見出し画像

30代でフランスの大学院に行く理由

今年の秋からフランスの大学院に進学することになりました。

先日やっと学生ビザを取得することができ、今年の9月の入学に向けて無事再び渡仏できそうです。ほっ。

どうして今更大学院へ?とよく聞かれるので、今日は私が進学を決めた理由を記していきますね。

フランス正規留学への憧れ

大学でフランス語を学んだあと、社会人になってから「海外正規留学」というものにふんわり憧れを抱いていました。

確かに学生時代にもフランス留学経験はあるのですが、所謂語学留学だったので、フランス語能力を上げるのに精いっぱいで、フランス人学生と同じ土俵で、フランス語「で」何かを専門的に学ぶなんて、私にはあまりにも遠い道のりすぎる、と感じていたのです。

それに加えて、フランスの大学院まで行ってどうしても学びたい!研究したい!と思える分野が当時は特になかったんですよね。

一応大学ではフランス社会史のゼミに所属していたのですが、大学院でさらに突き詰めたいか、と言われると答えはノー(先生ごめんなさい。笑)
今思えばよくあんなポンコツ卒論で卒業させてもらえたよね……

そんな感じで、正規留学する人たちに尊敬と羨望の念を抱きながら、語学は続けつつ、もし何か興味のある分野が出てきたらいつか挑戦してみたいな、くらいの気持ちでした。

フランス語講師として

コロナ禍真っ只中、フランス語を教えるようになり、手探りながら、子供から大人まで日本人の学習者がどうやったら効率よく、楽しくフランス語を学ぶことができるのだろうか、と試行錯誤してきました。

フランス語講師には、生徒のレベルを的確に分析し、必要な内容を準備する力が求められます。フランス語学習者の方は生活状況や学習動機、目指したいレベルなど人によってさまざまですので、私自身がこれまで行ってきた学習方法が必ずしも全員に当てはまるわけではありません。

そこで、自分の経験則だけでなく、ベースとなるフランス語の教授法をもっと体系的に学んでみたいと思うようになりました。

そう、ここにきて!やっと!!

「あ、私これもっと勉強したいかも」と思うことが見つかったのです。

今回私が進学を決めたのは、Master FLE(Français langue étrangère=外国語としてのフランス語教授法)という分野です。

非フランス語母語話者にフランス語を教えるための課程なので、一般的な文系の研究を行う大学院とはもしかしたら少し毛色が違うのかも?

修士まで取得していなくても、DAFLE/DUFLEと呼ばれる学士に相当する資格を所持している先生や、特に資格はなくとも素晴らしい授業をされる先生ももちろんいらっしゃいます。

もし公的教育機関で教えたい、という場合は、このMaster FLEの学位が求められる場合が多い印象でしょうか。

私は今のところ、どこかの機関に所属する希望はないのですが、フランス語教授法の分野の先生方や、言語教育にパッションのあるクラスメイト(現役、もしくは未来のフランス語の先生)とも出会えるといいな~と思っています。

30代から再び学生へ

20代の頃は大学で学んだことを、どう仕事に活かしていけるのかわからなくて、だいぶ悩みました。就活の際にも、語学が好きなら仕事とは別に趣味で留めておけばいいんじゃない?とアドバイスされました。
英語ならまだしもフランス語を活かせる仕事はなかなか多くないのでね。。

色々経て、30代の今は大学での学びをそのまま自分の生徒さんや、日本のフランス語学習者に還元できるんじゃないかな、と純粋にワクワクしています。(そもそもちゃんと授業ついていけるんかいな、という不安は常に尽きませんが。笑)

30代といえば、周りはキャリアや結婚・出産などライフステージを進めている人も多いので、今更学生に戻るなんて大丈夫…?と戸惑うこともまったくないといえば嘘になりますが、まぁ人生何が起こるかわからないので、とりあえずやってみたい!と思うことはなるべく挑戦してみたいな~と。

これからはフランスの学生生活やフランス語教授法について学んだことも発信していけたら、と思っておりますので、ぼちぼちお付き合いくださいませ。




もしもサポートいただける場合は、小躍りしながら大切に神棚にお供えしたあと、今後の活動に活用させていただきます♡