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きゅうりの千切りと、人材開発と。

ストレングス・ファインダーによれば、どうやら私の最上位資質は着想らしい。

着想とは結びつきです。あなたのような考えを持つ人は、いつも結びつきを探しています。見た目には共通点のない現象になんとなくつながりがありそうだと、あなたは好奇心をかき立てられるのです。
(ストレングス・ファインダー2.0より引用)

これは本当にそのとおりだなと思っていて、私は日頃生活をする中で、一見関係ないと思う複数の事象がいきなり自分の中で結びつくことが結構ある。今回の一見突拍子もないタイトルも、そんな経験の1つ。

私が思う着想とは、インスパイア‥感化される、という表現とは少し似て非なるもので、とある事象から何かをひらめくというよりは、一見全く別の事象Aと事象Bに共通する「本質α」みたいなものが急に見つかったような感覚、という方が近いと思う。得てして、直接的に誰かの役に立つ発見はないのだけれども、こういう経験を重ねることは私の密かなライフワークだったりもする。だからこそ色々な経験をしたいし、様々な人ともふれあいたい。そしてそこの中に不思議とつながるエッセンスを見いだせたりすると、なんだか心が満たされる感覚がある。
(それをうまく言葉にしたいと思って、様々Twitterやらnoteやらを頑張っているつもりだけれど、いかんせん自己満足の域を出られない)

前置きが大変長くなったが、今日は最近ハマっているバンバンジーを作っていたときにふと思った、きゅうりの千切りと人材開発のつながりについてだ。良く食べているバンバンジーは、きゅうりの千切りの上に、ボイルした鳥むね肉のスライス、そしてその上にゴマダレをかけるというシンプルなもの。だけれども、シンプル故に奥が非常に深い料理と思っている。

きゅうりの千切り、一見簡単そうに見えて実は結構難しい。
棒状のきゅうりを斜めにスライスして、それを重ねて細長く千切り状に切るという2段階からなっているのだが、はじめの頃はどちらの工程も雑で、やたらと太く短い千切りになってしまっていた。そうすると、他の具と合わせたときにやたらときゅうりの主張が激しい。
水っぽさ、青臭さ‥別に単体だとそこまで気にならなかったはずのきゅうりの個性が、やたらと悪いところばかり全面に出てきてしまう組み合わせに。

これが毎日作っていると腕が上がっていって、等間隔に細かく、それでいて長さの揃った千切りができるようになっていく。
すると、全く素材の質は変わっていないのに、すごく美味しい料理に進化していたりする。素材どころか、味付けすら変えていないのにだ。

なんのこっちゃという話ではあるのだが、私の中でこの経験は日頃考えている人材開発だとか、組織開発だとかというテーマと強く結びつきを実感する出来事だったりした。
チームメイトのスキルや実力が同じであっても、コミュニケーションの仕方だとか、日々の態度だとか。もしかしたらそんな些細な変化でも、チームが出せるパフォーマンスには雲泥の差が生まれたりする。有名な話で、「プロ野球で強豪球団Aのメンバーが全員球団Bに移籍したとしても、球団A時代のパフォーマンスは出せない」なんてのがあったりするけれど、そこまでの連想がたかがきゅうりの千切りから導けるのだからコスパの良い人生だ。

「仕事だけが仕事じゃない」とはよく言ったものだと思う。
この例で言えば、飲み会の幹事ができるやつはめっちゃ仕事ができる、なんてのもあるわけだけれども、どれだけ人生の事柄を色々なものに結びついて考えていけるかは、この不透明な、情報が氾濫した、そして長寿な時代を楽しんでいく1つのライフハックなんじゃないかと思ったりする。一生を尽くしても味わいきれない様々な事象が僕らの身の周りには溢れているわけだけれども、そこにつながる共通点とか、時代を超えてもあんまり変わらない真理だとか。私の強みである「着想」はとても素敵なギフトだと思っている。今はまだ、これだけで生きていくには頼りないけれども、この資質とともに生きていけることはとても幸せだ。

「誰かに何かを伝えたい」というほど湧き上がる想いが未だ無いので、正直毎週noteを書くのはだいぶエネルギーを使っている。ただまあ、この経験もまたこの先どこかで急に、何かとつながったり新しい出会いのきっかけになったりすると思うから、今週も振り絞って書き上げました。

日々のつれづれなる気持ちはTwitterも合わせてどうぞ。


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