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「神社」が「在る」のは当たり前ではない

神社+クラウドファンディング=神社再生 


こんにちは。岩永祥(いわながしょう)と申します。福岡でセカンドデザインという建築設計事務所の代表をしております。現在、世界遺産にも登録された宗像大社(福岡県宗像市)の祈願殿・社務所を設計しております。今日は、僕が大好きな神社のお話です。

さて、この事実をご存知でしょうか。

毎年1000の神社が消えている

以外ですよね。「神社があるのは当たり前」これが日本人の意識ではないでしょうか。それはとても良いことです。それ程、神社が日本人の精神と一体になっていると言うことです。しかし、それが当たり前ではない時代になってしまったのです。かつてのように寄付や祈願の初穂料で成り立っている神社はほんの一握りです。

その一番大きな原因はやはりお金

以前、京都の上賀茂神社に訪れた際、本殿の屋根の檜皮葺(ひわだぶき/ヒノキの皮で屋根を葺く方法)のヒノキの皮を寄付しました。裏面に自分の名前を書くことができました。その時、神職の方に聞いた話だと、本殿の屋根の葺き替えだけで数億円かかるとのことでした。それくらいお金がかかるのです。

神社の格を上げるのはやはり建築

私は神社が大好きです。しかし、神社を訪れた際、がっかりすることもしばしばです。それは、建築が魅力的でないから。正直な話、「なぜこんな建物を建ててしまったのか」と思うことも沢山あります。「この建物をもっとよくすれば、この神社はもっと魅力的になるのに」と、もどかしく感じます。

しかし、神社の実情を勉強すると、それは致し方ないということもわかりました。今の時代に神社を経営していく事はとても難しいのです。このままでは、日本から神社がどんどん消えていってしまいます。

日本人は神社の重要性を本能でわかっていると思います。毎年、初詣に行くのはもはや日本の文化です。しかし、冒頭にも書いたように、「神社があるのは当たり前」と思ってしまっているのです。その意識を変えるのは難しい。ならば、それをわかっている人が行動を起こさなくてはならない。私が今考えているのは

クラウドファンディングによる神社・寺院の再生

です。神社や寺院はその性格上、クラウドファンディングによって資金を集めやすいと思います。とにかく実行に移していきたいと考えています。

神社がない日本など想像できない

京都には、魅力的な寺社仏閣が溢れています。京都は外国人に大人気と同時に日本人にも大人気です。それはやはり京都に「日本」を感じるからです。「50年後日本はどうなっているか」という議論をした際に、「50年後日本は無くなっている」なんて事を言う人もいます。私は反感を覚えつつも、このままでは本当にそうなってしまうのではないかという危機感も覚えます。神社はやはり日本の歴史そのものです。

「日本の歴史そのものである神社」これが無くなる時、日本も無くなる

私が出来る限りのことを実行していきます。



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