フランス留学日記：ハードモードな大学のオリエンテーションと時間割

先週は学校に行って、無事授業料を払って本登録が完了し、学生証をもらってきました。

フランスの国立大学は、オフィシャルには数年前からフランス人学生と留学生で学費が異なるのですが、大学によっては未だに留学生もフランス人学生と同じ金額で、私の大学は年間243€（約36,000円）でした。月じゃないよ、年！

日本よりもだいぶ安い学費で勉強させてもらえるのはありがたい限りです。

ドキドキのオリエンテーション

新学期、日本の大学のような華々しい入学式はなく、各学科のオリエンテーションからスタートしました。

Licence（学士）の生徒はオリエンのときにグループ毎に先輩が学校内を案内してくれているようで、ゾロゾロ団体ツアーを見かけたのですが、Master（修士）はそういうのなさそう。

いや、あったのか…？

そういう情報は自分で大学のHPを隈なくチェックして見つけないと一生知らされないので、いきなりハードモードです。気分はポケモン。

留学生向けのオリエンもあったのですが、ちょうど学科のオリエンとも被っていてこちらは冒頭しか参加できず…

てか9時15分スタートなのに始まったの45分だったので15分しか参加できなかった…ああフランス。

途中で抜けて急いで学科のオリエンに向かうも、今度は教室がなかなか見つからず、5分遅刻…でも先生も遅れてきたのでセーフ！ちょっとダメな方向にフランスナイズされております…

オリエンはM1、M2の合同だったみたいで、30～40人くらいでしょうか。自分のクラスメートはあまり把握できていないのですが、見渡す限りアジア人は私ともう1人のみ。

アジア系のフランス人ももちろんたくさんいるので、アジア人の外見だからと言って外国人とは限らないですが、やはりアジア人を見かけるとちょっと親近感がわきます。

オリエンでは必修授業の説明が少しあり、後半はstage（インターン）とsoutenance（論文審査）の話題へ。

私の学科はM1の後期に約1か月、M2に約3か月のstageがマストになっています。stage先は自分で見つけてこないといけないらしく、ここでもハードモードの予感。

論文に関してもstageと両立するの大変だから、とにかく計画性を持って！早め早めに取り組んでね！！とオーキド博士、もとい学科主任の先生。

大丈夫かしら…と不安になりつつも、オリエン後に1人でトボトボ廊下を歩いていたら、教室で見かけたアジア人の女の子に話しかけられました。ポケモンバトル勃発！（違う）

どうやらその子はアジア系フランス人ではなく、中国生まれの中国人。私とおなじー！

「アジア人私たちだけだよね？」
「stage先ちゃんと見つかるのかな…？」

とめちゃくちゃ不安そう！！右に同じです！！！がっちり握手を交わします。

とりあえず不安なのは私だけじゃなくて、少し安心しました。（安心している場合ではない）

ハードモードな授業登録

どうやら授業登録はその日から大学の自分のアカウント内でできるらしいのですが、なぜかその画面に私はログインできず。はい、ハードモードきた。

まずどこに問い合わせたらいいのかもわからないので、とりあえず総合受付に行ってみたら、運が悪いことに野生の不機嫌マダムが現れた！

話もろくに聞かない超絶塩対応にはおかげさまで慣れておりますが、何も得たい情報が得られぬ…困った…と思っていたら、うしろにいた学生さんが「それってあっちの棟だと思うから、一緒についていこうか？」と。神現る！

「受付のマダム感じ悪いよね～」と慰めてくれながら、私の学科の事務局がある棟まで連れて行ってくれました。優しい～あの学生さんに宝くじ100万円当たりますように！！

と思ったら、どうやらそこも違うらしく、「あっちじゃないかな？」「こっちじゃないかな？」とたらいまわしにされまくった結果、最初のマサラタウン（受付）に戻ってきまして、最終的に学生証を発行してくれた事務のお姉さんが手伝ってくれて授業登録できました。何これ、すんごいハードモード。

留学生どころかフランス人学生にとってもまあまあハードだと思うんですが、みんなこれ乗り越えてるんですよね、尊敬です。

そんなこんなで時間割を無事ゲット！と思いきや、今度は選択外国語（ちょっとズルして日本語の授業とるつもりだった）の授業時間が必修授業と被っていることが判明。

しかし先程散々たらいまわしにされたおかげで、どこで何を聞けばいいのか少しずつ把握できてきた私。

学科の事務局に向かったらビンゴー！

すべての語学の授業が必修の授業と被りすぎているため、必修の授業の時間帯動かせないか、主任の先生に聞いてみるね～とのこと。そんなフレキシブルなことある…？

よくわかりませんが、とりあえずこの件は一旦保留ということで返され、その日は終了。疲れた…

大学の皆さん基本親切なので（不機嫌マダムもいるけど）聞いたら色々教えてくれるのですが、全体的にシステムや案内が不明確なのは否めず…攻略本が欲しいです…

とにかく必要な情報は自分で動いてとっていかないと色々置いていかれるぞ、ということはこの数日間で身をもって感じました。

受け身ではなく攻めの姿勢で、どんどん自分から動かないとダメですね。
全方面から鍛えられて経験値が上がりそうなハードモードポケモン大学生活の予感です。