スタートアップの採用担当にキャリアチェンジしたものの、立ち上がるのに1年かかった話
こんにちは!
Synamonというガチで未来づくりに挑んでいるXRスタートアップの採用担当をしている荒木です。
2020年1月にSynamonに採用担当として入社しまして、もうすぐ1年半。ずっとnote書こうと思ってたのに、会社の公式noteに先を越されてしまいましたw
スタートアップ、特にうちみたいなアーリーフェーズに近いところで採用をやってみて、改めて自分の発信力も大事だっていう原点に戻ってきたので、これこらはしっかりnoteやTwitterもやっていたいと思います(`・ω・´)
今回は「自分が採用担当として立ち上がるまでに1年かかった」というお話です。
初回から反省文みたいな感じですが、誰にでもあり得る話だとは思うので、恥ずかしいけど公開しちゃいます。
なんで1年もかかったのか?
端的にいうと、自分の中の覚悟が決まらなかったということにつきると思います。
うちは30人規模、5期目のスタートアップなので、見つけようと思えば課題なんて死ぬほどあるし、整ってないところだらけです。
もちろん、うちのフェーズならまだやらなくていいと判断してる部分もあるので、あえて手をつけてない領域もあります。
スタートアップの組織づくりやりたい!
コミュニケーション軸で事業や組織、人とか、色んなもののハブになっていきたい!
という思いを強く持って飛び込んでいるので、気になるところたくさんあるわけです。
・ミッション・ビジョン・バリュー
・会社のキャッチコピーとか見せ方まわり
・社内コミュニケーション
・心理的安全性…うんぬん
・広報も担当してたのでリリースだってだしたい!
やりたいことたーくさん!
でも、このへん全部、採用と関連はあるけど、ど真ん中ではないんですよね。周辺業務が気になって、アレもコレも手を出してしまった結果、どれも中途半端という典型的なダメな例。
1年目を総轄すると、フォーカスできてなくて中途半端。結果もでないし、自分の覚悟も決まらずフワフワ…だったと思います。
いやー会社には申し訳ないですよね。給料もらってるのに情けない。
もう少し具体的に振り返ってみようと思います。
採用担当って大変だという現実に直面した3ヵ月
採用広報とかは経験があったものの、採用担当者としてはSynamonが初めて。候補者とのやりとりも、募集がどれくらいくるものなのかも、初めての連続でした。
会社のことも、みんなのことも知ったうえで説明しないといけない。
入社してすぐ全員と話したし、営業資料とかも見せてもらってどうやって伝えてるのかも勉強、候補者との過去のやりとりのログを読み返す…とか、対応できるようになるためにだいぶ時間を費やした気がします。
このタイミングは広報も一緒にやってたことはプラスでした。実際に取材対応をしていたおかけで案件も知れたし、伝えるべきポイントも把握できましたしね。
しかし、採用担当というのは噂に聞いていた以上に忙しい
やっと1名、なんとか採用できたー!!!ってところで…
そうですコロナがやってきます。
突然のリモートワーク、そしてオンラインでの採用活動へ
入社してくれたメンバーへのオンボーディングもままならぬ状態で、突然のコロナ。
日々の業務は全てオンラインに移行。
当然、選考もオンライン前提で選考フローも考えないといけない。
うちの場合、お試し入社も取り入れているので、「お試しどうすんだ?!」という問題にも直面しました。
こっから先は、本当にバタバタして記憶も曖昧w
どうにかこうにかコーポレートメンバーも採用できて、次は「オンライン入社どうするか考えないと!」という問題にぶち当たり、またバタバタ。
ありがたいことに広報対応も増えたので、タスクに追われながら入社半年があっという間に過ぎていきます。
ちなみにここまで、スカウトは使わず自然エントリーに頼ってる状態。採用担当としては、目の前の対応に追われてるだけ。
うーん、よくない。
夏・エンジニア採用ができません…泣
うちだけじゃなくて、どこの企業もエンジニア採用は困っていると思うのですが…
とにかくエントリーを待ってるだけでは、エンジニアは採れない!!
この頃、会社としてもCTO候補やVPoE候補といったハイレイヤーも採用することになり、スカウト含めた新しい媒体も使うことになりました。
割と新しい媒体なども組み合わせながら、スカウト送ってカジュアル面談してみる…という動きを、微力ながらスタート。
社内で手伝ってくれる仲間もいたおかけで、なんとかスカウトを送るというアクションはできる。
でも、エンジニアの仕事への理解が甘いので、声かけるべきか考えるのも、スカウト文考えるのも、返信もらったあとでやり取りするのも、まぁ時間がかかるわけです。
「エンジニアとかエンジニア採用についてもっと基礎力つけないとダメなんじゃないか?」と思って、昔一緒に働いてた友人にコンサルとして入ってもらったりもしました。
それでも、なかなか成果につながらない日々…く、苦しい…
このあたりで退職するメンバーがでてきたりもして、労務は担当していないものの、採用担当としても細かなチューニングなどは必要になります。
会社としても評価制度をつくる…とか大きな動きも始まり、色々変わっていきそうな兆しが見えてきたタイミングだったのかなと。
社内コミュニケーションまわりが気になってしまった秋
見出しにも書きましたが、入社以来ずーっと気になってた問題がありました。
俗にいう、心理的安全性というやつです。
もはやコロナで雑談も減ったし、安全性がないとは言わないまでも、さすがに言いづらいとかコミュニケーション面での支障とかあるんじゃないか?
