第3回新しいカテイカミーティングin大阪レポート
去る1/19(土)、大阪で初めての新しいカテイカミーティングを開催しました。
これまで開催していた東京と違い、SNSの告知でどれだけの人が集まるかと、少し心配したのですが、結果的にはあっという間に定員が埋まり、皆さんの関心の高さを改めて感じました。
当日は、翻訳家の村井理子さんも参加してくださり、ファンの方にとっては嬉しいサプライズにもなったようです。
主催者である有賀薫、阿古真理も含め、メディアに近い人に接する機会の少ない関西の人にとっては、共に議論できること自体、貴重な時間だったかもしれませんね。(直前に著書を購入して、持って来てくださった方もいらっしゃいました!)
13:30、ほぼ定刻にスタート。
全員の自己紹介と、主催3人によるトークの後は、3つのテーブルに分かれ、「家事とは何?何のためにするの?」をテーマにディスカッションです。
過去の2回は、参加者個々が悩みを言語化して共有し、整理して俯瞰するという流れでしたが、今回は、敢えて先に大きなテーマを掲げてのグループワーク。
様々な思いを抱いて初めて参加されたみなさんが、このテーマに向かってどうリアクションするのか、やや未知数だったのですが、どのテーブルでも活発に言葉が飛び交います。予定の30分に、少し延長時間を加えて、議論は終了。テーブルごとの発表へと移りました。
出てきたワードは、以下のようなもの。ワードのカテゴリ分けを試みたグループを参考に、整理して書き出してみます。
【家事何のためにするのか】
A)…自分のため/マインド面
・自分が納得できることが一番大切
・いきいきと生きるため/機嫌よくいるため
・楽しみ、趣味、
・素敵な暮らし、キレイでいるため
・ストレスをなくすため
・一人前になるため
B)…他者、あるいは他者との関係のため/マインド面
・褒められたい
・自己肯定感を得たい
・家族に参加するための要件
C)…生命の維持のため/フィジカル面
・生存のため
・義務である
・回復、癒やしのため
・明日の自分が困らないため
全体として、自分のためにやっている感覚のある人のほうが満足感が高く、生命の維持という最低限の要素に意識が向く人は、しんどさを感じている傾向があるのでは?という指摘の声もありました。
また、そもそも、何が家事なのかという認識に、意外にギャップがあるという話も面白かったですね。(洗濯機、どこまで使いこなしていますか!?)
【家事とは◯◯である】
・ほっこりする場作りである
・(家族に参加するための)会員証である
・オーダーメイドの機嫌取りである
・自立の要件である
・ストレスがないよう暮らすためのものである
・健康のためのものである
時間に対して、テーマがやや大きすぎたのか、全員で一つのキーワードを探るには至りませんでしたが、日々休むことなく取り組んでいる家事を、改めて定義し直すことで見えるものはあったのではないでしょうか。
今回参加できなかったみなさんも、ぜひ、「家事は何のためにするのか?/家事とは◯◯である」、考えてみてください。
今回はちょっとしたお楽しみとして、スープ作家・有賀薫と、はなうた食堂・伊藤尚子による軽食も提供させていただきました。どちらも、家事を助ける簡単レシピ。参加の方には、レシピも配布しましたので、皆さん、よかったら作ってみてくださいね!
ちなみに、今回会場になったのは、中崎町のコモンカフェ。
街のコミュニティスペースであろうと、メンバーが共同で維持管理をしている空間です。シンプルながらも包容力の在るこの場で、家の中にこもりがちな「家事」の話題を持ち寄り、共有できたこともまた良かったと思います。
私たち、「新しいカテイカ」は、家事の社会的価値を上げていきたいと考えています。これからも継続して、カテイカを、みんなのものとして社会に引っ張り出し、考えていきたいと思います。(伊藤尚子)
2019年1月19日(土)13:30〜 中崎町・コモンカフェ(大阪)
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