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中小企業のSDGs推進のポイントは「不の解消」(働き方改革×SDGs経営)にあり

2022年2月刊行予定の『(仮)未来から愛される会社~持続可能な組織づくりとSDGs経営』(合同フォレスト)の初稿を入稿し、いよいよ人生2冊目の書籍出版まで3ケ月となってまいりました。

共に「SDGs×働き方改革」を推進し、SDGsの導入を通じて「次世代リーダー」の発掘・育成をした中小企業のみなさま。

実に10年ぶりにZoomでお会いし、宣言はしていないもののSDGsな取り組みを取材させていただいた中小企業のみなさま。

正に「目からうろこ」の画期的なビジネスモデルで業界や日本の経営の「在り方」を変えようとしている中小企業のみなさま。

あわせて30社を超える中小企業のみなさまから「激励」や「感謝」のメッセージ付きの、原稿チェックが返信される度に「感謝」の気持ちがいっぱいになる今日この頃です。

人生“初”著書となった前回の『職場の基礎代謝~社員の「不」を解消し、能力を引き出すヒント』1刷―2018年4月10日(合同フォレスト)では、おかげさまで、発売1ケ月で増刷、4ケ月で3刷となりました。

今回は、それよりも早いスピードで多くのみなさまにお届けできるように、発売前のオンラインイベントや、発売後の日本縦断のリアル開催イベントの企画を今から練っているところです。

さて、今回の『(仮)未来から愛される会社~持続可能な組織づくりとSDGs経営』(合同フォレスト)ですが、前回同様に中小企業を軸足として、主に3つの視点で書いています。これは、書籍の「はじめに」の部分に以下のように記させていただきました。

日本各地で頑張っている中小企業の多くは、大手企業やグローバル企業とは異なって「CSR推進室」や「SDGsプロジェクトチーム」といった専門部署や専任を設けるほど人・モノ・カネ・情報に余裕があるわけではありません。

また、地球全体とか世界規模といった大きな話をしても、社員がピンと腹落ちせずスイッチが入りにくい(SDGs界隈でよく聞く「ジブンごと化」しにくい)のも現状です。
それらの課題を解決すべく書いたのが本書であり、以下3つの視点が大きな特長となっています。是非、この3つを意識しながら読んでみてください。

1-地域の中小企業経営者に向けた内容で、事例も中小企業が中心となっています。なお、事例はあくまで参考とし、その「本質」をご理解していただけるように構成しています。
2-持続可能な職場づくり(職場の「不」の解消)と持続可能な開発目標(社会の「不」の解消)を同時に行うことを目的としており、いわば「働き方改革×SDGs経営」です。

3-過去・現在の歴史(ヒストリー)と未来への物語(ストーリー)を繋いで「見える化→言える化→魅せる化」し、未来から愛される(=持続可能な)組織づくりを目指します。

おかげさまで、この取り組みを推進する仲間である「職場のSDGs推進コンサルタント」及び「職場の基礎代謝改善ファシリテーター」が日本全国で150名以上になりました。今から8年後(2030年)の未来が楽しみです。

 職場のSDGs研究所 代表取締役/「職場の基礎代謝」専門家 白井 旬

持続可能Vs持続不能

これは「職場の基礎代謝」メソッドの中から編み出された「持続可能型(事業発展型・実力発揮型)組織・キャリア・地域」と「持続不能型(事業衰退型・能力減退型)組織・キャリア・地域」をその基本的な概念(OS)としているところがポイントです。

そして「職場の不の解消(働き方改革)」を起点として「社会の不の解消(SDGs経営)」を「不の解消サイクル」で連結して「好循環となるように回していこう!」というモデルです。

SDGsは「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」にあるように「Transforming(変革)」が大きなキーワードです。

そして「働き方改革」は文字通り「改革」が主たるテーマですが、実際には「働き方改善」で終わっていることも多いように思います。

ビジネスにおいて「変革」や「改革」とは「ビジネスモデルを変えること」に近いと感じており、この2~1年で大きく「ビジネスモデル」が変わった業種や業界や仕事(例えばZoomで会議や研修)の事例が多くあります。

不の解消サイクル

中小企業では、経営者が経済支援団体の「SDGs勉強会」に参加したり、新聞・雑誌・ネットなどで他社の「SDGs成功事例特集」を見たりして「おぉ!うちも始めよう!」と意気揚々と「部下に丸投げする」ことが多く、急に「SDGs推進担当」を兼務で任されることが少なくありません。

また「SDGsを宣言すれば、新卒採用に有利ですよ!」「17の目標と169のターゲットにタグ付けすればOKです!」とコンサル風の人に言われて、経営者・人事・広報だけの一部で考えた「SDGs宣言」を自社HPに掲載し、社員に「SDGsバッチ」をつけさせる。「なんちゃってSDGs(表面的SDGs)」が増えてきているのも懸念材料です。

私が日本全国50社以上の中小企業で「持続可能な組織づくりとSDGs経営」を2年間かけて伴走支援していった経験からいうと中小企業がSDGsを推進していくうえでのポイントは、以下の3つとなります。

1-SDGsが「経営」に繋がっているのか?

2-SDGsで「事業」が発展し続けるのか?

3-SDGsは「社員」に腹落ちしているか?

中小企業のSDGsポイント

当noteでは、2022年2月刊行の『(仮)未来から愛される会社~持続可能な組織づくりとSDGs経営』(合同フォレスト)の内容も一部含めながら「中小企業がSDGsを推進するポイント」を記していく予定です。

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なお、先行"リアル"開催イベントとして、福岡-11月20日(土)、大阪-11月24日(水)、東京-11月25日(木)には「中小企業の持続可能な組織づくりとSDGs経営」セミナーを開催いたします。もし、タイミングがあう方はぜひ、ご参加・ご受講ください。

先行リアル開催イベントに行けないけど・・・興味ある!という方は【無料体験オンライン講座】中小企業のためのSDGs経営体験講座&職場の基礎代謝(R)メソッド体験講座を、是非、ご活用ください。


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