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新しい形の柔道場

インターネットで興味深い記事を見つけました。

 全日本柔道連盟(全柔連)が25日に開いた常務理事会で、中長期基本計画を策定する協議に入ったことが明らかになった。
 中長期基本計画が策定されるのは全柔連では初めてとなる。見据えられる期間は今年度からの8年間で、計画の具体的な柱は、すそ野拡大のための普及活動。柔道指導と併せて学習指導を行えるような「柔道学童保育」の実施を検討していくという。 ( 8月27日 東スポwebより)

今後、柔道場が「学童施設」として活用される機会が増えるかもしれませんね。実際に、柔道と学習を行っている道場はすでに存在します。私が知っている限りでは、ご夫婦で30年間も運営されている「柔道学習塾 紀柔館」さん(和歌山県)と姉妹道場の「文武一道塾 志道館」さん(東京都)です。時代を先読みされていた両道場の先生方を尊敬します。


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稽古前に学校の宿題をすませる


文武一道塾 咲柔館も、「柔道学童保育」型の道場です。
「文武一道」という言葉は、空気投げで有名な三船久蔵十段の言葉であるとされています。
また、柔道の創始者である嘉納治五郎師範は、「文武不岐」(=文と武は分けられないものである)や「文経武緯」(=文は縦糸、武は横糸である)という四字熟語をしばしば用いたと言われています。(全日本柔道連盟公式ホームページ参照)

私は高校1年生の時「柔道だけ頑張ればいいや」と考え、学業にあまり力を入れませんでした。しかし、柔道を言い訳に勉強から逃げていた甘い人間が、試合で勝てるはずがありません。もちろん、学業成績もかなり下がりました。そこで猛省した私は、2年生から心を入れ替えたのです。座席は前列を希望し、全ての教科に対して力を注ぎました。何でも真剣に取り組むと、面白くなるものです。その結果、まずは学業成績が向上し、次いで柔道も少しずつ結果が出る様になりました。高校時代に「文武一道」を実感できたことは、人生にとって大きな財産です。若いうちに色々な学びを体験することで、人生の土台を築くことができます。

自分の経験も踏まえ、咲柔館では以下のようなタイムスケジュールを組んでいます。

15:30        開館 
15:30~16:30  宿題・読書 等
16:30~17:45  柔道稽古・古典の素読
17:45~18:00  掃除・着替え ※幼児はここまで 
18:00~18:30  振り返りノート・宿題・読書 等

柔道だけでなく、学習にも取り組むことで、心、頭、体の力をバランス良く鍛えることができます。また、お子さんのお預かり時間も3時間(幼児は2時館半)と長く設定していますので、まさに「学童施設」としてご利用いただくことも可能です。

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古典の素読『実語教』にチャレンジ


柔道場に求められるものは、時代によって異なります。柔道精神を軸にしつつ、柔軟に変化していくことが必要なのかもしれません。咲柔館は、時代の流れ、お子さん達の10年後を考えながら、柔道場が今できることを追究、実践し続けていきます。


文武一道塾 咲柔館 ホームペ-ジ

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