うちもシャイでコミュニケーション下手なメンバー多いので、うまく伝わってなさそうだ…と感じるシーンは実際ありましたしね。
秋はその辺りが本当に気になってしまって…
(季節の問題ではないけど)
役員メンバー全員のお時間をもらって休日に半日くらいディスカッションしてみたり
ボトムアップでも何かできないかと有志メンバー集めて改善案をだそうとしてみたり
ちょうど会社もバリュー策定とかをやっていたので参考図書の読書会を開いてみたり…
時系列は少し曖昧ですが、本当に色々手を広げた時期でした。
コーポレートチームとしては、従業員エンゲージメントのサーベイを開始。
そこの結果から「やっぱりお互いをもっと知ったほうがいいよね」と、16パーソナリティズを活用した社内企画やってみたりとか…
社内報もスタートしましたね。
もちろん採用担当としての対応はしていたのですが、リソースの掛け方がコミュニケーションまわりに偏っていたなと、こうやって書いてみても思います。
そして、悲しいことにこういった課題は時間がかかるんですよね。短期的に効果がでるものは少ないので、自分としても「何やってんだ?」と思うこともしばしば…
そして冬、1年経って捨てる覚悟ができた
2021年1月、入社して1年。
幸運なことに今年の1月は入社してくれる人も多く、オンボーディングまわりでもバタバタとしていたら、あっという間にひと月が終わります。(またか…)
2月から下期になるということもあって、改めて採用というか、自分がこの1年何やったかを振り返ってみたんです。
正直、採用担当としての職務をまっとうできてないと冷静に思ったんです。
1年前、私を採用してくれたときの期待値にちっとも応えられてないなと。
採用がゼロだったわけではなく、ビジネス系のポジションは時間かかりながらも採用はできていました。
でも、エンジニアは予定通りにはいっていません。難しいポジションではあるとはいえ、媒体を十分に活用しきれてない状態で言い訳なんてできないですよね。
もちろん社内コミュニケーションは大事だし、社内を働きやすい環境にしていく努力は忘れちゃいけないと思うんです。メンバーの満足度や働きがいも、採用担当として気にかけておくべきコトだと思ってます。
でも、採用担当としてやるべきことはまず採用だし、社内に新しい風を吹かしてくれるような新メンバーを採用できれば、ずっと気になっている社内の課題が解決することだってありえる。
だからこそ、私は採用にフォーカスしないといけないんだと、今更ながら気づいたんです。
奇しくも、このタイミングで広報担当のメンバーも入ってくれたので、自分の立ち位置も改めて見直していました。
「好きだし気になるから全部やりたい」
↓
「本当にやるべきところに絞らないといけない」
こんな当たり前のことに気がつくまで、1年かかってしまいました。気づいていたけど、納得や割り切りが出来てなかった…という表現の方が正しいかもしれません。
この話を1on1で代表に伝えたときに「やっとですね」的なことを言われた気がします。1年間、私の右往左往を見守っててくれたことに感謝しかない。本当にありがたいというか、周りに恵まれてるなぁと。
さらにそこから半年、五反田の女豹を目指して自身の発信力も強化していくことに…っ!!
前に比べたら少しずつアクションもできて、動かせるようになってきているものの、まだまだタスクに追われる日々。もっともっと色んな人たちに会いたいし、Synamonを知って欲しい。
改めて戦略とかも見直した結果、
会社として採用広報もちゃんとやろう!
私自身ももっと発信力つけないとダメだ!
という、入社時に思っていたことに戻ってきました。
自分の発信力についても、やっぱりスタートアップの採用担当ってここから逃れられないんだなとw
ただ待っててもいい人は来ないので、そこに届けるためなら使えるもんは全部使う。
社内のみんなにリファラル採用ーってお願いする前に、自分自身が人のつながりの輪を広げる行動をらとらないといけないなって気づいてしまった…
入社当時、わかりやすいキャラづけという意味で「五反田の女豹になったら?」と言われ、正直恥ずかしいしムリと思って逃げていたのですが…
1年経ってようやく覚悟も決まりました。
五反田の女豹、目指しましょう。
(ビジュアルに関していうと女豹のイメージで想像される妖艶さは皆無です)
本当になれるかどうかはわからないけど、やってみないと始まらないですからね。まずは、出社するときにヒョウ柄の何かを身に纏うところから。(形から入っていくタイプです)
やりたいこととやるべきことは違う、覚悟を決めるのがスタートアップでは本当に大事
とりとめもない私の1年の振り返りでしたが、ここでの学びは覚悟を決めることの大事さです。本当にここに尽きます。
やることを決める覚悟
捨てる覚悟
自分を追い込む覚悟
逃げない覚悟
全部ひとりでできる超人ではないからこそ、「自分は何をやるべきなんだっけ?」を考えて、覚悟を決めることが大事なんだなと思います。
中途半端が1番ダメだとわかっていても、覚悟を決めるのってなかなか難しいですね。身をもってわかりました…反省。
最後に、そんな私がいる採用チームでは、今メンバーを募集中です。まだまだ手探り状態ですが、だからこそ楽しいしやりがいもあります!採用広報に強い方も探してますので、気になったらTwitterでDMください!
次回は改めて自己紹介でも書こうと思います。そして、スタートアップでの学びや気づきも発信していきたい!
モチベにもなるので、心優しい皆様、応援してくださいー!
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