンションから退去される住人が散見される理由を聞いてみたそうです。するとその営業マンは「ああ、あの人たちはすぐに出て行かなければならなくなるのは分かってました。かなり無理な資金計画で買ってもらってましたから。」と答えたというのです。確かに、販売担当の営業マンですから、売れたらそこで付き合いは終わりでしょうが、人の人生をめちゃくちゃにするようなことを平気でするとは!と堀口さんも驚くと同時に憤りを感じたとのことでした。少し前にも私もこのnoteで最大手住宅メーカーの営業マンがライフプランナーとグルになって無理な計画で多額のローンを組ませて、住まい手がすぐに破綻したという事例を書きましたが、本当に酷い話です。私自身、同じ住宅業界という括りの中で生きていることが少し恥ずかしくさえ感じてしまいます。。こんな例です。

やり方ではだめ。

今回の私の気づきは、住宅ローン勉強会でいくらロジックやスキームを学んでも一切意味が無いということです。それは、実際にウェビナーをやっていること自体が無駄だと否定している訳ではなく、大事なのはやり方ではなく、在り方を見極めることだと思ったのです。
一昔前は、新聞折込チラシの広告が入り分譲住宅のモデルハウスを見に行くと、試しに住宅ローンを通して見ませんか?と営業マンに誘われて、何気に審査に申し込んで、通ったらおめでとうございます!と支払い能力もライフプランも関係なく家を売りつける様な不動産会社が多くおりました。情報化時代の今、流石にそんなことはあまり無くなったようです。
今は、まずライフプランを策定して、安心して暮らせる支払い可能な額から逆算して住宅取得の費用を算出しましょう。というのがスタンダードになりつつあります。今日の住宅ローン勉強会の冒頭でもそのような話がありました。もちろん、大手ハウスメーカーやマンションデベロッパーではそれくらいのことは行います。数十年もかけて返済するような高額の買い物を銀行任せ、不動産会社任せで決めてしまうのはヤバいので、ちゃんとライフプランを立てて裏付けを取りましょう、というロジックなのですが、その上述のマンションをすぐに退去した人はその手順を踏んだにも拘らず、騙されてしまいました。やり方を学んでもだめなのです。

家探しの成功パターン

では一体、どうすればいいのか?との問いに対する答えは簡単です。本当に信頼できる人から、その人が心底信頼できる専門家を紹介してもらって相談することに尽きると思います。もちろん、専門知識も豊富な経験も必要ですから、安易に金融のプロとか、不動産営業とか、建築会社を紹介してくれ、ではなく、住まい手の立場に立って、誠実にサポートをしてくれる、そのような在り方の先を探してみることだと思います。ちなみに、信頼に値する人の条件を提示して探せばもっと確度があがります。信頼とは4つの核で出来ており、「意図」「誠実さ」「力量」「結果」の全てのフィルターを通して条件に叶う住宅業界の人を探してみることが、失敗しない家づくりには欠かせないと思います。
私の知る限り、そのような素晴らしい人は私たちの業界にはたくさんおりますし、決して捨てたものでは無いと思うのです。
もし、周りの人に声をかけてみたけど、どうにも見当たらない、誰に相談したらいいかわからない、と言われる方は、「ライフスタイルサポートコンシェルジュ」に問い合わせをしてみてください。しらかわゆいさんをはじめ、専門家チームのメンバーは的確なアドバイスをきっと行ってくれますよ!

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