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僕はおつかいを諦めない

人間だれしも苦手なことはあると思いますが、私はおつかいが苦手なんですよ。妻からお願いされたおつかいを満足にこなせたことなど、両手で数えるほどしかないのではないかと思います。

間違えては怒られ、買いもれがあっては怒られ。何度も怒られるなかで自分が学んだことをここで紹介したいと思います。
※妻のことを悪く言う気持ちは全くありません。

学び①「指示は具体的に」

私のおつかいでよくやるミスの1つは、「妻の要望に添わない商品を買ってくる」です。これだけ聞くと、いきなり難易度高いなと思われるかもしれませんが、そんな難しいことではありません。具体的には、「この(肉の)部位じゃない」「もっと安いのがあったはず」という、商品そのものと値段が妻の要望に合っていないものを買ってきてしまうことがよくあります。

言い訳だと思っていただいて構わないのですが、買い物リストで「豚肉」と書かれていたとき、「肩」なのか「切り落とし」なのか「ロース」なのかが、家事素人の私には分かりません。聞けるときは聞くのですが、LINEの返事が無い時は今晩の料理から推測するしかありません(そして外します)。

また、買っていったときも「私基準の安い」と「妻基準の安い」は違います。家事上級者の妻には、過去の買い物経験から「鶏むね肉はg〇円以下なら安い」という明確な基準があるのです。ただ私にはそれがありません。同じ売り場にある肉と比較して安いものを選んできているだけです。そこに大きなギャップが存在しています。

ここからの学びは、不慣れな相手には具体的に指示を伝えるということです。どのような商品がほしいのか、いくつほしいのか、どれくらいの値段のものであればよいのか、そういう情報は慣れた人なら感覚で分かるのかもしれませんが、初心者にはまったく分かりません。手間がかかるのは重々承知ですが、そこの手間はかけてほしいなぁと思います。

学び②「指示はまとめて伝える」

私がおつかいでよくやるミスの2つめは「買い忘れ」です。買い物の内容はLINEで送られてきます。それはいいんです。口頭よりも、LINEできたほうがあとで確認できますから。ただ、1回目の買い物リストから何回かやり取りがあった後に、「〇〇と××も買ってきて」と言われると1回目の買い物リストの何かを買い忘れる確率が一気に高まります。

「いや、ちゃんとLINE見ろよ」と言われてしまえばそれまでですが、リストを1回見たから内容を覚えてると思っちゃうんですよね。それと、「どこに買い物リストのやつあったっけ?」とLINEの中で迷子になることもあります。その結果、1回目に送られてきたやつを買い忘れるという事態となり、怒られることになります。

ここからの学びは、1つのことに対しての指示は1回にまとめた方がいいよということです。一度指示を出した後で、あれもこれもと追加で伝えると前に伝えたことが薄まってしまいます。「伝え忘れてた!」ということはよくある話ですが、なるべく1つの作業に対しての指示は1回でまとめて伝えた方が相手もしっかり覚えておいてくれると思います。

学び③「サプライズは基準を満たしてから」

先ほどの買い忘れにつながるのですが、買い物をしていると「そういえば、これ無かったな」とか「これ、(妻が)好きそうだな」と思って買い物リストに無かったものを追加で買うことがあります。そういう追加でものを買ったときにも、よく買い忘れします。

私としては、「妻の喜ぶ顔が見たい」という気持ちでそれらを買っているのですが、妻から依頼されているものは買えていないので怒られます。結果、妻の喜ぶ顔は見られません。相手に喜んでもらおうと思ってやったはずが、それが裏目に出てしまっているわけです。

ここからの学びは、サプライズというのは相手が求めるものをある程度満たさないと効果が無いということです。例えば、相手に喜んでもらおうとプレゼントを奮発しても、その時のタイミングやシチュエーションが悪かったり、そもそも相手との関係が悪かったりすると、喜んでもらうどころか迷惑がられることがあるでしょう。
サプライズはあくまでもサプライズで、相手が期待していたものにちょっとプラスするものです。そもそもの期待に応えていないのにサプライズをされても、「いや、その前にやることあるだろ」となってしまいます。
「相手の喜ぶ顔が見たい」というのはすごく分かるのですが、まずは最低限の期待に応えることからやっていきましょう。

結局、「愛」なんだと思います

ここまで3つの学びについて書いてきましたが、この学びを得られたのは妻が私におつかいを頼み続けてくれたおかげです。皆さんは何度もおつかいをミスする人に、ここまでおつかいを頼むことはできますか?

ここまで頼んできてくれるのは、できるはずだという期待があるからだと思いま。それがあるからこそ、失敗してもまたチャンスをくれるからこそ、私も何度失敗してもまたチャレンジすることができます。そういう関係は夫婦間だけではなく、職場でもあるんじゃないかなと思います。その期待に応えるべく、私もおつかいをちゃんとできるようにならなければと思うわけです。

つい昨日「まったく成長が見られない」というお言葉をいただいてしまいましたが、それも愛情だと思い、これからもおつかいを頑張りたいと思います。

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