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夏こそ沖縄!沖縄の食文化レポート、池澤夏樹著「神々の食」

まだまだ暑い日が続きますね。

そんな時こそ、常夏の島の食文化に触れてみませんか?

今回は、この連載を始めて自ら移住するほど沖縄好きを公言する小説家「池澤夏樹」先生の食エッセイ「神々の食」をご紹介させてもらいます♪


概要

今作は池澤夏樹先生による「沖縄の食材」をテーマとした食エッセイで、
35回に及ぶ連載を1冊にまとめています。

また、食材や県民の方々の活き活きとした写真を手がけるのは、池澤先生と同様に沖縄在住のカメラマン垂見健吾さん

池澤先生の熱心な取材、
味わい深い数多の写真…。

双方の沖縄愛が伝わり、沖縄に行ってみたくなる魅惑のエッセイです♪



個人的に気に入ったポイント


〈体験や実録ならではの奥深さ〉

豚一頭を解体して迎える行事、田んぼで育つ芋「田芋」の収穫体験、アップルマンゴーのビニールハウスでの取材など。

ひとつひとつのエピソードから、池澤先生が実際に対面したからこその実感が伝わります。

また、最新テクノロジーを導入しつつ伝統を重んじたり、手間をかけて美味しいものを作り続けたりと、生産者それぞれの努力が沖縄の食文化を支えていると実感できます。


終わりに

最も大事なのは、食べるものは、そのまま文化だということだ。
沖縄のどこがどう本土と異なるか、どこが魅力的なのか、なぜ魅力なのか。
それを明らかにすることはそのまま沖縄という文化圏の本質を具体的に伝えることである。

本文より

「食」=「文化」。 
シンプルながら見失いやすい真理ですね。

どんな食べ物を選ぶか。
誰と食べるか。
どんな食事を土台に生きたいか。

常夏の気候を健やかに生きる沖縄の食を通して、食文化を見直す機会にしてみるのもいいかもしれません。


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