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柔道と親切な心

 小学4年生のお子さんが、学校で書いた作文を持って来てくれました。作文のテーマは「親切」。「親切」と聞いて、すぐに柔道を思い浮かべたそうです。今回はその作文をご紹介します。



「人にやさしくしよう」  小学4年生 女子

 わたしは、じゅう道を習っています。そこには、五訓があります。それは、
一つ。親に感しゃしよう。
一つ。志を立て学び続けよう。
一つ。相手を思いやる心を持とう。
一つ。かくごを決めてやりとげよう。
一つ。世の役に立つ人になろう。
です。これは生きる上で大切な心がまえだと、じゅう道の先生が教えてくれました。
 例えば、お父さんやお母さんは、仕事や家事をやってくれます。だから、感しゃしてお手伝いをしています。
 じゅう道では、相手がけがをしないように守りながら投げます。学校では、小さい子とならぶ時は、列をゆずってあげます。
 世の役に立つために、わたしは、ゴミが落ちていたらいつもひろっています。
 こうして、人のために動いているとみんなよろこんでくれるので、わたしは、とてもうれしいです。
 ほかにいつもやっていることが、あります。それは、あいさつをはっきりおおきな声ですることです。
 なぜかというと、言われた人が元気になると思うからです。だから、わたしもうれしい気持ちになります。
 あとは、友達にやさしくしてあげます。わたしは、転んでしまった時に、お友達から「だいじょうぶ。」とやさしく言ってもらいました。転んでいたかったけど、元気がでました。だから、わたしもお友達が転んでしまったらやさしく「だいじょうぶ。」と言ってあげようと思っています。
 小さなことでも親切につながると思うので、これからも続けていこうと思います。



 「お手伝いをする」「小さい子に列をゆずる」「ゴミ拾いをする」「あいさつを大きな声でする」。相手の心を想像し、自らの意志で色々な人にやさしくしていることを知り、とても感心しました。しかも、そのことに喜びを感じているのが素晴らしい。これらの行動は、全て柔道のお陰ではないでしょうが、柔道で学んだことを道場外でも生かしてくれているようで、すごく嬉しいです。柔道場は、ご家庭と学校の教育の補助的な立場にはなりますが、これからもお子さん達にしっかりと柔道家としてのあり方を教えていきたいと思います。
 8月の昇級試験には、「作文」の課題もあります。テーマは「柔道を通して成長できたこと」。お子さん達がどんな作文を書くかが今から楽しみです。


「柔道家が増えることで、社会はより良くなる」
文武一道塾 咲柔館


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