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四国滞在を経て、京都市に移動した。京都市には住民票を置いているので、ハガキを回収しにやってきた。それ以外は縁が起こるままに過ごす。今回も良い余生を過ごした。

四国滞在についてはこちらに投稿した👇

京都滞在1日目

京都の長慶院さんというお寺さんに向かった。妙心寺の塔頭だ。長慶院さんには小坂さんという気のいいご住職さんがいる。2年前くらいに at Temple というお寺の時間をひらく試みを共に行っていて、その場に参加してきた。一応、私も at Temple の共同発起人なのだけど、最近は運営は場所側の小坂さんや法衣店として活動している久柳の昌子さんたちに委ねている。いつも場を作ってくださってありがとうございます。

at Temple についてはこちら。参加費は必要なく、お賽銭を入れても入れなくても入れます。

泊まるところが決まっていないままに京都市入りしたが、昌子さんに「泊まる?」と言われて、泊まるところが決定。ありがたい。夜中に船岡温泉に行って、ほっこり。温泉は素晴らしい。

京都滞在2日目

昌子さんと朝ごはんを共にする。昌子さんはたびたびお布施(寄付)してくださる方で、今の日常着の白い作務衣をくださった張本人だ。この投稿に登場するのが昌子さん。

それから木野駅に移動した。叡山電鉄の駅だ。木野駅に来たのは、数学の話をするためだった。今年の5月、岐阜県の飛騨高山に行ったのだけど、その時、一緒に行動した人たちが2人いた。1人は、妖怪さん。妖怪になりたい人だ(冗談じゃなく)。妖怪絵本作家でもある。妖怪さんが京都からお知り合いの方を呼んで、車でやってきてくれたのが、Yさんだ。Yさんはファッション業界で働いていたが、とある時に数学に目覚め、今は日々数学研究をしながら京都に住んでいる。面白い人もいたものだ。岐阜の時の出会いが面白かったので、印象に残っていた。今回、京都にくるタイミングで連絡を取ってみたのだった。

私は数学に興味を持っているというより、【0】に興味を持っている。0リセット勧進という独自のクラウドファンディングのようなもので遊ぼうと思っていて準備中なのだけど、なぜだか【0】という数字が意識にひっかかったのだ。【0】は不在の存在である。【ない】ということが【ある】のである。物事の存在や不在について考える時に、面白い題材になるのだ。

こういう話をしていると、仏教学者の鈴木大拙さんが、宗教についてこう書いていたのを思い出す。「宗教とは、有ることを無いこととし、無いことを有るとすることだ(フレーズの正確さはあやふや)」神様や仏様や、宗教には、あることないこと色々あるなぁと思っているのだけど、それは「存在と不在」のテーマ性をありありとつきつけてくるからなのではないだろうか。このあたりの話は、また思索を深めていきたい。

数学研究されている方の話がまだ全然消化できていないので、しばらく考えたり本を読んだりしながら、0について深めていきたい。

ちなみに、独立数学者の森田真生さんの『数学する身体』を現在読んでいる。

京都滞在3日目

数学の方と一緒に朝ごはんを食べて、出発した。12時すぎに知り合いの方とご飯を食べることになっていたので、河原町五条へ。unknown kyotoの隣りのシン ダイニング&バーに到着する。ここはとにかく唐揚げが美味しい。おすすめだ。

その後、カフェへ。別の方から連絡が来て、もう一人会うことになり、夕方にお話した。その方に全国旅行支援やクーポンのことを教えてもらった。ちょうど個室の滞在場所を予約して休みたいと思っていた。いつもゆるゆると頑張らないようにしているけれど、10日くらい回遊していると、人とかかわらずに休みたくなってくる。ようやく感覚の変化とライフスタイルがつながってきた感じがする。個室を取ったら、3000円のクーポンがついてきた。

京都滞在4日目

さて、クーポンをどうするか?と考えたのだけど、自分一人で使うのはなんだかいけてない。ということで、空揚げをやろうと思った。材料費として全額使う。思い立ったが吉日、いつか空揚げしようという話になっていた前述の昌子さんに連絡を取った。その日の夕方に空揚げをすることになる。昼過ぎに滞在していた場所から移動し、船岡温泉近くの昌子さんの場所に伺った。そこから空揚げを作り、結局14人くらいの方々に食べてもらうことができた。ありがとうございました。クーポンのことを教えてくれた友達もありがとう。

ただ、やってみたものの、なんだかしっくりこない感じもあった。昌子さんやそこにやってきていた方々はとっても喜んでくださったけれど、自分のスタイルに対する違和感がまだある。それについてはこちらの投稿で触れた。もう少し身体感覚にしっくりくる方法を探していきたい。

この日も船岡温泉に行った。京都滞在で2回目だ。

京都滞在5日目(11月16日)

京都最終日。朝起きて、泊めてくださった場所を掃除した。掃除機がけと雑巾掛け。滞在場所を掃除すると、とっても心地が良い。

それについて書いた文章がこちら。

 出発時、昨日に使いきれなかった食材が手元にあった。3人〜4人分ほどの鶏肉(生)、醤油、味の母、スパイス類など。いつもなら、もう一度空揚げをすることにして、揚げさせてもらえる場所、受け取ってくださる方々を探すのだけど、気が乗らない。空揚げをするということが昨日にしっくりきていなかったのにもかかわらず、無理やりにでも空揚げをしようとすることはなんだか違うと思った。でも、食材を無碍に捨てるのはありえない。

同時に、都道府県を跨ぐ移動の前に、その県で購入した物を手放すということをしたいと思った。そこでピンと来たのが、手元に持っているものを受け取りたい人を探すこと。ここでいうと、食材を受け取ってくださる方を募集することにした。

Notionでページを作り、TwitterとFacebookで発信した。5分くらいで受け取り手が見つかり、無事、手元の荷物はいつもの風呂敷だけになった。リセット完了だ。

受け渡す物のことをリセット品と呼んでいる。リセット品についてはここに書いた。

続きの投稿も書いた。

個人的には空揚げの場よりも、リセット品の受け渡しの方が結構面白かった。これまでにないパターンを試すことができたからかもしれない。空揚げの方は、ある程度何が起こるか予想できてしまって、飽きているのかも。もちろん、毎回毎回揚げる場所は違うし、どういう人がくるのかということは変わるから、同じではないのだけど、さらなる実験要素を見出すことができていない感じがする。

リセット品の小さな実験は0リセット勧進を行っていくにあたっても大事だと思っているので、引き続きやっていく。0リセット勧進ではお金を集めたり、手放したりする。同時に物を集めたり、手放したりもする。日々、集めたり、手放したりしながら、リセットし続けるというプロセスをやっていくことになる。今回のリセット品は「物の手放し」を実際にやってみるということができて、新しい可能性を感じることができた。

そんなこんなで、京都滞在が終了。九州の方に移動した。

巡礼生活は続く。

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