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男木島を見つめる・女木島で寝転ぶ:瀬戸内の島に出会う旅#2



小豆島を出発した#1の続きです!
Day1とDay2の前半は前回の記事に書いています。



ここから、いよいよ男木島に向かいます。
盛りだくさんの旅で書ききれないこともいっぱいだった!



Day2:小豆島を出発、高松を経由して男木島へ



▼高松に初上陸!


小豆島からまたまたジャンボフェリーで今度は高松港へ。


やっぱり海がきれい、太平洋と色が違うんだなあとびっくり、じつは四国に上陸するのも初めてです。
あいかわらず船内ではすやすやしているなずちゃん。笑


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男木島に向かうフェリーまでは1時間ほど時間が空くので、高松といえばおうどん!ということで近くのお店を探してランチ。
高松に住んでいた友達に勧めてもらったお店は少し距離があったので、またの機会のお楽しみに。。



「春の限定メニュー」につられて、小エビと枝豆のかき揚げが乗った冷たいうどんをいただきました。
きらきらしたおうどんはコシがあってもちもちっとしていて、わたしの中にあるやわっとしたうどんのイメージとはまったく別ものだった。


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うどん県でご当地のうどんを食べられて満足、おいしかった!
※なずちゃんはハマチ丼を注文した、自由で好き笑



▼男木島に到着!アート作品がお出迎え



いったん女木島港を通り過ぎて高松港からフェリーで40分ほど、ついに男木島に到着!
港ではしんちゃんと3人の子どもたちがお出迎えしてくれた。
他にもお迎えに来ている人がちらほら、なんだかいいなあ。


港にはなにやら素敵なオブジェが!!と思ったら、待合室の屋根だった。


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ART SETOUCHI」と呼ばれるアートと融合する瀬戸内の島々。
3年ごとに開催される「瀬戸内国際芸術祭」とその間に取り組まれるアートを通して地域の活力を取り戻し、再生を目指す活動が続けられているそう。


島を散策していると、突然現れるアート作品にわくわくさせられた!


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港に降りて特に印象的だったことが2つ。


まず、しんちゃんが両手を広げて、「今見えているこの範囲がだいたい島の集落のだいたい全体像だよ」と教えてくれたこと


山の斜面に沿って段々になって家が立ち並んでいる。ここから見渡せるこの範囲内に、全島民が住んでいる
自分が想像したこともなかったその生活圏のコンパクトさに、強く引き込まれました。


もうひとつは、コロナ対策注意喚起のために立てられた「この島の6割以上はお年寄りです」というような内容の看板


正確な数字を忘れてしまったので調べてみたら、令和元年のデータで人口167人のうち61歳ー80歳が37%・81歳以上が26%で、合わせてなんと63%。


自分の周りの3人に2人が61歳以上、いったいどんな感じなのかしら…とこれにも驚きでした。



▼にぎやかなガイドさんたちと島散策



しんちゃんと、保育園に通う次女ちゃん小学生の長男くん、一番上の長女ちゃんとで、にぎやかに島を案内してもらいました。


最初に来たのは、築120年の古い郵便局舎を再利用したコワーキングスペースもある施設、『鍬と本(くわとほん)』さん。


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古い建物のどしっとした趣と、丁寧に手入れをされた温かさがきゅんとする場所でした。こんなところでリモートワークしたいなあ!


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次は島唯一の学校を通りました。
島の子どもは全部で8人だそう(たしか)ですが、対して、非常勤の方も合わせて学校の職員スタッフは20人くらいいるらしい!毎朝フェリーで高松から島に通勤するという。


そんな学校の在り方があったのか…とただただ驚く。
教育学部時代は大学で学校教育についての勉強やディスカッションもしてきたけれど、わたしたちが前提としていた「当たり前の環境」は、たまたま自分たちの周りにあっただけの狭いものだったことに今更気づいた。
小中学校の義務教育は良くも悪くも全国一律のものだと思っていたけれど、そんなことはなかったのかもしれない



そして次は、ヤギ小屋を作成中のダモンテさんを訪ねました。


いろんな試みをされているダモンテさん、わたしは事前知識がぜんぜんなかったので気になることだらけだったんだけど、
その思いやおもしろそうな内容を深く聞く前に子どもたち(と、なずちゃん)が3メートルほどの急斜面をいかにスリリングに滑るか!?的な遊びと出会ってしまい、そのままゲリラスライダー大会開催!笑


子どもの好奇心というかバイタリティーってすばらしいなあ。
ダモンテさんもガチ参戦されていました、素敵な人だ。。


※ちなみに大会に参戦しなかったわたしは、以後「こどもチーム」から一時除名されてしまった
※その後家までみんなで全力ダッシュをしたら再度受け入れてもらえた



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インターン生を募集していた話なんかも聞いたものの、振り返ると何をしている方だったんだ…?という疑問が残っていたので、あとからダモンテ商会さんのホームページをしっかり読み込んでしまいました!結果、聞いてみたいこと気になることがより増えました。
とりあえずパンやチーズケーキおいしそう、食べてみたい…



