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日本語のゲームソフトを持っているだけでセンチメンタルな気持ちになる訪日外国人

なぜ外国人は日本のレトロゲームが欲しくなるのか?

※この記事は、動画の概要欄にある発言集から一部抜粋しております。

冒頭でインタビューに答えていた方はファミコンソフトを買っていた方です。

ですが、なんとファミコン本体は持っていないと言う。

なぜ、本体が無いのにファミコンソフトを買うのか?

カナダから来たシージェイさん(23)はこう言う。

「なんて言えばいいか分からないけど、日本語のソフトを持っているだけでセンチメンタルな気持ちになる。もしプレイしたい場合は、将来ファミコンを買うと思うよ。今は思い出だね」

動画で紹介されている、レトロげーむキャンプ秋葉原店には一日、数百人の外国人観光客が1980年から90年代に流行したレトロゲームを求めて訪れているという。

なぜ今、レトロゲームなのか?

なぜ今、レトロゲームなのか。アメリカから親子で訪日したリバーさんは次のように話す。

アメリカから来た観光客 リバーさん(20)
「ゲームソフトを棚から取り出して、それをゲーム機に入れ、電源を入れる。そういうのがいいんです。満足感を与えてくれますよね。そして、友達と一緒に座って、みんなで楽しむのが大好きなんです」

レトロゲームは、今ではオンラインゲームでも多くのものが楽しめるという。それでも、わざわざ日本にソフトを買いに来る理由とは…。

シュバールさん
「リメイクはリメイクに過ぎません。安いかもしれないけど、オリジナルと同じではありません。リメイクには歴史的価値がない。オリジナルには歴史的な価値があり、それを個人的に所有することができるんです」

多くの外国人が、日本のレトロゲームに魅了される理由は何か?

 田中店長によると、「動画サイトで日本のレトロゲームの実況動画が投稿され、興味を持った外国の方が訪れるという話をよく聞く。本物のゲームソフトを手に入れたいという方が多い」という。

これだけでは、わからない。なぜ魅了されて買うのか納得できない。

動画サイトで日本のレトロゲームの実況動画が投稿されていて、それで興味を持った。ということはわかった。

でも、それで本物のゲームソフトを手に入れたい。
という風に思うものなんだろうか?

よっぽど、そのゲームが好きでなければ、
その国に行ってまで、本体なしで実際にゲームができなくても、
手に入れたいとは思わないのではないだろうか?

似た体験が、自身にないかを考えて見る

似たような体験が自分自身にないかを考えてみれば、それに近い感覚が得られるのではないだろうか?

すぐに思いつくたのはユーロ前のギリシャのコイン

すぐに思いつくところで思い浮かぶのは、
アンティークコインをずっと持っていた事を思い出す。

ヨーロッパのコインで、
ヨーロッパは今はユーロで取引されていますが、
その頃はユーロになる前年ぐらいで、

ギリシャやイタリアのコインを持っていた。

日本に帰っても、
もうこのコインは手に入らないんんだと思うと捨てるに捨てられなかった。

もうひとつはiPhone4

もともとPCが好きで、自分自身で組み立てた事もある。
ただ、それはWindowsPCは組み立てができたが、Macはそれはできない。

Macは可愛らしいボディだし、Appleのロゴも好きだった。
初期のPCを持っていたし、Apple製品は持つこと自体が嬉しいものだし、その頃はMacを持っていると話しただけで、すごいね。と言われるような時代だった。

時は経て、ジョブズがAppleを出ていったあとAppleは低迷し、私自身もAppleへの興味は薄れていったが、

ジョブズがAppleに戻り、
iPhoneを出した時は迷いなく購入した。

いまはiPhoneも15までバージョンが進んだが、当時日本で最初に売られたのはiPhone4でした。

iPhone4は今のバージョンよりもっと小さくて、手の中に、なにかひよこかなにかを持っているような肌触り感があり、利便性を追求した今のiPhoneとは違う良さがあった。

