オタクを武器にする
子どもの頃、毎月500円のお小遣いのほとんどを月刊誌「りぼん」に注ぎ込んでいました。高校時代は同級生から「オタク」呼ばわりされながらもオンラインゲームへの課金をやめなられなかった。
とにかく漫画やアニメ、ゲームが好きだった幼少期、親が全く漫画やゲームを見ないので「(漫画やゲームを)好きじゃないの?」と聞いたことがあります。
「昔は読んでたけど、大人になると興味がなくなるんだよ」
と聞いてふーんそうなんだと納得していました。
しかし実際、自分が当時の親と同じ年齢になってみて。
「え?!全然好きだけど?!むしろその(ゲームや漫画を楽しむ)ために仕事してるし、そのために生きてると言っても過言じゃない。」
という状態に困惑しています。
漫画に課金しすぎて夫からは禁欲令が出ているし、週2でお風呂に2−3時間こもって至福の漫画タイムを過ごしている。
一体私はいつになったら漫画やゲームに飽きるのか。
いや、逆になぜ私は漫画やゲームにハマり続けているのか。
理由はきっと色々ありますが、やっぱり漫画やゲームが自身の人生にめちゃくちゃ貢献してくれているという一点に限るのではないでしょうか。
推しを応援すると自分が潤う
作品を通して新しい価値観をインプットできる
ストーリー構成が自分の仕事の糧になっている
様々なキャラクターの人生をみることが他人を知るツールになる
ゲーム攻略を通して思考力が高まる
色々ありますが、漫画やゲームに限らず仕事以外の何かでもこれらの価値を提供してくれるものってたくさんありますよね。
さらに言うと、漫画やゲームは
家やスマホの中など場所や時間に縛られない
選択肢がたくさんある
点において他の趣味よりも手軽で忙しいワーママに最適なコンテンツなのかもしれない。
今回はそんなオタク趣味を仕事や人生に活かして大人になっても楽しもうぜ!
というテーマで書いています。
オタクは武器になる。と言い切りたい。
今子育て中や仕事、環境など外的要因で大好きな漫画や趣味を諦めている人に読んでいただけたら嬉しいです。
武器1:爆伸びしてるコミック市場
電子コミックが登場してから、コロナ禍でのおうち時間も追い風になり、コミック市場は10年間で2倍の規模になっています。
私のようなヘビーな課金勢が多少貢献しているかもしれませんが、読んでて思うのは「コンテンツの高速なユーザー最適化」が進んでいると実感します。
大人が漫画離れする瞬間って、「共感できない」がいちばんの理由だと思うんです。
それはあり得ないシチュエーションや非現実的な出会いに冷める、みたいなこと以上に、
今までかっこいいと思っていたヒーローキャラがモラハラ予備軍に見える
みたいな価値観の変化による冷めなんですよ。
紙媒体だったら「もう昔の感覚じゃないのかも〜」でもう漫画に期待しない、と終了していたんですが今の電子コミックってコメントがかけるじゃないですか。
みたいな率直が感想がバンバン届くのでユーザーへの最適化が爆速で進んでいるんだと思います。
また脱線しちゃいましたが、伸びている市場のコンテンツに触れていることはビジネスにとってもプラスで、コンテンツを楽しみながら世の中の需要や流れもキャッチアップできます。
今だったらやっぱり中国、韓国系初の漫画は展開が過激でよくランキング上位にいます。キャラクターたちの性格も日本にはあまりいないな?!っていう迷惑過激オンパレードなんですが、なんか続きが気になっちゃう。
これってYouTubeや他の媒体でも起こってることなんですよね。過激化、海外コンテンツ輸入などなど。
漫画の業界で起こっていることが他の業界でも同じことが起こっていたりするなら、横展開もいけるのではと思ったりします。
武器2:価値観を更新できる
私はわりとどんな漫画でも読む雑食性のオタクです。
SF・異世界転生もの
少年・少女漫画
青年漫画
BL
百合
エッセイ
学園・職場恋愛系
歴史
ホラーサスペンス、社会系
ギャンブルとグロはやや控えめですが、これはちょっと、と思うものもとりあえず読んでみたら面白いものが多いこと多いこと!
特にBLと百合は大人になってから読むようになったんですが、LGBTQを知るきっかけになりました。
同性愛とかってなんかよくわかんない、と思っていたことを「普通の恋愛と一緒じゃん」と思わせてくれた漫画に感謝です。
もちろん、漫画って図鑑のように網羅的に何かを学べるものではないので漫画経由で知ったものが全てという感覚にならないよう気をつけたい。
でも、とっかかりがないと近づくことすら難しいじゃないですか。
武器3:人間関係を克服するツールになる
最近チェンソーマンにどハマりしたんですが、デンジくんの思考ってすごく今っぽいというか、考えるの疲れた、もうマキマさんが決めていーよとか言うあたりすごくリアルだなーと思って。
あんなに非現実的な世界観なのに不思議。
そんなキャラクターの特性や性格に思いを馳せる時間が大好きなのですが、これがまた人間関係に役立っています。
私は人付き合いがあまり得意でなく、その点において私は私を全く信じていません。
「私自身からそのまま出た言葉は人様を傷つける(可能性が高い)」
そこで、苦肉の策として相手を主人公と想定し、自分に脇役や当て馬を憑依させるということをよくしています。
これは漫画だけでなく関わってくれた色々な方の印象をお借りしています。
相手の気持ちを理解して言葉を紡ぎ出す、ができる方をお尻の底から尊敬します。
武器4:ビジネスが推し活になる
オタクの特徴に愛の表現方法が偏ってることがあると思うんです。
推しの全てを知りたいという愛ゆえのネトスト(ネットストーキング)
推しの尊さを伝えるために独自の語彙が発達
推し活を通して潤う(自分の機嫌を自分で取れる)
これら全てはビジネスにめちゃくちゃ活用できます。ネトスト技術はリサーチに役立ちますし、尊さを伝えるための技術はチーム運営や営業で使えます。クライアントが「推し」になれば大きな苦労なくパフォーマンスが最大化します。いいことだらけ。笑
さて、色々行ってきましたが、今何かのために好きなことを我慢している方は、それがたとえ子育て中でもぜひ自分の好きなものを諦めないで突き通していただきたい。その「好き」のエネルギーはきっと人生や周りにも良き循環を産んでくれるはずです。
ひとまず自分の子育てについては「子育てを推し活と思うことができたら勝ち」だと思っています。
子育てする私ではなく、育つ子を推している私でありたい。
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