▼しんちゃんファミリーと夜ご飯、ゲストハウスの宿泊



斜面を駆け上がっては滑っているうちに夕方になった。


夜はしんちゃんのおうちのお庭で、七輪焼き鳥パーティ!
奥さんが準備してくれたお肉や野菜をみんなで串にさして、海の向こうにゆっくり沈んでいく夕日を感じながら、しんちゃんが焼いてくれたおいしい焼き鳥をいただきました。
外で食べるご飯はなんでこんなおいしいのかしら、炭火は格別だなあ…


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ごはんの後はおうちに上がらせてもらってバタバタお部屋を見せてもらったり、みんなでUNOやトランプ、Switchでわちゃわちゃゲーム大会をしたり。


初めて会ったのに久しぶりに親せきで集まったみたいに、おいしい、楽しい、幸せな夜でした。
明日は学校のふたりとはこれでバイバイ。寂しい気持ちになりつつ、元気にあいさつしてくれた。
また会おうね、忘れないでね。


夜はとってもかわいいゲストハウス、「ogijimaゆくる」さんに宿泊。
もちもちのおふとんとか、ふかふかのバスタオルとか、猫足のバスタブ、柔らかい照明…などなど
いちいちときめきポイントがもりだくさん!!


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今日も今日とてよく歩きました、おやすみなさい!



Day3:男木島を出発、女木島に寄って高松へ



▼灯台を目指して朝のお散歩


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朝ごはんは「ゆくる」さんのカフェスペースでいただきました。
島のお野菜が使われた丁寧でお料理と、開放的だけど静かな時間。
なんて贅沢な朝…


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そのあと、しんちゃんに案内をしてもらって島の反対側にある灯台へ。


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海が!一段と綺麗!!穏やかで透き通ってて、ほんとに人の心を癒す大きな力が放たれているのを感じた。。。すごいな海パワー


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3人で岩や植物や虫や島の暮らしに思いを巡らせながら、てくてく散歩しました。



お昼前にしんちゃんは会議に、なずちゃんは大学の授業にそれぞれリモートで参加するため、一時解散。すっかり当たり前の日常になったこんなやりとりも、少し前からしたら想像もできなかったな。



わたしは海でぼーっとしたり、ゆくるさんで黒糖甘酒なんて珍しい飲み物をいただいたりしていたらあっというまにごはんの時間になった。


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女木島に移動するフェリーの時間の前に、お昼はしんちゃん手作りアサリのスープパスタをおいしくいただきました。
何から何までお世話になりっぱなし…本当にありがとうございました!



▼女木島到着、海辺でのんびり



男木島からフェリーで20分ほど、「鬼ヶ島」とも呼ばれる女木島に到着。
もはやフェリーも慣れたものです笑


滞在できるのは2時間ほどなので、あちこち歩きまわるのはやめて海の近くでゆったりすることに。


甘いものでも食べたいねと、この日空いていた海辺のカフェ『megino』さんに入ってみました。


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ピザがメインのお店、さすがにおなかいっぱい…と思っていたけど「りんごと蜂蜜のデザートピザ」を見つけてしまい、おやつに注文。
食べてばかりだ笑


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運ばれてきたピザにはアイスが乗っていてそれだけでテンションが跳ね上がる。
食べてみると薄くてもちっとした生地がピザじゃないみたい、めちゃめちゃおいしいーーー!ふたりで目をまんまるにした顔を見合わせて感動してしまった。


その後は海辺を散歩したりお昼寝したり本読んだり、ゆっくり過ごしました。
本当に静かで、広くて、心が落ち着く。
日頃無意識のうちに、いかにいろいろな音を聞きながら生きているかに気付かされます。


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2時間なんてすぐ過ぎちゃうね。
フェリーに乗って、高松へ戻ります。



▼高松駅で最後までアイスクリーム



あとは高松駅からフットバスにのって神戸に向かい、それぞれのお家へ帰ります。


バスの時間まで1時間強あるぞ…ということで、同じく友達がおすすめしてくれていたジェラート屋さんに行くために、わざわざ電車「ことでん」に乗って2駅先に足を延ばしました。


トイトイトイ」さんのアイスクリームは3つの味が選べて衝撃の320円、女子高生がたくさん!「和三盆」「きなこ」「キバナ(キウイとバナナ」をいただき、旅の締めくくり。



はじめての瀬戸内はひたすらに心地よかった!驚くほどに!!
四国も瀬戸内のほかの島も、またいろいろ回ってみたいなあ~


最後に3日間一緒に回ってくれたなずちゃん、ありがとう♡

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