また、ジョブズが復活を証明したプロダクトだったということもあり、私にとって、利便性以上の価値があった。

iPhone4は手元においておきたいと思う気持ちはある。

夢中になったゲームのリスペクトとそのルーツ

ゲームの本当の発祥は日本ではないようですが、大ブレイクし、大きく普及し始めたのは任天堂のファミコンだそうです。

恐らく夢中になるユーザーが
爆発的に増えたのはこの時期なのだと思います。

夢中になったユーザーは
当然当時は子供で、友達と遊んだだろうし、
ゲームの会話もたくさんしたのだろう。

子どもの頃を夢中にさせてくれたモノが、
今やオンラインになり、対戦型になり、
世界中で楽しむユーザーが増えている。

画質やビジュアルも飛躍的にクオリティが上がった。


いまもゲームが好きなら、
恐らくゲームを作る人々へのリスペクトの思いはあるのだろう。

また、子供の頃から今も好きだと言うなら、
人生の多くをゲームに接してきたことだろう。

その人達は、ある日こんな事を、ふと思うのかもしれない。

ゲーム好きの外国人は、皆、ある日こう思ったのかもしれない

子供の頃から自分を夢中にさせるゲームっていったいなんなんだろう。
なぜ、こんなにも自分はゲームをするのか?
なぜ、こんなにも好きなのか?

そういう疑問を持ちながら、
特に調べるほどでもなく日々が過ぎていく。

ある日、
夢中にさせてきたゲームの原型に出会う。

今の
綺麗な画面、ビジュアル、
ダイナミックなキャラクターの動きとは程遠い、

ドットで描かれ
カクカクした動きをした、色も鮮やかでない
無骨なゲームに出会う。

その時、恐らくこんな風に感じたんではないかと思う。

最初はこんなものだったのか!?
これから始まって、今のこの美しく、ダイナミックなゲームができているのか?!

これが、自分を夢中にさせてきたものの原型…、祖先なのか?!

もし、そう感じたのであれば、
祖先に会うために、はるばる遠くから日本にやってくる意味も理解できる気がする。

楽しみを提供し続ける事は、ビジネスを超えてリスペクトの心に通ずる

勝手に妄想しましたが、

もしそうなのであれば、
はるばる日本まで来て、本体ももっていないゲームを買いたくなる気持ちもわかるような気がする。

提供する側の立場で考えるとこれはもの凄い事

みなさんも日々仕事をしていると思います。

だいたい誰かを楽しませるために、
喜ばせるために、困った事を解決するために
仕事をしていると思います。

これの場合、

楽しむことを提供し続けて、
楽しませてくれた祖先に会いたいという気持ちを、
何十年という時を経て引き出した。

ということになる。

もちろん、ゲームメーカーの方は、
ゲームで楽しませたいという気持ちの一方で、
ビジネスでやっているわけでもあるが、

ここまで突き詰めて昇華させると、

はるばる遠い国まで、足を自ら運ばせ、
しかもリスペクトの気持ちを持って、異国に行く気持ちにさせる。

ここまでできるのか。と思う。

私の仕事はマーケティングなので、
人の行動をどうやってスムーズに変えてもらうか。
と、言うことを日々考えます。

そういう事を踏まえて考えると、
ここまで自発的に行動を変えられる事は簡単にはできることではない。
偉業であり、色んな偉業の中でも相当稀有なものではないかと思います。

任天堂の社訓

妄想が多かったですが、
任天堂の社訓に、それが垣間見える言葉がありましたので転載します。

任天堂は、娯楽を通じて人々を笑顔にする会社として、どなたにでも直感的に楽しんでいただける「任天堂独自の遊び」を提供することを目指しています。そのために、ハード・ソフト一体型のゲーム専用機ビジネスを中核に置き、年齢や性別、過去のゲーム経験にかかわらず、お客様が圧倒的に面白いと感じる遊びを体験できる独創的な商品やサービスを提案し続けています¹。

また、任天堂は「任天堂IPに触れる人口の拡大」を基本戦略として掲げ、ゲームで楽しんでいただく中で育まれたキャラクターたちを映像コンテンツ、モバイル、テーマパーク、マーチャンダイズなど幅広い分野へ展開しています。これにより、お客様との接点を新たに生み出し、世界中の多くの方に任天堂IPへの愛着を深めていただくとともに、ゲーム専用機ビジネスにも興味を持っていただけるよう努めています³。

任天堂は「娯楽は他と違うからこそ価値がある」という「独創」の精神を大切にし、時代に合わせて自らを柔軟に変化させながら、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。⁴ 

参考
(1) 【POLiCY】任天堂株式会社の社是・経営理念・企業理念. https://globalpolicynetwork.org/detail/1130001011420.
(2) 株主・投資家向け情報:経営方針 - 社長メッセージ. https://www.nintendo.co.jp/ir/management/message.html.
(3) 任天堂株式会社の企業/経営理念・ビジョンをご紹介|vision. https://visionguide.jp/corp/nintendo/.
(4) 任天堂の人材に対する考え方|採用情報|任天堂. https://www.nintendo.co.jp/jobs/human-capital/index.html.

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