106.【振り返り読書④】『君の膵臓をたべたい』。
おはようございます。
しょうこです。
8月になり、さらに暑い日が続いていますね。
振り返り読書、第4回目はご存じの方が多いであろう『君の膵臓をたべたい』です。
これは、私が社会人2年目のときに読みました。
読み進めるにつれて、続きが気になり過去最速で読了した本だと思います。
私の中では忘れられない、もう一度読みたいなと思う一冊です。
感想を全て書くととても長くなってしまうのと、ネタバレしてしまいそうなので気になったことを2つに絞って書きます!
■最後まで明かされない主人公「僕」の名前
あらすじにあるように、主人公の男子高校生の
ことは「僕」や「秘密を知るクラスメイト」などのように表現されていて、名前では出てきません。
名前が出てくるのは、作品の本当に最後の方です。
どういう意図があり、名前が明かされないのか...。
考えてみましたが、これだ!という答えは思いつきませんでした笑。
私の出した結論は、人によってその人の見方が違うことや、主人公の変化を表しているのかなということです。
ヒロインからは【地味なクラスメイト】→【秘密を知ってるクラスメイト】
先生からは【大人しい生徒】
など、人によって主人公の表現が違います。
それが途中から変化するので、周りからの見られ方や主人公の変化をわかりやすくしているのかなと思いました。
主人公の名前が最後まで出てこないのは、とても斬新で面白かったです。
■ヒロインのラスト
ヒロインの山内桜良は、明るくてクラスでも人気者の生徒です。
どんなに辛くても、人前では明るく振る舞うことができる強くて素敵な女の子という印象です。
ですが、あらすじに
「世界は病を患った彼女にさえ、平等に残酷な現実をつきつける――」
とあるように、生きていると起こるかわからない、世の中には理不尽なことがたくさんあるということを思い知らされるという結果で人生の幕を閉じます。
衝撃のラストでした。
読んでいて、正直すごく悲しい気持ちになりましたが、学びもありました。
伝えたいことは、先延ばしにせずすぐに伝えるということです。
相手がどんな理由で、いついなくなるかはわかりません。
明日言おうでは遅いこともあるなということをこの作品のラストで思い知らされました。
今感想文を書いてみて、改めてそれを大事にしようと思いました。
■最後に
ストーリーについて書いてきましたが、作者である住野よるさんの作品はとても読みやすくて世界観が綺麗なので、他の作品も好きです。
当時読んだときは、結構感情のままに読んでしまっていましが、もう一度落ち着いて読み返してみたいなと思います!
ではまた♪
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