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音の記憶とにおいの記憶

今日は春だなぁというような暖かいお天気で。
娘と夫が公園に行ってる間に、一人でスーパーへ。
最近またずっと聴いてるaikoを聞きながら歩いていたら、
学生の時の思い出がバーッとよみがえってきて。

「milk」という曲が出たとき私はカナダにいて、
母親にCDをわざわざ送ってもらって、通学途中に聴いてた。
特に大学寮生活になってからは、
寮から食堂までの雪道を一人で5分ほど歩いた。
その時にずーっと聞いていたのが「milk」。

この歌が耳に入ってくるだけで、その時の「気持ち」を思いだす。
あの人が好きで好きでたまらなかった、甘くて辛い時間。
かなわないと知っていて、必死で追いかけた自分が好きだった日々。

そんなことをふと思いだしていて、気づいた。

記憶に一番近いといわれる五感は「嗅覚」。
におい。
でも、においで思い出すものって、「気持ち」より「風景」な気がして…

乾いた砂ぼこりのにおいは、
なぜか落ち着いて好きだった薄暗い冷たい体育館の倉庫を思い出す。
雪柳のツンとするようなホッとするようなにおいは、
学生のころ、英会話教室帰りに自転車で一生懸命こいだ坂道を思い出す。

音の記憶とにおいの記憶って、
違うところにつながってるのかな。

言葉は想いを運び、
においはシーンを運んでくるのかな。

そんなことをふと思いながら、スーパーで娘の好きなキウイを買って帰った。
果たして、娘が大人になってこの果物を食べたら、
幼いころを思い出すのだろうか。
味覚は、どんな記憶を思い起こしてくれるんだろうか。

あなたの記憶は、どんな時によみがえりますか?

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